宿題
魔法協会からスコット宛に届いた手紙は、宿題だった。
宿題といっても、難しいものじゃない。
大人の魔法使いたちに質問してみようという、大人の仕事について尋ねてみようというものだ。
魔法使いの世界での仕事は大まかに分けると3つに分けられる。
魔法協会の職員、警備団、それとイグニスのように弟子を育てること。
基本的に、魔法協会の職員や警備団などの仕事につく魔法使いは弟子の育成はしない。
そのためそういった仕事の魔法使いたちの仕事を知ってもらうためでもある。
あとはわりと引きこもり気味な魔法使いたちを外に出したり、師匠と弟子の2人だけの関係ならないようにの配慮だったりもする。
話を戻して、宿題には3つほど書く欄がある。
つまり、3人に話を聞けということだ。
「1人目は師匠でいいとして、あと2人はどうしよう……」
「誰でもすぐに連絡は取れるから、スコットが話を聞きたい人がいいと思うけど」
悩むスコットは唸りながら、知っている人の名前をぶつぶつとあげていく。
忙しそうな人たちばかりである。
かといって、失礼な言い方だが暇そうな魔法使いとなると、カタリナが思い浮かぶが、師匠であるイグニスのことを考えると話を聞きにいく気にはなれない。
「2人目はセルジュさんにします。逃げてきた時に聞きます」
「そうか。そのうちくるだろうし、ちょうどいいか」
わざわざ時間をとってもらおうとすると、大変な苦労がありそうだが、逃げてきた時なら問題はないだろうなとイグニスも止めない。
セルジュはサボりぐせがあるというより、やってもやっても増えて減らない仕事に逃げ出していることは、イグニスも知っている。
まぁ、魔法協会に速やかな連絡はするが。
そのせいで被害を被っている人を知っているので――。
「あと1人……」
「時間はあるし、スコットが話を聞きたいと思う人を探せばいいんじゃないか」
少し考えてスコットは、イグニスの言葉に頷く。
「そうですね。誰にしよう」
スコットは近くにあった必要のない紙のうらに名前を書き始める。
セン師匠、レオルドさん、セルリアさん、ウォルスさん、会ったことはないけどカルネさんとコナーさんの師匠。
書き出してみると、意外と人数は少ない気もする。
スコットが書いた紙を覗き見たイグニスは、名の知られている人ばかりなので誰を選んでも面白い話は聞けそうだと、なんとなく思った。
スコットが誰を言ってもいいように、悩むスコットの横でイグニスは手紙の準備をするのだった。
ありがとうございました。
3人目を誰にしようか悩み中です。誰がいいですかね。




