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腐女子OL、悪魔姫に転生す  作者: 木天蓼亘介
36/40

第36話・(私がなんとかしなきゃ)

 



「・・・ごめんなさい」

 目の前に広がる光景に、クランは半ば呆然と立ち尽くしていた。

()()はフェアデリアのお城の近くの渓谷だった。

 なぜクランが地上にいるのかというと、結果として1番早くヘルを見つけた彼女が欲しがったご褒美が、「グランシャフトを出て別の世界で暮らしてみたい」だったからだ。

 ダンテやヘル達はこの要望を二つ返事で受け入れ、彼女は今、フェアデリアにいた。

 が、彼女が、いや、彼女だけではない。

 リツカやアイリやイオリにサクラ。それにミカヅキとミルフィー。そしてクレアも、皆が心配そうに見つめる視線の先にはヘルがいた。

「大丈夫よクラン。いつものことなんだから」

「そうそう。心配するだけ損よ」

 ミカヅキとミルフィーが半ば(あき)れた様子で声を掛けるが、

「で、でも・・・」

 クランがそう心配するのも無理なかった。

 ヘルの前にそびえ立つ崖の上には、城塞攻撃用の、鉄製のぶっといワイヤーに繋がれた振り子式の超巨大鉄球が置かれていた。

 すると、鉄球の後ろからミセリが顔を覗かせた。

「ヘル様~っ。本当によろしいのですか~~っ」

「うん。やって~~~っ」

「本当の本当によろしいのですか~~っ」

「うん。今まではベルトとか放熱板とかに頼っていたからダメだったのよ。やっぱり自分の力で何とかしないとね。だから大丈夫~~っ」

「分かりました~っ。では、いきますよ~~~っ」

 ミセリが渾身の力を込め、テコの原理で押し出した鉄球が、物凄い勢いで加速しながらヘル目掛けて振り下ろされる。

 対するヘルは、両腕を“ぐるぐる”回しながら()()を待ち構えていた。

「くらえっ、大車輪ヘル、パ~~~ン・・・」

 “どっこぉぉおおんっ”

 次の瞬間、盛大な衝突音と共にヘルは遥か上空までぶっ飛ばされていた。

「ぎゃあああああ~~~~~~~~~~~~~~~っ」

「ヘル様っ!!」

 そして彼女は放物線を描きながらすぐ近くの湖の湖面に激突し、巨大な水柱を上げていた。

「ヘル様っ」

「ヘル様っ」

「ヘル~~~っ」

「ヘルお姉ちゃん!!」

「ヘル様ぁぁぁ~~~っ!!」

 舞い上がった水が雨のように降り虹が架かる。

 だが皆、濡れることもお構いなしに湖のほとりへと駆けつけた。

 するとそこに、1人の女性が立っていた。

「あっ、アデル」

 そう、それは宝石商のアデルだった。

「アデル、あなたどうして()()にいるの?」

 ミルフィーが驚くのも無理なかった。

 ()()は特訓の巻き添えを食らう恐れのある危険な場所な上に、悪魔国とフェアデリアの第1王女であるヘルと飛竜国の王女リツカがいるため、近衛によって厳重な警備が敷かれていて、部外者が入れるはずなどない場所なのだ。

「いや、物凄い激突音が聞こえて水柱が上がったから何事かと思って、・・・皆は()()で何をしてるの?」

「何って、ヘル様の特訓のお付き合いで」

「えっ!?ヘル様もご一緒なの?それでヘル様はどちらに?」

「あそこ」

 そう言って湖の真ん中辺りを指差すイオリに、

「えっ!?さっきの水柱ってヘル様だったの!?」

 そう驚きを隠せないアデルに、

「大丈夫でしょ?悪魔姫なんだし」

 と、ミカヅキが、そしてミルフィーも

「そうそう。恥ずかしくて出て来られないだけよ」

 そう返した。その時だった。

「そう言えば彼女って水に飛び込むのが苦手なの?」

 アデルは何かを思い出したかのようにミセリにそう訊ねていた。

「えっ!?何故そんなことを?」

「ヘル様が前に空から落ちてきて中央公園の噴水に飛び込んだ。というか水面に激突したことがあったんだけど・・・」

「そ、それでヘル様はどうなりました?」

「どうもこうも、意識を失って浮いてきた彼女を私が引きずり上げて心臓マッサージを・・・」

 彼女がそう言って肩をすくめたのと、白目を剥いたヘルが“ぷか~”っと浮き上がってきたのがほぼ同時だった。

「ヘル様~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」

 リツカとクランが慌てて彼女の元に駆けつけると、2人はヘルを抱きかかえるようにしてミセリ達の所まで運んでいた。

「ヘル様っ」

 アデルが駆け寄りヘルに心臓マッサージを施すと、彼女は口から“ぴゅ~~~っ”と水と一緒に小魚を吹き出していた。

「げほっ、ごほっ」

「ヘル様、大丈夫ですか?」

 ミセリが心配そうに覗き込む。

「う、うん。大丈夫。てか、おかしいなぁ。私、悪魔の力を身につけてるはずなんだけど・・・」

「クレア、治癒魔法を」

「まかせて」

 ミセリに言われ、誰々が治癒魔法を施そうとすると、

「えっ!?私は大丈夫よ。全然平気なんだから」

 ヘルは慌ててそう断ったが、

「ダメです。ヘル様はフェアデリアと悪魔国の第1王女なのですよ。もし万が一のことがあったら・・・」

「そんな大袈裟な・・・」

「ダメです。ちゃんと治癒魔法を受けてください」

「・・・はい」

 ミセリのあまりの剣幕に押されたヘルは、目の前で正座する彼女の太股を膝枕にして横になっていた。

「へ、ヘル様っ!?」

 あまりに普通に自分の太股を枕に寝転がるヘルに、ミセリは動揺を隠せない。

 そんな彼女を、

「だってミセリの太股がすごく気持ちよさそうだったから、ダメ?」

 ヘルは真下から、甘えるような視線で見つめていた、

「い、いえ。私でよければヘル様の枕になります。今夜から2人で寝ましょう。もちろん裸で」

「えっ!?」

「い、いえ、なんでもありません。クレア、早く」

「まかせて」

 彼女が呪文を唱えると、ヘルの身体が淡い光に包まれていた。

「どうですか?ヘル様」

「ありがとう。疲れが消えてくわ」

 そして彼女は、可愛らしい寝息を立てていた。

 それを見たアデルが、

「もう大丈夫ね」

 そう言ってヘルの顔にまとわりつく濡れた髪を掻きあげると、

「アデル殿」

 そんな彼女にミセリが話し掛けていた。

「なに?」

「ありがとうございました。あなたがいなかったら、我々は取り返しのつかないミスを犯すところでした」

 ミセリは深々と頭を下げていた。

「いいのよ」

 アデルは立ち上がると、

「たまたま立ち寄っただけだから、お役に立ててよかったわ」

 そう言って立ち去ろうとしていた。

「アデル殿、まだお礼が・・・」

 そう引き留めるミセリに、

「用があるっていったでしょう?大事な商談の約束があるの」

 彼女はそう返していた。

「商談?このような山奥でですか?」

「ええ、私は只の宝石商ですから。ヘル様によろしく伝えておいてください」

 そう言い残し彼女は去っていった。

(アデル。本当に只の宝石商なのか?)

 そう(いぶか)しむ彼女に、

「ミセリ。ヘルお姉ちゃんは大丈夫なの?」

 サクラが心配そうに話し掛けてきた。

「えっ!?はい大丈夫ですよ。アデル殿が水を吐かせ、クレアが回復魔法をかけてくれましたから・・・」

「でも、でも、溺れたんだよね?人工呼吸とかしなくていいの?」

「「「「「じ、人工呼吸ぅぅぅっ」」」」」

 その瞬間、時間が止まった。

「皆どうかしたの?」

「お姉ちゃん達、顔が真っ赤だよ?」

「い、いえ」

 不思議そうに見つめるサクラとイオリの視線に平静を装うが、人工呼吸というパワーワードにミセリ達の心臓はもう“バクバク”だった。

「じ、人工呼吸。ですか?」

「そう。早くしてあげて」

「サクラ様。そ、それは、まだ心の準備が・・・」

 ヘルを膝枕したまま、ミセリは顔を耳まで真っ赤に染めて恥ずかしそうにうつ向いてしまう。

 すると、

「じゃあ、ボクが」

 そう言って、タコのように唇を尖らせてヘルに顔を近付けてきたミカヅキの頬に、ミセリが掌底(しょうてい)を食らわせていた。

「ごふっ」

 ミカヅキは頭を起点にしてあり得ないほど“くるくる”回り、地面に叩きつけられていた。

 そして、首を押さえてもがき苦しみ始めた。

 実は彼女は、人工呼吸するフリをして、奥歯に仕込んだ毒を飲ませヘルを暗殺しようとしていた。

 ヘルは賞金首ではなくなってしまったが、彼女を始末して欲しいという依頼は絶えず、ミカヅキはその機会を伺っていたのだ。

 が、ミセリの掌底をモロに受けた衝撃で、毒を“ごくん”と飲み込んでしまったのだった。

「んんん~~~っ」

 みるみるうちに紫色に変色していく顔を見て全てを察したミルフィーは、のたうち回るミカヅキの襟を掴むと、

「えっと、ミカヅキは顎と首の骨が外れて呼吸困難になってるみたいで、私があっちでハメてきます」

 そう言ってその場から走り去っていった。

 そして、大きな岩の陰に彼女を引きずり込んでいた。

「あんたバカなんじゃないの」

 ミルフィーは解毒薬が仕込まれた自分の奥歯を噛むと、泡を噴いて痙攣するミカヅキの唇に自らの唇を重ね、薬を口移しで飲ませていた。

 だが、彼女は気付いていなかった。

 その様子をクランに見られていたことに。

 ミカヅキのことが心配だった彼女は裸になると、タコのように皮膚を周りの景色に同化させ、触手を使って物音一つ立てずに2人のすぐ近くまで来ていたのだ。

 そして皆の所に戻ると、興奮冷めやらぬ様子で、

「ごめんなさい。あの2人、キスしてました」

 そう報告していた。

「うっそ~~~っ。ホントに!?」

 アイリが思わずそう叫ぶと、

「待って待って、じゃあヘル様が『厩舎で2人がキスしてるの見た」っておっしゃってたのは本当だったの?」

と、クレアが、

「えぇ~~~っ!!いつもはライバル同士って感じで“バチバチ”なのに。あれって演技だったのですか?」

 とリツカも続き、

「どっちが先にデレたのかしら?」

 そう盛り上がる皆に、

「いや、それ人工呼吸だから」

 そうミセリが冷静にツッコミを入れると、その流れに乗るように、

「じゃあ、ヘル様の人工呼吸は私が・・・」

 そう言ってヘルに口づけしようとするアイリの額に、ミセリがデコピンを喰らわせていた。

「いったぁ~~っ。なにするの?」

「それはこっちのセリフだ。どさくさに紛れて何をしようとしている?」

「何って人工呼吸にきまってるでしょ?私は救命士の資格も持ってるのよ。この中でヘル様に人工呼吸できるのは私しかいない。そうでしょ?」

 そう言って再びキスしようとする妹に、ミセリはスリーパーホールドを決め、

「ぎょえぇぇぇ~~~っ」

 アイリは一瞬でタップしていた。

「げほっ。ごほっ。な、なにするの?いや、死んだらどうするのっ」

 涙目でそう反論する妹を、

「それはこっちのセリフだ」

 ミセリはそう一喝していた。

「えっ!?」

「ヘル様は我がフェアデリアと悪魔国の第1王女なのだぞ。いくら人工呼吸とはいえ、これがヘル様にとってファーストキスだったらどうする?」

「「ふぁ、ファーストキスぅ!?」」

 ミセリの口から出た、破壊力ありすぎのパワーワードに、リツカとクランが驚きの声をあげる。

「いくら人工呼吸とはいえヘル様の初めての唇を奪ったとなれば、悪魔妃様はともかく悪魔王様がどれだけお怒りになるか?その覚悟はあるのか?」

 鬼気迫る表情で妹にそう詰め寄る。

 が、

「大丈夫よ。悪魔王様って頼りないぐらいお人好しで優しくて、お妃様どころかヘル様にも尻に敷かれてらっしゃるじゃない」

「それは誉めてるのか?それとも(けな)してるのか?」

「だから大丈夫」

 そう言って三度(みたび)キスしようとする妹に、ミセリはロメロスペシャルを決めていた。

「痛い痛い痛いっ。やめてお姉ちゃんっ!!」

「やめてください、お願いします。だろ?」

「お、お願いしますぅぅぅ」

 アイリは半べそでそう懇願しようやく開放されていた。

「はぁ、はぁ、もう。お姉ちゃんなにするの?」

「それはこっちのセリフだ」

「えっ!?」

「いくら不可抗力とはいえ、相手はヘル様なのだぞ。アイリ、お前は(よこしま)な気持ちを一片も持たず、汚れなき心で冷静に人工呼吸ができるのか?」

 そう威圧的な態度で迫る姉に、

「なによ。さっきから偉そうに。じゃあ、お姉ちゃんなら出来るっていうの?そんな経験もないくせに」

 アイリがそう聞き返すと、

「経験ならある」

 ミセリは自信満々に即答していた。

「な、なに言ってるの・・・」

「私はヘル様の床勉強のお相手が務まるよう、ミカヅキに教えを乞い日々鍛錬を続けている」

「はっ!?」

「それだけではない。何故私がヘル様が特訓に使われた鉄球を全て持ち帰っていると思う?」

「・・・なんでって?分かるワケないじゃない」

「ヘル様のお姿に凹んだ所にシリコンゴムを流し込んで形取りし、その等身大のヘル様人形を使って毎晩・・・」

「はぁぁぁぁぁぁっ!?」

「アイリ、触れなければ分からないヘル様の胸の大きさも唇の形も、私は知っているぞ。

 ヘル様の胸の膨らみを揉みしだきながら、種皮の中で“ぷくっ”と膨らむ新芽のようなちっちゃな肉芽や、そのすぐ下で重なりあう可愛らしい2枚の花びらに、自分のを擦りつけるのがどれだけ気持ちいいかも知っている。だからこそ、ヘル様の為ならどんな状況でも冷静に対応できる自信がある。

 逆に言えば、それすら知らないお前に人工呼吸など出来るハズがない」

「そんな黒歴史な経験いらないし関係ないでしょ?てかお姉ちゃん。さっきから何いってるの?」

「ミセリさん、さっきから心の声が全部口から溢れてますよ」

 アイリとリツカからそう突っ込まれ、“はっ”と我に返ったミセリは、

「と、とにかくだ。これで私こそがヘル様に人工呼吸をするのに相応(ふさわ)しい相手だと分かったろう」

 そう言ってヘルにキスしようとする姉に、今度はアイリがキャメルクラッチを決めていた。

「いだだだだだだだだっ。な、何をする?」

「それはこっちのセリフよ。だいたい床勉強なら私だってミルフィーにちゃんと教えてもらってます。今じゃ『スッゴい上手』って褒められるようになったんだから」

「そ、それなら、どちらがヘル様に人工呼吸するのに相応(ふさわ)しいか勝負だ。ルールは簡単、先にイカせた方が勝ち」

「望むところよ」

 そう言って2人がキスしようとした瞬間、リツカとクランがサクラとイオリの目と耳を塞いだのと同時に、クレアが咄嗟に、ミセリ達の姿が周りから見られぬように防護障壁魔法をかけていた。

「リツカお姉ちゃん。どうしたの?」

「さ、サクラちゃん。あっちでおやつにしませんか?おやつ食べたいですよね?そうしましょう」

「クラン?」

「メアリさん。ごめんなさい。おやつにしましょう。ごめんなさい」

 2人は戸惑う幼女を有無を言わせず抱きかかえると、そのまま次女達が待機する馬車の方に向かって走り去っていた。




 

 

“ぽたっ、ぽたっ”

「・・・ぁんっ。そ、そこ、くふぅ」

「・・・やんっ。だ、だめぇ」


(・・・えっ?・・・なに?)

 まるで雨漏りのように、何か熱い液体が頬や鼻に落ちる感覚と、ぼんやりと聞こえる、噛み殺すようなぐもった声にツカサはぼんやりと目を覚ました。

「ゃん。お姉ちゃん。んぁあん」

「はぁん。あ、アイリ。んぁあん」

 “くちゅくちゅくちゅくちゅ”と響き渡る淫靡な水音と、目の前で“ぬちゅぬちゅ”蠢く指使いを、ツカサは夢の続きでも見るように寝ぼけ(まなこ)で“ぼ~っ”と眺めていた。

 が、その聞き覚えのある声の主が誰か気づいた瞬間、彼女の意識は出し抜けに覚醒していた。

 そして大混乱に陥っていた。

(ミセリ、アイリ。2人共なにしてるの?)

 そう、ツカサの視線の先にいたのはミセリとアイリだった。

 裸の2人が、寝そべるヘルの顔を膝立ちで(また)ぐような形で身体を密着させていた。

 つまりツカサの視線の先には、向い合わせで密着する2人の、“つるつる”で“ぷにぷに”の肉丘の真ん中を艶かしく縦に走るスリットの切れ込で“ぷくっ”と膨らむ種皮から“ちょこん”と顔を覗かせるちっちゃな新芽や、そのすぐ下で折り重なる2枚の肉の花びら。

 そして、そのすぐ後ろで“きゅっ”と萎む可愛らしい“すぼみ”までもが惜し気もなく晒されていた。

 しかも2人は、唇を重ねて舌を絡ませ合いながら、真っ赤に充血して痛いぐらい“つん”と硬く膨らむ互いの肉芽を指で圧し潰して“こりゅこりゅ”捏ね回し合い、その度に“ひくっ、ひくっ”といやらしくヒクついて蜜液の涎を垂らすちっちゃな淫口に指を根元まで飲み込ませて、互いの蜜壺を“くちゅくちゅくちゅくちゅ”と掻き混ぜ合っていた。

「ゃん。はぁあん。んぁ、アイリの中、スッゴいヒクヒクしてて私の指を痛いぐらい“ぎゅうぎゅう”締め付けてくる。んん、も、もうイキそうなの?」

「はぁん。お、お姉ちゃん。お姉ちゃんだって・・・」

「ひぁん。だ、だめぇ」

「ぁん。ほ、ほら、イっちゃいなさい。はぁん」

「くふぅ。あ、アイリだって()()が弱いくせに・・・」

「んぁあん。だ、だめぇ。わ、私こんなの知らない。はぁあん」

 2人の指が艶かしく動いて互いの中を“ぬちゅぬちゅ”の“ぐちゅぐちゅ”に掻き混ぜ合う度、あまりの快感に腰が“ひくっ、ひくっ”とヒクつき、脚が“がくがく”震える。

 そして、指が掻き混ぜ合う度にいやらしくヒクつく蜜壺から溢れた蜜液が指や花びらを濡らし、まるで涎のようにヘルの顔に滴り落ち続けていた。

 そして当然ながら、()()()を真下から直視するツカサは、もうワケが分からなかった。

(なに?この状況?どうしてこうなった?)

 いくら何でもアリの異世界とはいえ、あまりに突然の展開に状況を飲み込めるハズもなく戸惑いを隠せない。

 彼女は、寝起きの頭をフル回転させて()()()()を理解しようとした。

(ミセリ達って前から()()()()()()だっけ?いや、まさか。・・・今までそんな素振りさえなかったし。もしそうなら、いくら何でも気付くはず。

・・・てことは、もしかしてまたポーションンを飲んだ?・・・いやいや、ガルダンシアのポーションンは輸入禁止にしたし、それに今日出掛ける前にちゃんと荷物のチェックもした。飲んでるはずがない。

 ならどうして?・・・はっ、まさか?異世界あるあるの、『2人でエッチなことをしないと死ぬ呪い』をかけられたとか?)

 が、そんなことを考えながらも、薄目を開けた彼女の視線は、2人の行為に釘付けになっていた。

(す、すごい。女の子同士って、こんなにエッチなんだ)

 そして、そんなツカサを置き去りにして、2人はあっけなくその時を迎えていた。

「だめぇアイリ、早くイって。でないと私、私、もう・・・」

「お、お姉ちゃんこそ早くイって。んぁあん。だめぇ・・・」

 そして2人は、互いの蜜壺の奥の手前側を掻き出すように捏ね回しながら、真っ赤に充血して痛いぐらい“ぷくっ”と膨らむ互いの肉芽に軽く爪を立て摘まみ、“かりっ”と甘噛みしていた。

「イクぅっ」

「きゃうっ」

 “びくっ、びくっ”

 密着する身体が、まるで壊れたバネ仕掛けのように痙攣し跳ねる。

 あまりの気持ちよさに2人は身体を支えることが出来ず、そのままヘルの

 隣に崩れ落ちていた。

「はぁ、はぁ、引き分けか?」

 汗まみれになりながら、肩で大きく息をする姉に手を握られながらそう訊かれ、

「・・・うん。でも、次は絶対負けないから」

 アイリも恥ずかしそうに()()()()()()()そう返していた。

(・・・やっぱり)

 それを聞いたツカサは、2人が()()()()の呪いか魔法をかけられているに違いないと確信していた。

(私がなんとかしなきゃ)

 彼女は決意を胸に秘めながら、2人を見つめていた。





                                                                     〈つづく〉




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