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誤字脱字等あったらすみません。

 《嘘でしょ……なんで……なんで小さくなっちゃったの?なんで金髪?……夢かな??えーと……鏡で確認……!!?うそでしょ……!?そんな……このお方は……》

 


 鏡を見つけて近付くと……なんと!七髪の主人公アリシア・エメラドーナが目の前にいるではないか!



 アリシア・エメラドーナと言ったら、大国エメラドーナ王国の王女様。

 超絶美形一家のあのアリシアさま♡

 世界でただ1人の光魔法の使い手で七色の髪を持つ由緒正しきお姫様。

 タイトルの通りだとヒロインなんだけど……なぜだか、悪役令嬢にされてしまい、必ずバッドエンドへまっしぐら……

 で、死んじゃうんだよね……それも色々な形で。

 超絶イケメンの優しいお兄様が二人いるのも魅力的なのよ!

 あのアリシアさまがいるのね!



 《めっちゃ可愛い!いや綺麗すぎ!目の前に天使がいる♡ずっと見ていられるわ。でも……何だか小さくない??ゲームの中ではは14歳の麗しの女性だったはずよね?》



 キョロキョロと辺りを見渡すけどアリシアはいない。


 鏡に映っているのは……まさか……そんな……あり得ない……でも……



 《えっ、待って……あたし……アリシアさまになってる!?》



 この可愛い少女は私なの……

 


 《やだ~~♡♡そんなわけないじゃない♡》


 

 と言いつつ、夢じゃないのかを確かめる為に頬っぺをおも~いっきりつねったり、引っ張ったりを繰り返し確認してみる。


 

 「痛い!!やっぱり夢じゃなーーーい!あたしアリシアさまになっちゃった♡♡」



 頬を引っ張ったりつねったりを繰り返していると……

 何かを察した侍女と護衛が慌てて部屋へ入ってくる。

 


 『姫様何事ですか?』



 『キャー!姫様何をなさっていらっしゃるのですか?』



 『おやめください!頬が赤く腫れているではありませんか。』

  


 『ひーめーさーまー!!お美しいお顔に傷をつけるのだけはお止めください!私の頬を替わりにしてくださいましーー』



 あたし……改めアリシアはニヤニヤしながらいつまでも……いつまでも痛みを持ってアリシアに転生したことを実感させる為に頬を痛めつけていた。

 侍女も護衛も慌て止めに入るが、当の私は、アリシア=私は転生!に歓喜していてなーんにも聞こえてこない。




 『『どうした!何事だ!!アリシアに何かあったのか!』』



 侍女の叫び声を聞いたお兄様達がアリシアの部屋の扉を勢いよく開け、颯爽と登場する。



 「!!!!!!」

 「あ………あのお方達は……そんな……まさか……本物の……あーー♡なんてことでしょう。……あぁ、イケメンに手を合わせ拝みましょう。………ナンマイダー・ナンマイダー!もひとつおまけにナンマイダー!そして喜びを体を使って表しましょう………バンザーイ!バンザーイ!イケメン最高ー!!」」



 興奮しすぎたアリシアは鼻血ブーして謎の言葉を残し、気絶してしまった。



 

 

 目を覚ましたのは翌朝のこと。

 アリシアの両親が手を握り、お兄様たちも側に付き添い、心配そうに顔を近づける。



 『アリィ……良かった。目を覚まさないのではないと心配したのだよ。』



 優しく両親に抱き締められた。



 抱き締められると言う経験がない私は、どうしたかいいのだろうか……でもあたたかいな……人の体温ってこんなにも幸せな気持ちしてくれるのかと……ぶわっと涙が溢れでてきた。



 お兄様達もアリシアが落ち着くように、優しく頭を撫でてくれている。



 《あー役得!幸せ♡♡こんなお兄ちゃん欲しかった!………ん?あれ??んーと……イケメンお兄様達とアリシア王女……って……》



 《そうだよ!ここは虹色の髪を持つ君に……の世界なんだから!しかも……私、死ぬ末路しか知らないんだけどーバッドエンド……やばくない?このままじゃ何年後かにまた死んじゃうじゃん!!せっかく生き返ったのに……アリシアさまなのにー!!》

 


 《死亡フラグ回避しなくちゃーー!!》



 《鼻血ブーしてる場合じゃないし!!!》



 《死なない道を探さなきゃー!!絶対幸せになってやる!アリシアさまもお兄様方も死なせたくない!》


 

 まずは、攻略対象者を思い出すところから始めなきゃね!

 この優しいイケメンお兄様達をバッドエンドから守らなければならない。どんなことをしてでも生き残る!それしかない!!



 「「決めた!バッドエンド回避は必須!!絶対に絶対に!幸せになってやるんだからー!裏ヒロインなんかに殺されてたまるかー!」」


 「  」→ アリシアの発言


 《  》→ アリシアの思考


 『  』→ アリシア以外の発言


 となっております。

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