1章~はじまり~
「お兄ちゃん。私と一緒に学園に通ってほしいの」
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「で、なーんでこんな状況になるんだか・・・・」
少し薄暗い森の中、しかし空を見上げれば、青く澄み渡る晴れ模様。ところが、後ろにはお互い抱き合っている女生徒と思われる3人がいた。
3人とも同じ銀の胸当てとちょっとフリルのついたスカートを着ているところ見ると、これが制服なのだろう。
そして目の前には2メートルぐらいの鬼のような角を持った豚のような顔の異形な化物がこちらを威嚇している、というよりは獲物を邪魔されて激怒しているようだ。
「まずはこいつをなんとかしないと・・・・」
そう呟きながら、金色に光る指先で空中に魔方陣を描きながら紡ぐ。
『我の下に集いし聖霊よ。その力を解き放て』
『荒れ狂う炎』
周辺の空気が温度が上昇し、化物の周りに炎の柱が5本現れた。
化物がそれを知覚した瞬間、5方向から一気に化け物へと炎の柱が突進し、化物を押しつぶした。
「グガァァァオァァッァアッッッ!!」
炎で燃やされ、強大な圧力がかけられ逃げ場もない化物は当然耐えきることなどできず、一瞬で塵と化した。
そして周りの木に燃え移ることなく、炎の柱は消えてなくなった。
「ふぅ・・・・とりあえず完了だけど・・・・」
後ろの3人は唖然として何も言えなさそうだ。腰も抜けてるし・・・・。
「あの・・・・」
1人の女生徒から遠慮がちに声をかけられた。
蒼い髪のポニーテールで、少し垂れ眼ではあるが、くっきりしている眼つきのおっとりした女性だ。
体型も痩せてはいないが、決して太っているわけではなく、世の男性に聞けば「可愛い」と8割方返ってくるだろう。
「助けてくれて・・・・ありがとうございます!!」
「あーいえいえ。怪我はありませんか?」
とりあえず、丁寧に返しておけばいいかな?
「それでその・・・・」
「はーい!ちょっと待ってシャル。私が聞くわ。」
ちょっと勝ち気な女の子が会話に割って入ってきた。綺麗なストレートの銀髪をなびかせていて、木の隙間から入る太陽の光が反射して、より一層凛とした囲気を引き立てている。
シャルと呼ばれた女の子よりも若干つり目がちではあるが、むしろそれが抜群に似合っている。こっちは美人系かな。
スタイルはよく、貧乳だけど…って考えてたら、すごい目付きが悪くなった。これは勘も鋭いな。
「なんとなく、失礼なこと考えてそうだけど…まぁいいわ。
助けてくれてありがとう。その制服とチョーカー…2年生ってことは…あなたがソウかしら?」
「・・・・ええ・・・・そうですよ・・・・」
俺、白いフリフリがついた黒いワンピースのメイド服を着ている秋山蒼介はそう答えた。




