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❗✒ これは転移でしょうか? 召喚でしょうか?  作者: 雪*苺
異世界「 二日目 」 カグテスタ大陸 ホノマレド王国 ホノマレド城
9/10

♥ 庭園 3 / 師匠と初めまして! 3


タシィルドレテク・セルロッタ

「 そうそう、ババァルにマントをあげないとね 」


ババァル・ストーク

「 マント…ですか? 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 フィールドに出るとモンスターと遭遇してしまうんだよ。

  フィールドの場所に依ってはモンスターの出現率も違うし、出現するモンスターの種類も変わるんだよ。

  朝方,日中,夕方,夜──って感じで出現するモンスターの種類や数も変わるんだ。

  モンスターは気配に敏感だから見付かると近寄ってて戦闘になるから、遭遇率を下げる為に気配を消せるマントを作ったんだよ。

  ワタシが羽織っているマントは傑作品だよ 」


 そう言った師匠タシィルドレテクは私に御揃いのマントをくれた。


 フードは付いてないみたい?


 師匠タシィルドレテクがマントを羽織らせてくれる。


 左右にボタンが付いてるけど、なんのボタンかと思ったら、後付けフードに付いてる穴に入れるボタンだった。


 羽織ったマントの上に髪を乗せたら、髪の上にフードを乗せられて被せられる。


タシィルドレテク・セルロッタ

「 フードは顔が隠せるぐらい大きくしているんだ。

  全身を包むぐらいしないと気配を消せないからね 」


 フードを被ったまま左右のボタンをめられて、ボタンがはずれないように丈夫そうな紐でボタンの回りをクルクルと巻かれる。


 胸の前で紐を結ばれたあとにブローチを付けられた。


ババァル・ストーク

「 師匠…このブローチは? 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 ババァルがワタシの “ 正真正銘の弟子 ” である証のブローチだよ。

  超越者の石を使って作った特別品だよ。

  大事な物はブローチの中へ入れとくとい。

  大きな物は入れられないけど、みずぶくろゼニぶくろ……ババァルが手に持っている聖具も入るよ。

  防犯魔法を掛けてあるから無くないし、盗られたりもしないから安心するとい 」


ババァル・ストーク

がとう御座います! 」


 スマホ(スマートフォン)って聖具なんだ??


タシィルドレテク・セルロッタ

「 似合っているね。

  そのマントは丈夫で耐久性,通気性,防水性,防寒性に優れているよ。

  マントは防具として装備されたし、ブローチは装飾品として装備された筈だよ。

  ブーツも履き替えてしまおう。

  ぬかるみ,雪の中,山道,岩山でも滑らずに歩けて足への負担も軽減してくれるブーツでね、汚れないし俊敏力を上げてくれるんだよ 」


ババァル・ストーク

がとう御座います、師匠… 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 ブーツも防具として装備されるよ。

  ババァルは装飾品を幾つ装備する事が出来るのかな? 」


ババァル・ストーク

「 5つです 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 なら、あと4つだね。

  魔法具,魔術具,魔導具を1つずつ身に付けようか。

  腕輪,指輪でいかな。

  なんでも使える代物で壊れたりしないよ。

  腕輪と指輪に嵌め込んでいる宝石みたいに見える色の違う石は属性魔法を込めた魔鉱石だよ 」


ババァル・ストーク

「 綺麗です…。

  私が貰ってもいいんですか? 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 勿論だよ。

  自信作だからね 」


 師匠から渡された腕輪の2つは右腕と左腕にとおして、指輪は右手の人差し指に入れた。


 確かに色付きの石は、宝石みたいにキラキラしていてほんとうに綺麗…。


 1つの魔鉱石に属性魔法を1つ込めてあるらしくて、全属性が揃っているみたい。


 お洒落なアクセサリーみたい!


タシィルドレテク・セルロッタ

「 あぁ…1つ足りないね。

  ほかなにかなかったかな? 」


ババァル・ストーク

「 いえっ!!

  もう十分です!

  十分過ぎる程、頂いてます!!

  これ以上は流石に…… 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 遠慮しなくていいのに。

  ワタシの弟子は謙虚だね?

  そうだ!

  魔結晶で作ったピアスをあげよう。

  魔法攻撃無効化と気配察知を附与したピアスと  無属性攻撃無効化と殺気察知を附与したピアスだよ。

  これも自信作なんだよね 」


ババァル・ストーク

「 あ…がとう御座います…。

  私ったら貰ってばかりですね…(////)」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 弟子は師匠から貰う立場なんだから、遠慮せず素直に貰えばいいんだよ。

  師匠の機嫌を損ねないのも弟子の腕の見せどころじゃないかな?

  師匠のふところへ飛び込こんでるぐらいずう(ずう)しくないと、ワタシの弟子は続かないよ 」


ババァル・ストーク

「 そういうものですか??

  私…習い事をした事がないので師匠と呼べる人が居なくて……く分からなくて… 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 ふぅん?

  ワタシがババァルの初めてになるんだね。

  それは嬉しいかな。

  ピアスを付けてあげるよ 」


ババァル・ストーク

「 えと…耳に穴を開けるんですか?? 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 ん?

  耳に穴??

  随分と旧式な方法だね。

  今時のピアスは、耳に穴を開けなくても簡単に付けれるんだよ 」


ババァル・ストーク

「 それって、磁石やシールって事ですか? 」


タシィルドレテク・セルロッタ

「 磁石?

  シール??

  ピアスは魔法で付けるんだよ。

  動かないで…じっとしていて── 」


 師匠タシィルドレテクは私の左右のみみたぶにピアスを付けてくれた。


 この世界の人達って魔法でピアスを付けるんだ…。


 魔法って凄いな…。


 綺麗な紫色をした魔結晶のピアスは師匠タシィルドレテクの瞳の色と御揃いだった。


 光の加減で私の瞳と同じ赫色にも見えるのは凝ってると思う。


タシィルドレテク・セルロッタ

「 似合う似合う。

  セロリもニュイもそう(似合うと)思わないかい? 」


セロリ

「 にゅい〜〜〜 」


ニュイ

「 にゅにゅにゅ〜〜 」


 師匠タシィルドレテクの問い掛けにニュイ(スライム)ちゃんととセロリ(スライム)ちゃんがピョンピョンと上下に飛び跳ねて喜んでくれている。


 嬉しいけど…照れくさいかも(////)


 あとで【 ステータス 】を確認しておこう。


タシィルドレテク・セルロッタ

「 ──さて、可愛い弟子への贈り物も済んだし、家の中を案内するとしよう 」


ババァル・ストーク

「 はい!

  お願いします 」


 “ 可愛い ” って言われて「 ドックン 」って胸が高鳴ったけど、 “ 師匠 ” という存在にとって “ 弟子 ” という存在は可愛いものなのかな??


 教え子は可愛い──って日本でもく聞いてたし…。


 師匠タシィルドレテクの案内で、塔の形をした師匠タシィルドレテク住処(家の中)へ入る事になった。

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