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355話 専属受付係とは

前回の反動でちょっと少なめ

「まずは専属受付係エクスクルーシブ・レセプショニストとは何かと言いますと――――」

 マクファイト嬢の説明によると、専用受付が利用可能となり受付での待ち時間が大幅に減るとの事。共同体(クラン)の方向性に沿った仕事を選んで回してくれる事、各種手続きの代行を引き受けてくれる役柄らしい。そうなるとうちの共同体(クラン)事務所(ビューロー)は必要なくなるって事だろうか?


 その事を問うと「連絡先は必要なので事務所(ビューロー)は残してください」との事であった。


 ただ制約も厳しくなる。

「まず情に絆された慈善業務はやめてください。そういった行為はほかの冒険者(エーベンターリア)にとって迷惑以外の何物でもありません。場合によっては罰則もあります」


 これは情に(ほだ)されタダ同然で仕事を受けたりすると、適正の価格で仕事を受けている他の冒険者(エーベンターリア)が依頼料を値切られたりするためだ。誰でも安い価格で依頼したい。組合(ギルド)や依頼を受けた冒険者(エーベンターリア)に苦情が行くのである。


 慈善事業がしたいのであれば組合(ギルド)から脱退することとなる。ただしその場合は身元保証がなくなるため僕らは自由民(ゲンテリブ)となり構成員が人狩り(トゥル・キャザー)に攫われて奴隷として売られても法が守ってくれなくなる。

 また、組合(ギルド)構成員でないものが武装して町に入るのには多額の保証料が必要であったり、入都税や越境税なども毎回課せられるようになる。


 正直言うとデメリットが地味にデカい。


 正義の味方を気取りたいなら組合(ギルド)を脱退することとなる。大所帯の共同体(クラン)となった以上はそれはちょっと無理かなという気がする。


 まぁ……そういった物語の主人公ムーブを決めたいなら超越者(オーバーロード)並みの異能(チート)でもないと無理かなぁ?


 ざっくり説明を聞きながら書類を確認しサインをしていき一刻(二時間)ほどで解放された。


 組合(ギルド)の建屋を出て大荷物を預けてある東外壁区の倉庫街(レーガーベザーク)へと足を向ける。

 あそこは主要メンバーのたまり場になっているのだ。

 これからのことを考えると僕一人であれこれするには時間が足りないので主要メンバーに仕事を割り振る(ぶん投げる)つもりだ。





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