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【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~  作者: シオヤマ琴
第四章 岐路

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第78話 Xデー

俺とメタムンはハウスの中の一画にスペースを作ってもらい、そこで一晩を明かした。

翌朝、慌ただしい雰囲気を感じて俺が目覚めると、米村さんのグループの学生たちはみんな起きていて、外を警戒しているようだった。


『あっ、起きたんだね善っ』

「ああ……それより何かあったのか?」

『何かあったのかって、あともう一時間もしないうちに二十四時間が経つじゃないか』


メタムンの言葉で一気に眠気が覚める。

俺はスマホで時刻を確認。もうすぐ八時十分。

レアアイテムである死神のデスサイスが俺のもとに送られてくるのがおよそ九時。


「なんか外を警戒しているようだけど、どうかしたのか?」

「うん。柴木くんのところに届けられる死神のデスサイスを狙ってハウスの周りに人が集まってきてるの」

俺の問いかけにメタムンではなく北原が代わりに答えた。


「今その人たちを中に入れないように入り口を守ってるのよ。米村先輩が向こうのリーダーを説得してるとこなの」

「なんだよ、それ……俺から死神のデスサイスを横取りしようってことか……?」

「そうだと思う。たしかにそのアイテムがあればモンスターに怯えなくても済むし、事実上この島で一番になれるから」

「だからって……」


恐れていたことが現実になりつつあるということなのか……?

まさか本当に横取りしにやってくる者がいるだなんて。しかも相当数いるようだ。


「お、俺も米村さんのところに行ってくるよ」

「駄目だよ、みんな柴木くんが目当てなんだからっ。柴木くんが出ていったら向こうの思うつぼだよっ」

「そうは言ったって……米村さんを筆頭にみんなが防いでくれているのに、俺だけがここでおとなしくしているわけにはいかないだろ。や、やっぱり行ってくるっ」

「柴木くんっ」


俺は北原の制止を振り切ってハウスの入り口付近へと駆け寄る。

『おいらもいるよっ』といつの間にかメタムンもついてきていた。

俺は足元のメタムンから視線を前に向ける。

するとそこには米村さんの肩越しに梶谷と深町の姿があった。

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