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事件

ありがとうございます。新作書き始めました。応援していただけると幸いです。

目の前には、驚異的なスピードで迫ってくるトラックの姿がある。もう、逃げたとしても間に合わないだろう。まぁ、あの子を助けることが出来たからいいか。


この事件を語るにはもう数分ほど、さかのぼらなければならない。


事件が起きた時も俺はいつものようにコンビニに行って家に帰る途中だった。


そうして一人で歩いていると、目の前に美少女と言ってもいい、かわいい女の子がいたのだ。


ランドセルを背中に背負っていて、身長も高くない。おおよそ、小学校低学年から中学年。そんな学年なのに、一人で帰してもいいのか?


そんな疑問はあったものの、それより気になったのはその子の可愛さだった。いや、別に連れて帰ろうとかそう思っているのではなくて、和んだといいたかったのだ。日中、学校ですさんだ心がな。


ふと気になって、道路の奥を見てみると、トラックが来ている。俺はその程度なら大丈夫だと思い、一度、目を離した。


だが、数秒ほど経過し、なぜか嫌な予感がして(いやよそう。もう一度あの子が見たくなってしまったのだ。)あの子を見た。


見てみると、女の子は、横断歩道の真ん中で止まっており、それが見えているはずのトラックがスピードを上げたのだ。


は・・・・?何をしているんだ・・・?


いや、わかった。わかってしまった。どうしようもない事実が。


トラックの運転手は寝ていて、女の子はトラックに気づかずにランドセルの中を見ている。


そそして、俺はこの距離なら女の子を助けられる。


仕方ない。俺が行ってやろうか。途中で女の子が離れてくれるならそれでいいが、場合によってはそれがないかもしれない。なら、助けると決めたなら最後までちゃんとするべきだ。


走って、走って、走って、近付いていく。この距離と、トラックの速さからして俺は間に合うだろう。


なっ?!トラックがまだスピードを上げてやがる。くっそ。ギリギリになっちまったじゃないか。


間に合うか…?いや、やって見せようじゃないか。そして、俺は女の子に触れる。




は・・・・・?女の子がこっちを見て生理的嫌悪を明らかに顔に出している。どういうことだ?俺は助けようと…。


次の瞬間、女の子に突き飛ばされ、俺は尻餅をついてしまう。そうか。そうだよな。女の子は何も気づいていなかった。なら、トラックにも気づいていないのだ。


微笑とさえいえるような表情だった気がするが、俺は思い出す。


俺が突き飛ばされたのは横断歩道の中心。そして、少女が先ほどまでいたところ。つまり、居眠りのトラックは俺の方向に。


これが事件のすべてである。それから、俺は轢かれて、死んだのだろう。




俺の人生もこれまでか・・・・。ん・・・?暗いな。なんでだ…。俺は死んだはずだ。


目を開けようとしてみるも、なぜかあかない。俺は目も開けないくらい大怪我をしたのか?


それとも、ここは死後の世界で俺にはもう体がなく、暗いとしかわからないとか?


いや、これは目が重いだけのはずだ。開けられるはずだ。


少し強引に目を開けることにする。目の前にあるのが地獄だとしても、目を開けなければ何も始まらない。




大きい・・・・・。俺の目の前には巨大な人間がいた。

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