まーじゃん
※表現の解説
筒子→①〜⑨
萬子→一〜九
索子→1〜9
字牌→東 南 西 北 白 發 中
私、宮間 十花!
この春から高校生!
部活、何に入ろうかなぁ……
──────………
────……
──…
「部活が決まらないぃ……」
そう、部活が決まらない。
高校生活始めての悩みがこれかぁ…
「部活入るならそろそろ決めないと」
この子は佐々木 リョウちゃん。
幼馴染で、幼稚園からずっと一緒。
「他の人より遅れて入部って、なんか嫌でしょ?」
「そうなんだけどぉ……」
──────………
(部活、ほんとに何にしようかな……)
部活動一覧とにらめっこする。
テニス……は苦手だからだめ……
というか、運動自体苦手だから、運動部はだめだ。
じゃあ、文化部?
軽音部は………… 憧れはするけど、弾ける楽器がないし…… そもそも楽器買うお金もないしな……
文芸部は………… 本読むのとかあんま好きじゃないし……
美術部は………… 私、中学の時は美術の成績2しか取ったことないしなぁ……
ん……?
文化部一覧を見ていると、引っかかる部があった。
「──麻雀、部?」
「麻雀……」
麻雀、ギャンブルのイメージが強い気がする。
あ、でも、健康麻雀というものを聞いたことがある。
たしか、脳を活性化させるために麻雀をするとかなんとか……
脳トレとして、麻雀をする介護施設もあるって聞いたことあるな。
ゲームは好きだし、スポーツでもない、おまけに部員は女の子しかいないらしい。
……ちょうど、いいのかも。
私はペンを持ち、入部届を書き始めた。
──────………
「麻雀部?」
「そう!」
「私に向いてそうだから!」
「まあ、運動音痴で本を読むのも苦手、芸術のセンスも壊滅的な十花ができる部活っていえばそれくらいか……」
「ひどいよ!?」
「ごめんごめん!冗談だって」
「リョウちゃんの冗談は冗談に聞こえないよ…………!?」
「……そうかな?」
うん。ほんとに冗談に聞こえない。
──────………
「おお!もしかして、君が入部希望の子?」
入部届を提出した次の日、麻雀部の部室に行くと部長らしき人が出てきた。
「はい!」
「宮間十花です!」
「僕は、澪田 莉央」
「よろしくね」
ウルフカットで、顔立ちも整ってて……
かっこいい……
ちょっと惚れたかも。
「よろしくお願いします!莉央先輩!」
「さっそくだけど、麻雀をしようか」
────……
「わぁ〜…… この子が、入部希望の?」
「うん」
「私は、雛田 みなみ」
「お名前は?」
「あ、宮間十花です!よろしくお願いします、みなみ先輩!」
「……先輩じゃなくて、『お姉ちゃん』って呼んでみて」
「あと、敬語も外して」
「………へ?」
急に、どういうこと?
「いいから」
「え、えっと…… じゃあ……」
「みなみお姉……ちゃん?」
「ブォアッ!!!」
鼻血を噴き出して倒れた!?
「え!?大丈夫ですか!?」
「だい……じょうぶ…………よ」
「あと…… 敬語はいらな……い」
「ガク……」
「みなみ先輩!みなみ先輩!?」
「あっははは〜…… みなみのこれは、よくあることだから気にしなくていいよ」
「よくあることなんですか!?」
「ちっ……… これじゃ三麻しかできねぇじゃねえか……」
「えっと…… この方は?」
(なんか、すごく怖いんですけど!?)
「この子は、二年生の東雲 純佳」
「ちょっと……、口が悪いんだけど……」
「可愛いとこもある自慢の後輩だよ」
「ちなみに、僕とみなみは三年生だよ」
「……今こいつに紹介された、純佳だ」
「可愛い云々は無視として…… お前」
「麻雀はどれくらいできる?」
「無視は酷いなあ……」
「でも、そういえば…… そこの肝心な部分を聞いてなかったね」
「麻雀、どれくらいできる?」
「……────えっと……」
「………………」
「初心者……です」
「「…………」」
──やっぱり、初心者って歓迎されないのかな……?
「……初心者はむしろ歓迎だから、ためらうことはないよ」
「ゆるーくって決めてる部活だしね」
「ルールなんて、ゆっくり覚えてけばいい」
「フン…… 莉央が決めたルールだ」
「俺は、それに従うほかない」
「……だから……その、よろしく」
「ね!?この子可愛いとこあるでしょ?」
マジだ!!!
「本当ですね!結構可愛いです!」
「ハ、ハァ!?今のどこが可愛かったんだよ!?」
「生意気な態度を取る後輩には教えられないなぁー……」
「教えろー!」
──────………
「それじゃあ、まず」
「東家について解説するね」
みなみ先輩が起きるまでの間、莉央先輩による麻雀教室が開かれた。
ちなみに、純佳先輩はコンビニに買い物に行った。
「東家って言うのは、親のことだよ」
「親って…… ポーカーとかと同じ感じの親ですか?」
「ポーカーとは、ちょっと違うかな」
「麻雀の場合、親はアガったときに貰える点数が1.5倍になる」
「逆に、他のプレイヤーが自摸アガりしたときは、自分だけ支払う点数が多くなっちゃうんだ」
さっそく知らない用語が……
「すいません…… アガりとか自摸とか、一つづつ解説が欲しいです……」
「あっごめんね!」
「自摸はまたあとで詳しく説明するから、とりあえずアガりの説明をしちゃうね」
「──アガり、和了とも言うんだけど」
「簡単にいえば、手牌をきれいに揃えた状態って感じかな」
「ちょっと、牌を使って解説してみるね」
そういうと莉央先輩は、名を牌と言うらしい小学校の算数セットに入っているような白い四角い石……?のようなものを台の上で選び始めた。
どうやら、色々なイラストの牌があるらしい。
「この手牌を見てみて」
どうやら、選び終えたらしい。
両手で牌を後ろへ倒した。
(牌を倒すとことかは、ドラマとかで見たことあるな〜……)
②③567四五六七七白白白 ④
「これが今、アガった状態だよ」
「とりあえず、14枚がきれいに揃って役があればアガりになるよ」
14枚……
「なんか、色々ありますね……」
「じゃあ、次は牌の種類について解説しようか」
「この丸のやつが筒子、笹みたいなやつが索子、漢数字が書かれてるやつは萬子というよ」
筒子、索子、萬子……
「そして、この何も書かれてないやつは白」
「字牌に分類されるよ」
「字牌……?」
「字牌には、東、南、西、北、白、發、中の七種類があるよ」
「他にも、花牌って言うのがあるんだけど……」
「うちは採用しないルールだから、今の所は覚えなくてもいいよ」
「大体のところは採用してないしね」
「俗に言う、ローカルルールってことですか?」
「その認識でいいよ」
「ここまで覚えればなんとなくでも打てると思うから、僕と二人で一回打ってみようか」
和了解説の際、多牌になっていたので七を一つ減らして調整しました




