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【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~  作者: シオヤマ琴
第四章 岐路

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第76話 キングバッファローの群れ

少し歩くと俺たちの正面にキングバッファローの群れが見えた。

見た限りでは七、八体はいる。

メタムンの特性、アイテムドロップ率2倍の効果も相まって、あいつらを倒せば高確率で<キングバッファローの肉>が手に入るはずだ。


早速戦うことにしよう。

そう考えたのは俺だけではなく、米村さんも北原も同じだったようで、

「あのモンスターを倒そう。僕は二体ならなんとか相手に出来ると思う」

「わたしも頑張って二体相手にしてみるわ」

と俺に顔を向けてくる。


「じゃ、じゃあ俺が残りをどうにかしてみる」

「頼むよ、善くん」

「柴木くん、お願いねっ」

『善、頑張れーっ』

俺はメタムンの声援を背中に受ける。

見るとメタムンは後ろの木の陰にそっと隠れていた。


「じゃあ行くよっ」

「はいっ」

「はいっ」

米村さんを先頭に北原、俺の順で駆け出す。


「はぁっ!」

米村さんはミニマムソードだったか、を首から外して巨大化させるとそれでキングバッファローに斬りかかった。

『ブオオォォッ……!』

不意を突かれたキングバッファローはその一撃を首に受け、血が噴き出る。


「やぁっ!」

一方の北原は高く跳び上がるとキングバッファローの頭部めがけてかかと落としを繰り出した。

驚くほど綺麗なフォームのかかと落としがキングバッファローの脳天にクリーンヒット。

『ブホォォッ……!』

キングバッファローはよだれを口から吐いてよろけた。


二人のレベルがいくつかは訊いていなかったが、ハードモードに移行してからのモンスター相手でも充分やり合えるところを見ると、二人ともかなり高レベルであろうことは想像できた。

俺は安心して二人にそれぞれキングバッファロー二体ずつを任せると、あとの残った四体に向き直る。


『ブオオォォォーッ!!』

『ブオオォォォーッ!!』

『ブオオォォォーッ!!』

『ブオオォォォーッ!!』


四体のキングバッファローが俺を見据えながら、後ろ足で地面を蹴り上げている。

今にも突進してきそうな勢いだ。

俺はそんなキングバッファローの側面に素早く移動すると、

「まとめて吹っ飛べっ!」

横からパンチをお見舞いした。


四体のキングバッファローは重なり合って後方の岩壁に激突。

立ち上がることも出来ぬまま消滅していった。


ピピー、ピピー、ピピー!


俺のスマホが鳴るのと時を同じくして、米村さんと北原のスマホも音を立てて鳴る。

振り向くと二人とも二体のキングバッファローをそれぞれ見事に倒し終えていた。

ブクマや評価、感想ありがとうございます!

これからも応援よろしくお願いしますm(__)m

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― 新着の感想 ―
[良い点]  肉ゲット!  しかし、野菜が……まあ、仕方ないか。  野菜や穀物をドロップする魔物はいないんでしょうか。
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