表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/78

16

 魔法の練習をするためには広い場所が必要。

 みんなに内緒で習得しようと思っているから人があんまり来ないところがいいかな。バレたら魔法は危ないからと練習させてもらえなくなる。

 この間の外出からみんな過保護Max…… 少しぐらい大変な思いや辛い経験、失敗した方が成長するのになぁ。



 庭園の奥にいい場所がある。



 “ 神秘の森 ”



 精霊が多く集まる神聖な場所。限られた数名しか入ることが出来ない。立ち入りが許されているのは王族と上位神官2名のみ。


 年に1回しか行かない所だって言ってたから、まず誰も来ないでしょう。外部からの侵入も100%無いから安心、安全……練習し放題!



 部屋の中にばかり居ると息が詰まるから庭園の近くでのんびり本を読んだり……刺繍をしたい!とお父様にお願いしたら了承もらえた。


 《やったね!》


 必要なものを鞄に突っ込み準備をして、庭園の奥にある広場にやってきた。


 庭園は人の手で手入れしないといけないみたいたけど、“ 神秘の森 ”は手入れに入らなくても常に美しいままなんだって。


 一年中暖かくて天気の変化も無し。綺麗な草花も枯れることは無いし、空気が透き通っている。これも精霊のおかげ?らしい。誰も精霊に会ったことないらしいけどね…… 

 


 マリーにも魔法の習得は内緒にした。マリーは入れなかったから……庭園入口の控え室で待機してもらっている。待たせてしまうの悪いから「マリーの好きなことしてのんびりしててね。」と言ったんだけど……昼食の準備して待っててくれるんだって。


 お弁当を持っていって一日中居ようと思っていたんだけどな……昼までの短い時間だけになっちゃった。午後からはお勉強など予定がびっしり。仕方がないよね……



 《時間はない!練習を始めよう!》



 基本的な魔法が使えるようになるまで余り時間は掛からなかった。あとはこんな魔法があったらいいな……とイメージすればいいだけ。


 自分で言うのもなんだけど……なかなかの才能だと思う!


 前世では、世の中に色々なものが溢れ返っていた。それを参考にすればいいだけ。想像力は豊かな方だと思うし、得意の応用を効かせていけばよし!


 


 

 毎日のように通い続けていたら不思議なふわふわの生き物たちが現れるようになった。



 《これが精霊なのかな?》

 


 ふわふわしてアリシア好み。

 

 赤、青、緑、黄の4色のふわふわ、モフモフたち。


 仲良くなりたいし、触ってみたい!出来るだけ刺激しないようにしていたら………最近はアリシアの近くに寄ってきて、笑顔でふわふわと飛んでいる。ぽつりぽつりと話をしてくれるまでになった。


 アリシアのおやつをあげてみると嬉しそうにしている。警戒心がなくなったように感じる。今ではアリシアの周りには、ふわふわ、モフモフだらけになっている。アリシアの部屋にも来てくれるようになったし……城のあちらこちらに姿を現してくれるようになった。



 みんなは見えていないみたいだけど……アリシアが一人でニヤニヤしながらブツブツ喋ってるようにみえるみたい……


 マリーにすっごく心配されたよ。気を付けなくっちゃ!



 次のイベントはクリスお兄様のお誕生日。


 毎日が順調でハッピーなアリシアは次に待ち受ける試練?を乗り越えられればいいのだが…………

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ