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第2話 車を返してほしい!!
母が保険会社に電話をしていた。母は説明ができないわけではないが、主語を省く癖があり、状況がつかみにくい。
電話が終わったあと、私は車の様子を見に行った。家まで車が戻ってきているということは自走できたということ。ただ車の色のホワイトが、だいぶブラックになっている。塗装が剥がれている。
その後、私は購入元のディーラーに連絡した。私のいとこはディーラーの営業員だ。その伝手で父がこの車を購入したのだ。もちろん修理のために車を預けることになった。
「まあ、事故はだれでも起こす可能性があるししょうがないよね」とか「父、母、トラック運転手、だれも怪我してないみたいだから良かったよね」と思っていた。
実は全然良くないのだ。
人身事故だと警察による「認知症検査」が入るのだが「物損事故だと入らない」これはもちろん知る由もないが事実だった。
いとこがトラックが来て来てくれてトラックが来て、事故車は運ばれていった。
車を見送ってから数分後、父が言った。「車を返してほしい!!体調の悪い兄貴のところに行けないだろ!」「はぁ!!!!?今修理に出したばかりなのに?」と私。
私はこれから始まる地獄の入口に立っていた。父は「父の兄貴」私にとっては叔父さんの体調を気にしているが、このあと体調不良になるのは私だった。




