表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/47

海の匂い2

頑張ります!!

 しばらく話していると、海が明るく、眩しくなった。


 

「日が沈み出したね〜」


「これが、さっきと同じ海、ですか?」


「夕日が綺麗に反射してるよね〜。金色?ってやつなのかな?」


「私は青い海がこんなになるなんて知らなかったです」



 通常、海は青い。色が変わるなんて滅多にない。

 知っているのはニュースで見た赤潮?黒潮?とかいうやつで多少色が変わる程度。

 こんなに明るい色になるなんて知らなかった。


 それに何より、普段見る夕日と違い、数段綺麗に見える。



「今回は夕日だったけど、次回は朝日を見に来よう」


「朝日もこんな感じなのですか?」


「少し違うかな〜。元日に来るのが1番かな〜」


「毎日朝日は見れるのでは?」


「1年の始まりの太陽は初日の出って言って、少し特別なんだよ」


「そうなのですか?」


「まぁ、フォレストの存在の方が特別かも!」


「ーーありがとうございます」



 気付けば19:00。すっかり日が暮れていた。

 さっきの海の家で、焼きそばを頼み、おばあちゃんと話た。


「お2人さんは、何か只者ではなさそうですねぇ」


「どういう意味ですか?」


「ばばぁの感じゃよ」


「至って普通の人間ですよ」


「昔の事なんじゃが、聞いてくれるかい?」


「はい。なんでも」


 おばあちゃんが語り出した。


「信じてもらえんかもしれないが、まだ18の頃じゃったか。私は化け猫を見たんじゃ。というか助けられたんじゃ」


「化け猫、ですか??」


 おばあちゃんの話は続いた。

 おばあちゃんは昔、車にはねられそうになりそれを通りかかった1匹の猫が助けてくれたらしい。

 猫がおばあちゃんに飛びつき、なんとか回避する事ができたが、その後、おばあちゃんは足を捻って、立てなくなったらしい。

 そして、その猫は、青年の姿になり、そのままおばあちゃんをおんぶして病院に連れて行ってくれたそうだ。



「あれは、確かに見間違いなどではなく、とある1匹の猫じゃった。お2人さん、特に女の方からは、それと似た雰囲気を感じるんじゃ。まぁ、作り話と思われるがな」


「そうなんですね」


「それに、名前の呼び方が、フォレスト、目の瞳はオッドアイ。まるで猫そのものじゃありませんか」


(バレてる?)


心愛と目で合図をし、なんとか誤魔化した。

帰りの車でその事について話をした。


「もし、あのおばあちゃんの話が本当だとしたら、以外と化け猫って身近にいるのかな?」


「今度、また詳しい話を聞きに行きませんか?」


「そうしようか」


今日は思いもよらぬ話を聞くことができた。


「私だけが特別という訳ではないようですね」


「幽霊とかオカルト的な事もあるから、案外普通なのかもね」





楽しい時間と貴重な話。今日はとても良い日でした。

よろしければブックマーク、評価、などよろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ