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猫の寿命は短いもの

まだまだ頑張ります!

 私は、そんなに長くは生きられない。

 人間になれると言っても、猫としての寿命しかない。

 おそらくあと10年で死ぬ。




 正直怖い。

 それに、私と10年一緒にいるということは、心愛様は、30歳近くになる。

 私は死んでしまうけれど、人間の寿命はもっと長い。

 もしかしたら、私のせいで、結婚できないまま終わってしまうのではないか。

 そんな心配事が頭をよぎる。




「ただいまー」



いつも通り帰ってくる心愛様。

心愛様は何も知らない。私が人間になれるからと言って、寿命が長くなる訳ではない事を。



私はミルクに話しかけた。



「ねぇ、私は、どうすればいい?」



「ニャーニャーニャー」(猫は自由気ままに短い人生を送ればいいんだ。)



「怖くないの?」



「ニャーニャーニャー」(何が怖い。人間とはとりあえず仲良くしてれば良いんだよ。)




「............。」



「ニャーニャーニャー」(人間と暮らすって事は、別れがあるって事だ。)



「えっ?」



「ニャーニャーニャー」(猫と人間の別れは、普通と違う。すぐに忘れられるものだ。)




「忘れる?心愛様が?私達を?そんなはずない」



「ニャーニャーニャー」(人間にとって俺達はただのペットだ。)



「でも、私と心愛様は付き合ってる!」



「ニャーニャーニャー」(それもいずれ限界がくる。今もそうなんじゃないのか?)



「いや、それは......」



すると心愛様がやってきた。



「お?仲良くお喋り?ご飯できたよ」




『忘れられる』『限界がきている』


ご飯を食べている時もその2つがよぎる。



やっぱり、ミルクの言った通り、限界なのかもしれない。



私の寿命が短い事、早く話さないといけないかもしれない。



やっぱり私は猫。心愛様は飼い主の関係が1番なのかもしれない。

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