鬼の形相
短いです、時間ある時に加筆するかもです
まだ本調子じゃない
「すぅー…すぅー…」
「お、嬢ちゃんが寝ちまったぜ…」
「まだ宴は始まったばかりだが、酒が回っちまったんだろうな」
「さてと、私はリフと先に宿に戻っておくわ」
「おう、姉ちゃんに任せたぜ!」
ジルット村の酒場で速攻でダウンしたリフィンはカウンターテーブルに伏して寝てしまっていた。
隣に居たシックやロディに見守られながらすぅすぅと寝息を立てるリフィンを、アストレアは両腕に持ち抱えて酒場を後にした。
辺りはもう真っ暗であるが照明などのランプがいくつも街中を照らしているので道が見えないという事は無く、タキルと友情の誓盟をして上空を移動するので誰かに襲われる心配もない。
『リフの奴、かなり酒に弱いんだな…』
『そうね、もしあの場に私が居なかったら絶対襲われてたわ…酔って動けなくなった所にリフに魔の手が、って考えると虫酸が走るわね』
『それは話が飛躍し…ありえそうだな』
『まぁこの子は警戒心が高いから普段こういう席は断る筈なんだけど、あいつら意外に良い奴揃いだし私が居るから警戒を解いていたのかもね』
『…そうかもな、酒はこの世界では子供も飲んでいいのか?』
『この世界の成人年齢といえば17歳よ、リフは先日17になったばかりだからお酒だって飲めるわ』
『そうだったのか、誕生日を祝えなかったのは少し残念だな…』
リフは全くそういうの言わないし、とタキルがボヤいていたら宿に着いたようで外で待機していたディクトとポコがこちらに気付いたのであった。
『あ、レア姉ちゃんとタキルだ、リフちゃん抱っこされてるし』
『おかえりー…って言っても聞こえないんだっけか』
「ただいま、えーっとポコにディクトだっけ? リフが酔って寝ちゃったから先に寝かせておくわね」
「うぉん!」
「ブルルル!」
『ちょっとオレこいつらと会話出来ないか試しててもいいか?』
『いいわ、もう宿だし解除するわね』
『助かる』
友情の誓盟を解除しアストレアは建物の中に入り自分たちの部屋にたどり着くと、リフィンをゆっくりと降ろし床に毛布を敷いてその上にまたリフィンを乗せた。
「ぅ…お姉ちゃ…」
「…」
「……すぅ」
一瞬、リフィンを起こしてしまったかと思って固まったアストレアだったが、どうやら寝言の様でまだ夢の中のようだった。
リフィンの身体は凄く軽く、少し鍛えているアストレアにしては全然余裕で持ち上げる事が可能で疲れはなく、むしろリフィンの無防備な姿に興奮を覚えそうになるアストレアは、鞄を枕代わりにして寝冷えしない様にリフィンを毛布でくるみ、すぅすぅと寝息をたてて安心しきったような顔をまじまじとみつめるのであった。
「やっぱり妹はいつでも可愛いわね…さてと」
リフィンを部屋で寝かす事を終えたアストレアであるが、彼女にはする事があったのである。
「あいつをどうしてくれようかな…」
先程までのリフィンに向けていた優しい表情は消え、怒りをあらわにした一目見るだけでも恐ろしい形相をしながらアストレアは隣のグレンが居るであろう部屋に向かったのであった。
感想、評価おねがいします。




