表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家族のおもいで  作者: 夢見マイ
家族のおもいで≪前編≫
1/2

おとこのさがしもの

ふとしたあるひ、あおぞらのなかひとりのおとこがあるくのをやめ、みちにたっていました。




おとこはなにかをおもいだしていたが、それがなんなのかわからずにいたのです。





「なんだっけなぁ」





おとこはひっしにおもいだそうとするが、やっぱりそれがなんなのかわからずにいました。





「んー、とりあえずあるいていたらおもいだせるかなぁ」





おとこはとりあえず、そのなにかをさがしにあるきはじめるのでした。





とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。

とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。





おとこはあれからあるきつづけているのだが、なにかをみつけれずにいました。





おとこはまだまだあるきつづけます。





とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。

とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。





ですが、なかなかみつけれません。




もうすこしあるきつづければ、なにかをみつけれるのでしょうか。




おとこはまだまだあるきつづけます。





とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。

とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。





まだまだあおぞらのひろがるなか、おとこはたちどまります。




すこしつかれたので、やすむことにしたのです。





「うーん、すこしつかれたなぁ、どこかにやすめるところがあるといいんだけどなぁ」





おとこはまわりをみて、べんちをみつけます。





「よかった、あそこにすわろう」





おとこはうれしそうにわらい、べんちにすわり、ひとやすみすることにしました。





「うーん、それにしてもぜんぜんおもいだせないなぁ」





うーん、うーんっとおとこはおもいだそうとがんばりますが、やっぱりおもいだすことはありません。




するとそこにひとりのおんなのこがやってきました。





「ねぇ、おじさん。おおきなこえだしてどうしたの」





おんなのこはふしぎそうにこちらをみつめ、おとこにきいてきます。




おんなのこには、おとこがげんきがなさそうにみえていたので、こえをかけてきたのです。





「ありがとう。おじさんはね、なにをおもいだしたのかわからなくなっちゃったんだ」





おんなのこはふしぎそうにしながらも、ふーん、そうなんだとへんじをします。





「わたしはね、ぱぱとままをさがしているの」





おんなのこはあるいていたら、ふたりともいなくなっていたんだとはなします。





「でもわたしね、なかないの。ふたりともみつけるまでなかない」





そういっておんなのこはわらいました。




ですが、それはおんなのこなりのせいいっぱいのつよがりでした。




ほんとはおんなのこはさみしくておおきなこえをだして、なきたいのです。




おとこは、それをやさしくみつめます。




「そっか、えらいね。おじさんもいっしょにさがしてみるよ」




おとこはやさしいかおで、そういいました。




おんなのこはなきそうになりながらも、たずねます。




「いいの」




おとこはやさしくほほえんで、うなずきます。




「もちろんだよ、ふたりでいっしょにさがしてみよう」




そういっておとこはべんちからたちあがり、おんなのこのてをひいてたたせ、あるきだします。




おんなのこもえがおでついていきます。




とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。

とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。




おとことおんなのこはまわりをよくみてさがします。




とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。

とことこ、てくてく、とことこ、てくてく。




おとことおんなのこがあるきつづけていると、まえからおおきいおとこのひととおんなのひとがやってきました。




ふたりはだれかをさがしているみたいに、まわりをきょろきょろとみわたして、さがしています。




おとこはふたりにむかってこえをかけます




「すみません、このこのパパとママでしょうか」




そのこえにふたりはかおをあげて、まえをみます。




するとじぶんたちがさがしていた、おんなのこがいました。




おんなのこは、おおきなこえでなきながら、ふたりにかけよります。




ふたりもなきながら、ははおやはおんなのこにかけより、ぎゅうっとだきしめ、ちちおやはおとこにかんしゃをつたえます。





「むすめをみつけてくださり、ありがとうございます」





ははおやもおとこにかんしゃをつたえ、おんなのこにおれいをしましょうね、といいます。




おんなのこは、えがおでおおきくうなずきます。




そして、「ありがとう」とこころからうれしそうにわらいながらいいました。




それからさんにんで、てをつないでかえっていきます。




そのようすをおとこはほほえましくおもいながら、みつめます。




ですが、おんなのこのてにもっているものをみて、あっとこえをだしおどろきます。




そして、じぶんがなにをおもいだしたのか、おもいだすことができました。




そしておとこは、あるばしょへとはしっていきます。




もうそらは、あかいひかりがでています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ