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センの手紙

「師匠。セン師匠の手紙開けていいですか」


 セルジュが帰ったあとでスコットが言った。


 センに会ってからセンと手紙でやり取りをしていて、センはスコットにも手紙を書いてくれるのだ。


 通信装置を使えばいいのではとスコットは思ってイグニスに伝えてみたが、センも持っているようだが魔力を喰うらしく燃費が悪いので使えないとのことだ。


 センの魔力量だとあまり使うのに適しておらず、通信装置に使えるほどの魔石を買うにしてもそれなりに高いので現実的ではないようだ。

 そもそも、通信装置自体が高価なので持っている人自体少ない。


「スコットの名前が書いてあればな」


 封筒の裏表をスコットは確認するが、途中までの書きかけの宛名しか書かれておらず、イグニスの名前の途中で止まっている。


 スコットの手から封筒を取るとイグニスは封を切って中身を取り出す。


 ざっと中身に目を通してから、一部にスコットに手渡す。


「こっちはスコット宛か」


 急ぎで書き上げたらしいセンの手紙は、いつもと違い別々に分けられていない。

 重要なところだけはイグニス宛になっているが、それ以外はまとめて書かれている。


「えっと、グリーンハイムさんからの荷物を送るから、来週は家にいて……」


 前半の内容はおそらく意味はわかっても、スコットには詳しくは理解できないだろう。


 それでも、スコットは手紙を読み進めていく。


「お菓子がいっぱいあるから、師匠と仲良く食べてね。って師匠、グリーンハイムさんって誰なんですか」

「この前の、エルマンってスコットがぶつかった人のじいさん」


 あの高価そうな服の人かとスコットは思い出す。


「センのことを気に入ってるからよくいろんなものを送ってきてくれるんだよ。今回はエルマンと会ったからだろうけど」

「おじいさん……」


 魔法使いの感覚だと血の繋がった家族と仲良くしているというが不思議にものである。

 そのためスコットにはイマイチぴんとこないのだろう。


「相変わらずよく来るみたいだし、会うこともあるだろうな」


 後日、大量の荷物が届くのだが予想以上の量だった。


 気になる中身は生活用品から王室御用達の食品、それにスコットが数年は着れそうな成長に合わせた服など。


 とにかく様々なものが送られてきたのだが、純粋に喜んだスコットと違いイグニスは大きなため息をつくのだった。

ありがとうございました。

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