six 〜三郷超常現象探偵事務所〜
目を覚ますとそこは病室だった
ベット横にはスーツを着た女が立っていた
「目を覚ましたのかい」
周りを見ると花と砂糖を使った菓子が置いてある
「花は私、菓子はトラッカーの奴からだ」
あいつは何処に
「飲み物を買って来るって言ってたね、じきに戻ってくるさ」
横になっていた体を上半身だけ起こす
あいつが戻ってきたら貴方に聞きたい事があります
「・・・〝あの子〝の事かい?」
その事は今回の一連の事件に関して貴方が関わっている事をすべてを聞けば自ずとその答えは出てきます
「私が関わっている事ね」
女は少し笑った
奴がもうすぐ戻ってくる
「トラッカーの力(ちから)かい、あまり関心しないねぇ」
何を今らさら言ってるんですか
深いため息を付く
今回の事件の発端は半年前、一件の家事から始まりました