表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~  作者: シオヤマ琴
第四章 岐路

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/109

第48話 あれから十日

――俺たちが一斉送信されたメールを受信してから十日。

【魔物島】がノーマルモードからハードモードに移行したことでたしかにモンスターの数は増え、モンスターの強さも一段と上がっていた。

その分獲得できる経験値も多くなったのだが、強くなったモンスターを相手に戦える者たちも自然と数を減らしていた。

なので、これまで以上に俺が相手にするモンスターの絶対数は確実に増えていた。


それと俺はこれまで以上に他人と距離を取り、やむを得ない場合を除いては極力他人との接触を避けるように努めた。

俺のレベルが2000に到達してしまったことでモンスターたちの強さが増したので、そのことをこころよく思っていない人たちも少なからずいるはずだからだ。

わざわざ俺をよく思っていない人たちにこちらから近付いていく必要はない。

そのため俺は、一人【魔物島】を探索しながらレベル上げに没頭する日々が続いた。

そして気付けば――俺のレベルは3000を超えていた。



☆ ☆ ☆



俺のレベルが3000を超えたことで再び何かしら起こるかと少々不安だったが、特に何も起こることはなく、俺は休憩がてら切り株に腰を下ろしてスマホを眺める。



*************************************


NAME:シバキ・ゼン


Lv:3008


HP:3124 MP:1989


ATK:3067 DEF:2834


AGI:2812 LUK:2261


SPELL:キュア

  :チャージ

  :リリース

   :アスドム

   :ダークホール

   :ハイランド

   :ウォーク

   :ノストラ


*************************************



新たに三つの呪文を使えるようになった俺だったが、そのどれもがこの島から抜け出せるような呪文ではなく、戦闘においてもリリースやキュアほどの利用価値はないものだった。

やはりMPの値を10000まで上げて瞬間移動呪文であるアスドムを使うほか今の俺にはこの島を脱出する手立てはない。

そのためにはやはりレベルを上げ続ける必要があるのだろう。


ちなみにハイランドは消費MP20で岩石を創り出す呪文で、ウォークは消費MP5で自身の足音を消す呪文。

さらにノストラは残りの全MPを消費して大爆発を起こし、自分を含め周囲の者すべてを瀕死の状態にするという呪文だった。



*************************************


ITEM:ポーション(7)

  :火打ち石(76)

  :魔物島の天然水(9)

  :一つ目サイの肉(3)

  :ツノウサギの肉(4)

  :ジャイアントバッファローの肉(10)

  :薬草(54)

  :魔力草(51)

  :ズタの実(3)

  :万能薬(2)

  :妖魔の笛(1)

  :天使の靴(2)

  :マダラグモの糸(1)

  :剛腕ベルト(1)

  :白装束(2)

  :影の矢(1)

  :ドラゴンローブ(1)

  :島トカゲの肉(4)

  :笹だんご(1)

  :グレイトマンタの肉(1)

  :ヒカリゴケ(6)

  :眠り粉(3)

  :運命のサイコロ(1)


*************************************



様々なアイテムを入手していた俺はその一つ一つをあらためて確認した。

だがまあ、使用方法とその効果はあえて割愛しておく。


そういえば、これまでの獲得経験値を消費して【魔物島】のありとあらゆる情報と交換できる旨の記載が以前届いたメールにはあったが、それに関しては俺はスルーしていた。

せっかくレベル上げを頑張っているのに、それをわざわざ消費するという考えは俺には持てなかったのだ。


「さて、そろそろ行くか」


と立ち上がろうとした時だった。

俺の背中にぷよんっと何かがぶつかる感触がした。


なんだ……?


俺は不思議に思い振り返ってみる。

するとそこにいたのは、つぶらな瞳で俺を見上げる全身を銀色に輝かせたスライムだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ここまでよかったのに、まさかのどこかで読んだ内容で残念
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ