Lv.3 決戦の日へ
初めまして、VETです。
小説を書くことに関して初心者なので、ご意見・ご感想お待ちしてます。
よろしくお願いします。
朝、目が覚めると、体が軽い気がした。
いつもは体が重くてだるいのに、すっと体が起き上がる。ぼんやりした意識の中、昨日のことを思い出して、僕はニヤけてしまった。
そう。僕は”レベルアップ“したのだ。
ゲームみたいな出来事。努力が数値になって現れ、スキルが手に入って、成長していく実感。
「……最高……!」
誰もいない部屋でガッツポーズを取る僕は、間違いなく人生で一番幸せだ。
ーーー
通学路。空は昨日と同じように澄み切っていたけれど、今日の僕はもっと軽快だった。いつもの坂道も、足取りが違う。息切れも以前よりしない気がする。
「……これって、やっぱり“体力”と”筋力“のステータスが上がったから?」
体力:5
筋力 : 5
もともと1だったのが、昨日のレベルアップで一気に5倍に跳ね上がった。実際に力が5倍になってるわけじゃないかも知れないけど、変化は凄そうだ。
この変化が、勘違いじゃなく、本当に“現実”に影響してるとしたら――やっぱりこれ、すごすぎる。
そして今朝、学校に向かう途中、僕は新たな決意をしていた。
来週の体力テストで、すごい結果を出す!
体育の成績は、いつも最底辺。反復横跳びはカエル以下、持久走は毎回リタイア。どの種目をやってもクラスメイトの笑いが起きるような、そんな僕だった。
でも、もう違う。
“筋力”と“体力”を上げて、見返してやるんだ
そのために、今日は関係するスキルを集中的に手に入れて、さらにレベルを上げたい。
ーーー
1限目、体育。ちょうど僕にとって理想的なタイミングだ。
しかも内容は、体力テストに向けた「校庭ランニング&筋トレメニュー」だ。
スキル獲得の条件は「行動で開放」。つまり、この体育の時間で何かしらのスキルは手に入りそうだ。
まずは校庭ランニング、これで何が手に入るだろうか。早速僕たちは走り始めた。
「っ……!は、早い……っ……!」
いつもとは景色が違う。早い。筋力が上がったからか、明らかにスピードが上がっていた。
僕は息を切らして、周囲の生徒から若干遅れをとりながらも、走り続けることができていた。
途中、ふと、あの声が聞こえた。
【スキル『持久Lv.1』を獲得】
【スキル獲得により、ステータスポイント+1】
「っよし……!」
早速スキルを獲得できた!顔がにやけそうになるのをぐっと堪えて、次の腕立て、腹筋、スクワットなどの筋トレメニューへ移行した。
今までは1回すらまともにできなかったのに、腕が震えながらも、20回近くこなせた。僕も驚くほどの成長。5倍どころじゃない...だろ...。
そして、
【スキル『筋操作Lv.1』を獲得】
【スキル獲得により、ステータスポイント+1】
いいぞ……この調子だ……!
もっと……もっとスキルを……!
ーーー
午後、放課後の帰り道。僕は少し遠回りをして公園に寄った。
目的はただ一つ。体力と筋力の底上げだ。
この公園には懸垂バーや腹筋台があった。普段なら誰もいない平日のこの時間、僕は周囲を確認して誰もいないことを確認すると、静かに“挑戦”を始めた。
腕を引き上げ、ぶら下がり、腹筋を起こし続ける。
汗が噴き出す。体が重くなる。でも、やめなかった。
今ここで諦めたら、変われない...!
その瞬間――
【スキル『持久Lv.1』が『持久Lv.2』になりました】
【スキルレベルアップにより、ステータスポイント+2】
【スキル『筋操作Lv.1』が『筋操作Lv.2』になりました】
【スキルレベルアップにより、ステータスポイント+2】
【スキル『反復Lv.1』を獲得】
【スキル獲得により、ステータスポイント+1】
【経験値を獲得】
【称号『諦めない者』を獲得】
また、あの声が頭に響いた。
僕はその場に座り込み、達成感の中、夕焼けの空を見上げた。
……こんなにも自分のために頑張ったの、初めてかもしれない……、楽しい...!
弱かった自分。何もできなかった日々。だけど、今は何もかも違う。
ーーー
帰宅後、シャワーを浴びてから、ステータス画面を再び開いてみた。
ーーー
名前:渋谷翔
年齢:15
職業:高校1年生
レベル:3
ステータス
知力:5
体力:5
筋力:5
感覚:5
魅力:4
運:4
不明:ー
ステータスポイント:8
スキル:
『数学理解Lv.1』『英語理解Lv.1』『化学理解Lv.1』『日本語理解Lv.1』『料理Lv.1』『持久Lv.2』『筋操作Lv.2』『反復Lv.1』
称号:『凡人以下』『挑戦する者』『諦めない者』
ーーー
体力・筋力ともに変わってない....ただ単にトレーニングするだけだと、ステータスは変化しないのか?
ステータスはレベルアップとポイントでしかあげられないとしたら...少し大変かもしれない。
でも、ステータスポイントは8もある。4ずつ、体力と筋力に割り振っておこう。
体力テストは来週……あともう少しスキルを獲得して、ステータスを上げられれば……!
体が痛い。筋肉痛は確実にくる。だけど、不思議と嫌じゃない。
「ちょっとだけだけど、成長してる気がする……」
そうつぶやいて、ベッドに体を沈めた。
そして、夢の中でも僕は走っていた。今までのように現実から逃げるためじゃなく、何かを掴むために。
――そして、運命の「体力テストの日」は、もうすぐそこに迫っていた。
こういう設定はすごく大好きです。
たくさんの物語を読んできましたが、この作品もまず自分が面白いと思える作品にしたいと思っています。