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転生者:レイア・コンスタンの供述




「最近のトレンドとして悪役令嬢に転生する、っていうのがあるんですよ。

本来のバッドエンドを回避するためにいろいろと活躍して、みんなから愛される結末を迎えるんですけど」


「あ、私転生者なんです。あ、転生っていうのかなこれ。前世の記憶を持って生まれてきたんです。

その世界ではこの世界がある物語に類似していて…ようはある程度の歴史を知っているんです」


「元の世界ではさっきのが流行してて。そしてそれの典型的なバターンとしてその物語にでてくる本来の主人公は私と同じ転生者で。ある程度知識があるからって本来ゲームで行うはずの努力を一切せずに、一生懸命な悪役令嬢に奪われるっていうのがお決まりで」


「私、女王のライバルだったんですよ。ライバルってことは悪役と似てるところあるじゃないですか。

王試験の時、これはチャンスだって思って。めっちゃ頑張ったんですよ。魔法の修練もだし、授業もしっかり行ったし、長の皆様とも交流を積極的にして。

おかげで好感度も上々、育成の状況も良好だったし、私が女王になって愛されルートに突入すると思うじゃないですか。でも違ったんですよね~

本来の主役が私以上に頑張っちゃったみたいで、満場一致で彼女が女王になって。

女王、やっぱり転生者だったみだいで、じゃあチートじゃない?」


「私、ああ…レイアは他の魔力はめっちゃあるんですけど、聖魔力に関しては保有量がすんごく少なくて。素質も、教養も勝てなくて、たぶんあの人の方がとわきら愛が強いと思ったんで、女王になるなら仕方ないか、とも思ったんですよね」


「ゲームとは違う世界も見てみたいな~と思って補佐官のお誘いは断って。そこから子どもたちへ魔法を教える学校を開いていたんです」



「でも、あの女が出てきたんですよ。あれ、アリナ」

「あいつおかしくないですか。ゲームの知識もないくせにちゃっかり2の主人公に転生しちゃって。主人公だから聖魔力の保有量ももともとが多いし」


「それが運命なんだろうなと思ってたら、ふさぎ込んだって聞いて、恵まれたお嬢さんでもそういうことがあるんだって思ったんですけど。どうやらそれが前世を思い出してってことらしくて」


「お前何言ってんだよ。前世でも恵まれてたのかよ、だからそうやって落ち込んじゃってんの?」

「なんなんだろう私の人生、前世でもたいしていい思いしてなくて、今回も負けっぱなしの人生なのかって悲しくなって」



「そして、思いついちゃったんですよ。私が成り代わってやろうって」

「そこからはもう素早くて。ほら、私って効率よく動くじゃないですか。この計画を思いついたときに一度、のちに女王を苦しめる怨念と戦ったんです。でも最初は失敗しちゃって。あ、この傷その時のものなんですよ。顔にガッツリ入ってるでしょ。ハハハ」

「どうしようかな~と思ったところで、ちょうどその時に家にできた新種の香料を嗅いだら気分が悪くなって。おかしいと思って調べさせたら聖魔力に作用するものだったので。ゲームとは違うけどこれでなんとかなるんじゃないかって思ったんです」


「幸いこれは手軽に量産できるものだったから、私財を使って拡張して、安価で量産して。あっという間に流行したんです。そこからはその件は推察通りですよ」



「何故、彼女に付け入ったのか?ひどい言い方ですね。ああやって彼女を動かした方が人の流れが見やすくって。彼女純粋だし、社会経験もないのかな?普通考えたらありえないこともやっちゃうからちょっとびっくりしちゃって。まあ動かしやすかったのは事実です。彼女には報告をしてもらってまいした。真面目だから逐一報告してくれたんです」


「まあ根はいい子なんですけど…陛下の温情があるとはいえ、大した罰がなかったのは予想外だったんです」

「修練もしていなかったから大した実力もないと思ってたんですけどね…」






◇◇◇







「…」

「これがレイア嬢の供述」

「よくわからない言葉を話し続けていました。止めても話し続けるので、記述するのが大変だったようです」

それでも正確に記録してくれて感謝する。私や聖女にしかわからない単語の面々、手段は違うがとわきらが好き、ということ、彼女の背景が分かった気がする。


「それで彼女の処分なのですが」

「陛下を危険な目に遭わせ、かつ聖女や属性の長達も負傷させた。死罪だろう」

「陛下、いかがなさいますか」

「…」





「陛下、少しよろしいでしょうか」






閲覧いただきありがとうございます。

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