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古風の妻  作者: 峪明博
2/18

龍二の子供の頃を知る女

久しぶりに葵に会って、龍二はついつい頬が緩んだ。

授業中、龍二は葵に龍ちゃん、と呼ばれたことを思い出し、懐かしいなぁ、と思った。


そして昼休み。

葵はクラスの女子と話をして、弁当を取り始めた。

そこに、晴美が重箱を持って来て、龍二のクラスに入っていつものように重箱を机に置いて座った。

「晴美ちゃん。いらっしゃい。」

周りの女子達が言い、晴美もこんにちは、と笑顔で返した。

葵は二人仲良く食べる風景に周りの女子に二人の関係を聞いた。

「あの二人は兄妹よ。」

「ふーん・・・。」

そして、二人は食べ終わり、

「では私はこれにて。」

晴美は重箱を持って龍二のクラスから出ていった。


放課後、龍二の所に葵が来た。

「龍ちゃん。ちょっと言い?」

「ん?どうした?」

龍二は葵に体育館裏に連れ出された。

「僕、部活あるんだけど。」

「すぐ済むわ。」

「で、話って?」

龍二は葵に問いかけた。そして、

「貴方、確か一人っ子よね。」

龍二はドキッとした。龍二は無言になった。

「どうなの?」

「あれは、遠い親戚の娘で、同じ苗字で年下だから妹ってことにしてるんだよ。」

「ふ~ん。」

葵はそう言った後、無言になった。

「貴方、子供の頃言ってたよね。許嫁が居るって。許嫁はどうなったの?」

葵は龍二に聞いた。龍二はまたしても無言になった。

「・・・よく覚えているな。」

龍二は少し葵を睨んだ。

「怖い顔しないで、聞いているだけよ。」

「・・・まだ居るよ。」

「ふ~ん。そっ。」

葵は龍二をほって、スタスタと去った。龍二は無言で彼女の後ろ姿を見た。


部活後、龍二は家に帰ると、味噌汁の良い香りがした。

「ただいま~。」

晴美が玄関に手を付いて、

「お帰りなさい。」

「晴美、折り入って話がある。」

「分かりました。食事食べながらでいいですか?」

「あぁ。」

晴美は料理を作り終え、机に並べた。

「いただきます。」

二人は言い、美味しく食べた。そこで晴美は龍二に言った。

「で、話とは?」

龍二は箸を止め、あぁ、と言った。

「実は、今日うちのクラスに転校してきた春野葵という女子なんだが。」

「えぇ。」

「実は昔の小学校の同級生で、彼女転勤族だったけど、3年間一緒だったんだ。」

「はい。よく覚えてますね。」

「あぁ、実は昔好きな子だったんだ。」

晴美は無言になった。

「けど、昔の話でしょ?」

「あぁ、勿論だ。今はお前に一途だよ。」

晴美は照れたが、話を続けた。

「何か遭ってわざわざ話されているんでしょ?」

「あぁ、彼女は僕が一人っ子と、許嫁が居たことを覚えているんだ。」

「・・・成る程。」

晴美は考えた。

「子供の頃、何処まで話したか覚えてますか?」

「それが、全く~。」

龍二は明るく言ったが、相変わらず晴美はじとーっと龍二を見た。


「はぁ、まあ、分かりました。」

晴美はため息を付ながら食べた。

二人は食べ終わり、片付けをして晴美は言った。

「万一浮気したら折檻ですよ。」

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