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試験

  魔法協会からの手紙。


 それはスコットの試験についてのものだった。



 基本的な初級魔法が使えれば問題はなく、筆記試験もあるが、文字が読めることとある程度の計算が出来ていれば合格になる。


 出来ていなければ、師匠の方に問題あるとされ一度視察が入ることになる。


 まぁ、交流会である程度のことは把握しているので、そうなることは一度もないのだが。


「今月末に試験か」


 緊張でもしてやらかさなければ、スコットでも合格できるだろうと思うイグニス。


 試験に向けて特別に勉強する必要はない。


「師匠のときはどんな試験でした?」

「そうだな、今と変わらないけど試験官がうるさかったか」


 試験官がセルジュだったとイグニス。

 からかい半分で、試験内容以上のことをやらされたらしい。


 試験もさぼりがちで再試験をやたら受けていたのは黙っておくつもりのようだ。


 スコットの意思を尊重し、復習をしながらついに試験当日。


 試験会場である魔法協会に着くと、スコットは係の職員の案内で試験の部屋に、イグニスは他の職員に引っ張られて、職員専用の休憩室でスコットを待つことに。


 イグニスについては、職員がたまに来てはイグニスをからかって仕事に戻っていくので放っておく。


 さて、スコットの方はというと先に魔法の試験をやるようだ。

 試験は試験官の前で指定された魔法を放つもので、初級魔法が出来れば合格になる。


 スコットは緊張で危うい場面もあったがなんとか大きな失敗をせずに終えてほっとする。


 それから、少し休みを挟んで筆記試験。


 スコットにとってはスラスラと解ける問題ばかりで難なく答えを書いていく。


 試験は無事に終わり、スコットはイグニスの下に案内され、試験官の職員は不安そうなスコットに声をかけてくる。


「結果は手紙で送るけど、あの様子なら大丈夫だと思うよ。お疲れ様でした」


 試験が終わり、昼も近いのでお昼は外食することになり魔法協会の食堂はイグニスが全力で拒否したため魔法協会近くに一軒だけある飲食店に向かった。


 それから、ついでばかりに買い物をして家に帰る。


 翌日、落ち着きのないフクロウが窓をくちばしで忙しなくコツコツコツコツと叩いてやってきた。


 どうやら、昨日の試験の結果を持って来たらしい。


 イグニスは手紙を受け取りスコットに渡し、渡されたスコットは手紙を開けて、ホッとした顔をして、イグニスを見せる。


「合格か。おめでとう」

「えへへ」


 合格すると思っていても不安だったイグニスもホッとする。


 そして、今度からは送るのは魔法協会手前にして、スコット一人で行かせようと決意するイグニスだった。


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