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【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~  作者: シオヤマ琴
第四章 岐路

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第58話 同行

『ふーん、善はおいらと会うまでにそんなことがあったんだねー。でその北原奏美って子と北原すみれって子を会わせたいわけかぁ』

「まあ、そんなところだな」


今しがたメタムンに説明をし終えると、メタムンはうんうんと首を大きく縦に揺らす。


『それでその北原奏美って子が大地のグループにいるんだねっ』

「そうらしい」

俺がメタムンに返すと、

「そういうわけだから善くんたちには是非僕についてきてもらいたいんだよ。出来るだけ目立たないところで会ってもらえるようにするからさ。どうかな?」

米村さんが俺に顔を向けた。


「は、はい、そういうことならわかりました。というか、むしろこちらからお願いしたいくらいです」

「そうかいっ? それなら話は決まりだね。じゃあ早速僕たちの生活している場所に案内するよ」

「はい、お願いします」

『もちろんおいらも行くからねっ』


こうして俺とメタムンは、米村さんに連れられて北原に会いに行くことになった。



☆ ☆ ☆



道すがら、前を歩く米村さんにメタムンが話しかける。


『大地のグループってみんな学生なのっ?』


米村さんは振り返り、

「いや、学生たちだけじゃなくて教授や准教授たちもいるよ」

続けて、

「教授たちは建築や物理のエキスパートだからね、僕たちの住んでいる建物はかなり頑丈だし広々としているんだ」

米村さんはメタムンと俺の顔を交互に見て言った。


教授や准教授がいながらそれでもリーダーを任されているということは、米村さんはやはり一目置かれた存在なのだろう。

入学式でも二年生でただ一人、在校生代表として選ばれて参加することになったらしいしな。

なるほど、見た目も性格も人望も学業もすべてにおいて米村さんはトップクラスというわけか。


などと米村さんの背中を眺めながら考えていると、

『ジジジジィィッ!』

『ジジジジィィッ!』

『ジジジジィィッ!』

どこからともなくモンスターの鳴き声が聞こえ、そのすぐあと、大きな蜂型のモンスターが三体俺たちの前に姿を見せた。

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