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 アリシアは目をつむり眉間に皺を寄せて難しい顔をして考えていた。



 『アリィ!アリィ!!』


 

 お兄様の呼ぶ声が聞こえる……

 はっ!として目を開けて、声のする方をアリシアは見つめる。


 わぉ!!なんと、お美しいのでしょうか!お兄様達のお美しいご尊顔が私の目の前に……あぁ。眼福!!


 

 『アリィ。大丈夫??どうしたの?アリィに一体なにが起こっているの……とても心配だよ。』



 大切な妹のことを心配して、手を握りながら優しく微笑んでいるこちらのお兄様は……



 エメラドーナ王国の王太子

 “ アルフレッド・エメラドーナ ”


 ゴールドヘアーに、ブルーの瞳。

 アリシアの4歳上の兄。

 優しく、聡明。そして強い。

 三種類の最上級魔法を極め、努力家。

 国民にも愛される超絶イケメンお兄様。

 確か……魔法属性は、火と水と土だったな。


 

 そして、アリシアの頭を優しく撫でてくれているもう1人のお兄は……



 エメラドーナ王国の第2王子

 “ クリストファー・エメラドーナ ”


 ゴールドヘアーに、コバルトブルーの瞳。

 アリシアの2歳上の兄。

 真面目で家族思い。頭脳明晰。

 二種類の最上級魔法を極めた超絶イケメンお兄様その2♡

 魔法属性は、水と風。 



 12歳の時に母上の実家、隣国のドラゴンレアール王国の筆頭公爵家に行っちゃうんだよな。



 叔父上のグランツ公爵は未婚で跡継ぎがいないのよ。それに女性嫌いだからこれからも結婚も子供も望めないんだった。

 クリスお兄様が養子になって隣国公爵家の公子として公爵家を盛り上げ生きていくことになる。



 クリスお兄様が城を出るまであと何年あるのか……それに、今私何歳なんだろうか。これは重要!



 《うーん。見た目は結構大人っぽいな……わからない……あとで侍女さんにそれとな~く確認してみようかな。》



 あとは……素敵な二人のお兄様は妹のアリシアをために死んでしまうんだよな……こんなにも優しいお兄様たちを私がまもらなくてはいけないと思う。


 死亡フラグ阻止のためには、まずやらなきゃならないことは攻略対象者についてだな!イケメンなんだけど癖の強い攻略対象者だった……


 近付かない方向でフラグ回避を目指そう!回避出来れば、大好きなお兄様たちは死なないし、アリシアも自由!好きなことが出来るかもしれない。前世で出来なかったことを今世でやりたかったことや夢を叶えていけばいいのかも!

 


 「よし!やるぞ!!!」



 「「……キュルキュル……ぐぅ~~~~~~~!!」」



 《お腹なっちゃったわ……スッゴい音だった……恥ずかしいな。まぁ、まずは腹ごしらえしてからこれからのこと考えていこう!エイエイオー!》

 


 拳を握りしめそのまま上に力一杯振り上げた。隣から堪えた笑いが聞こえてくる……



 『くっ……っくくくっ…………』



 『アリィのお腹の虫が騒いでいるようだから……一緒にお食事をいただいてこようね!さぁいこう!』



 ご飯を食べたらこれからのことを、まとめて対策を考えていこうかな!絶対生き残る!絶対死なせない!!


 ファイトー!おー!

 

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