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page-1〜転校生って本来は去る意味だよね〜

久しぶりの執筆ですのでおかしい所も多々ありそうですがお許しを

日本のどこかに、とある私立中学校がある



古風なスパルタ指導による過激な教育によって、今では全国トップクラスの私立学校



この学校に、規則は殆んどない



むしろ、法すら守られるコトはない



いわば、一つの国なのだ



中学高校大学と一貫していて、三年置きにクラスが変わる



一年間耐えきれるかどうかが、この学校の最初の試練



様々な行事を通して、学校での過ごし方を学ぶ



この学校の教育の方法を



一年間耐えきれたなら、同じコトの繰り返しに慣れるのみ



この一年間で半数は辞めていくが・・・







今年の春、中等部の三年に、一人の転入生が来ることになっている



転入生は無知の状態で入ってくる為、教師達の格好の的になってしまい、脱落率が高い



本来ならば、の話だが






〜転入生登場〜







「席つけ。ホームルーム始めんぞ〜」



あいつの気の抜けた号令で、クラスの皆は席に座っていく



普段は大人しいけど、自分の決めた『規律』を破った人はもうおしまい



終わることのない課題を押し付けられ、飽きるまでコキ使われる



ただ、あいつは理論主義なのが幸いして、証拠がない件についてはお咎めなしになるの



事実、過去に一度だけあいつを負かした英雄(センパイ)が居たらしいわ



ホント化け物よね



あいつの異名は『悪に染まったシャーロック・ホームズ』なんて呼ばれる位にめざといのに



「・・・おい藍川、ボーッとしてんじゃねぇ」


「え?あ、ごめんなさい」



あっちゃ〜(古)



危なかったわ



もしシカトしたらもう終幕りだったわ



あっと、申し遅れまして



私、『藍川 結華(あいかわゆうか)



この腐った学校に哀しくも入ってしまった憐れな美少女よ(笑)



でも、なんか今日のあいつの様子、おかしい気がする



なんでかな?



「今日からこのクラスに転入生が来ることになってるからよろしく頼む」



一同『は!!?』



なんですと?



転入生?



冒頭からなんなのこの展開は!?



「残念だったな男子諸君。転入生は男だ」



え?



これってチャンス?



彼氏居ない歴=年齢(15年)の歴史がついに幕を閉じるのか!?



「じゃ転入生君入場〜」



「失礼します」





なんかCOOLな感じ?



ガラッ



「じゃ黒板前で自己紹介して」



「分かりました」



そういってクラス全員の視線を浴びつつ、黒板前に立ち、こちらを向く



ん?



右目に黒い眼帯・・・



もしや、敵の忍術をコピーして自分のモノにするというあれか!?



「はじめまして。『時雨・(しぐれ・かい)』って言います」



械君か



カッコいいけど珍しい名前だなぁ



「諸事情で眼帯してますが、別に敵の忍術をコピー出来たりするような特技はありませんので、期待しないで下さい」



ちょっ・・・心読まれた!?



「早く皆と仲良くなれればと思ってますので、よろしくお願いします」



キラーン



こ、これは・・・



ホスト並の営業スマイルかっ!?



た、確かに顔立ちは綺麗だけど・・・



まさか、あの眼帯を左目にずらしたら性格が変わって強くなるのか!?



「あ、心配しなくても、眼帯を左目にずらしたら性格ががらりと変わってフ〇ック連発したりしませんからね」



・・・心読まれてる



「じゃ〜時雨は・・・あそこの怪しい女子の後ろな」



怪しい女子?



誰かな?・・・



あれ?



なんでかな、クラスの視線集めてる気が・・・



ぐ、偶然かなぁ



私の後ろ、空いてるんだけど・・・



「あそこですか?」


「そうだ。じゃ、藍川世話係決定」


「ちょっ・・・何言い出すんですか急に!!」


「何って、役割分担」


「観点違う!!何で私がやるんですか!?」


「だってお前、じゃんけん負けたじゃねぇか」


「私がいつ負けたって言うんですか!?」


「いつって、昨日学級委員決める時」


「学級委員の時は負けましたけど何で今日この時適用されるんですか!?」



そう



私は呪われてるんじゃないかってくらいじゃんけんが弱いの



「私は学級委員であって世話係じゃありません!!」


「違うよ。学級委員だから世話するんだ。それとも、時雨の世話は嫌か?」


「違います。私と一緒に居るととばっちり受けるのは時雨君です。それが嫌なんです!!」



そう



あいつは私と一緒にいる友達も雑用の頭数に入れるから困るのよね



「そうか・・・やっぱりなぁ」


「そうですよ」


「なぁ時雨。やっぱり藍川なんかを相手に誤解されるのは嫌だよなぁ」



??



誤解?



「いえ、そんなことはないですよ。えっと、藍川さん?ってなんか面白い方じゃないですか」



な、何?



時雨君には通じてるの?



「そうか?藍川が何て呼ばれてるか知ってるか?(ゴニョゴニョ)・・・だぞ?」


「えぇっ!?そうなんですか!?」



何やら耳元で囁いたかと思えば、どうしたのかな時雨君



いわゆる、驚愕の表情だよ?



「どうだ時雨。墜とし甲斐があるだろう」


「先生、僕には難しいと思いますよ」



な、何の話なの?



き、気になる・・・



なんて思っていたのも束の間、授業終了のチャイムが鳴る



「おっと、もう時間切れか。じゃしょうがない。藍川、時雨を頼むぞ」


「え?ちょっ、待っ・・・」



ガラッ



行っちゃった・・・



「け、結局私が・・・」


「よろしくお願いしますね、藍川さん」


「おわぁっ!?」



ちょっ、時雨君ってば



気配消して背後に立たないで下さいな・・・



「あはは。大丈夫?」


「び、びっくりさせないでよ!?お陰で心臓爆発しそうになったわ」


「あらら。せめて飛び出す位にしといてね」


「そこまでいったら重症なんだけど!!」


「よろしくね、藍川さん」



あー、はい



心臓ネタはスルーですか



「こちらこそよろしくね、時雨君」



私達、この先うまくやれるか不安なのは私だけ?

久しぶりに投稿してみました。読んでいただけると嬉しいです

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