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(水)魔法使いなんですけど  作者: ふーさん
4章 蒼きツバサ
75/138

襲いかかる翼竜と赤毛猿

戦闘描写苦手なんよね・・・

なんとかならんものかねぇ

 山の頂上、タイラントワイバーンの巣

 リフィンに馬の護衛役を任せて山の頂上に来たグレン達は、巣に一匹だけ居た雌のタイラントワイバーンと交戦を開始していた。


「どりゃぁぁあ!!」


 黒剣(ブラック)の集い(ギャザリング)のロディが盾を構えてタイラントワイバーンに突撃して行く、ロディの右手には黒い鉤爪(かぎづめ)が握られていて狙うはタイラントワイバーンの翼の付け根だ。

 しかし人間とタイラントワイバーンでは体格差があり、見た目より軽快に動くタイラントワイバーンは近寄って来たロディに向かって尻尾を真横になぎ払う。 これをまともに受けてガードしても簡単に吹っ飛ばされてしまうだろう。


「当たるかよぉ!」


 怒号を発しながらロディは即座に地面すれすれに跳躍し、なぎ払われた尻尾の下に潜り込んでやり過ごすとジャンプして胴体にしがみついた。


「続け! そのまま押さえろ!」

GYAOOOO(ストーンブラスト)!!」

「ぐぉあっ!?」

「シック!?」

「大丈夫だ! まさか土魔法が使える個体とはな・・・」


 ロディがしがみついた事により振り払おうと暴れるタイラントワイバーン、黒剣の集い(ブラックギャザリング)のリーダーであるシックは好機とばかりに攻めに行き少しずつ体力を削る作戦に出たのであったが、まさかタイラントワイバーンが土魔法を使用するとは予想しなかったのである。

 ストーンブラストをまともに受けたシックであるが防具のおかげで防ぐ事に成功しもう一度攻め入る機会を窺う、ロディが鉤爪を使って胴体から翼の付け根にしがみついたので他のメンバーが隙あらば攻撃を仕掛けて行く。


切風の舞踊(エアスラスト)っす!」

「・・・っ!」

「だらぁぁぁあああっ!!」


 タイラントワイバーンを包囲しているような配置をしているので周りから攻撃を仕掛けて行く、ロルタプが風魔法で牽制し、エドモンドとマシューが長剣を構えタイラントワイバーンの足に向かって突き刺して行く。

 暴れ回っている状態で高い位置にある首を狙いに行くのはかなり危険で、足や尻尾に踏んづけられたりなぎ払われたりしたらひとたまりもない。

 一撃離脱を繰り返しタイラントワイバーンを徐々に弱わせる戦法で、黒剣の集いは確実に少しずつダメージを与えていた。 グレンもそれに続いて足を前に踏み出した。

 グレンの持つ大剣は人の身長程長くて分厚くかなりの重量があるため細かい動きは出来ないが、代わりに一撃の重さだけはどの武器よりも上回っていて、グレンも得意な武器の本領を発揮させるのだった。


「だぁぁぁあああ!」


 ギャキィィン!


「りゃぁぁあああっ!」

「待てっ!」


 凄い勢いで走りながら大剣を構え、タイラントワイバーンの足元までくると下段から斜め上に振り上げたグレンは、鋼鉄の様に硬い鱗を一部破壊して腹部に少し斬撃を当てる事に成功する。

 しかし一撃離脱をせず、このまま攻撃すればダメージを与えられると思ったグレンはシックの静止を無視し、そのまま大剣を振り切りその場で一回転、遠心力の力を利用しもう一度同じ所を目掛けて斬撃を繰り出すのであった。


「GYOOOO!?」


 流石に鱗を潰され肉に到達すると痛いのだろう、タイラントワイバーンは思わず大きな蒼い翼をはためかせてその場で浮かび上がると地上に向けて火炎ブレスを吐いた。

 飛翔した時に発生した突風に、風の勢いに乗った火炎ブレスが黒剣の集いやグレンに襲いかかり、翼の根元に捕まっていたロディも飛翔した時に振り落とされてしまった。


「伏せろっ!」

「ぐっ!?」

追い風(テイルウィンド)!」

「っ!? ナイスロルタプ!」


 黒剣の集いは全員伏せて火炎ブレスを凌いだりブレスを風で押し返してやり過ごした。

 一方風圧をもろに受けたグレンは火炎ブレスに直撃する瞬間に大剣でガードの姿勢を取ったが相殺できる筈も無く、服に火が燃え移ったので地面をゴロゴロと転がるのだった。


「ぐっ!?」

「欲張って深追いすんな! 死にてぇのか!?」

「一撃離脱と言っただろうが!」

「ガハハハ! おい問題児、足引っ張ってる場合じゃねぇぜ・・・まぁまた俺が体張れば良いだけの話だがな!」

「悪い・・・済まなかった!」

「気にするな、仕切り直しってだけさ」


 今反撃を受けたのはグレンのミスだ、欲張って攻撃したら痛みに耐えかねたタイラントワイバーンが暴れてしまい、翼に掴まっていたロディが振り落とされ上空からブレス攻撃をお見舞いされたのだ。

 一撃離脱にしておけばと今更後悔しても遅いが素直に黒剣の集いに謝って立ち上がるグレン。

 現在タイラントワイバーンは上空をぐるぐると滑空しており次の攻撃は空からやって来るものと思い込んでいたのだが、意外な所からグレン達を攻撃する者達が居た。


「「「「ホグワァァアアアッ!!!」」」」

「んなっ!?」

「クリムゾンエイプだと!?」


 いつの間にか四方を囲まれていたのか、一斉にクリムゾンエイプ達が乱入してきて混戦に持ち込まれてしまうが混乱しながらも確実に対処していく黒剣の集いとグレンだった。


真空斬(ウィンドスラッシュ)!っす」

黒の消滅(ブラックバニッシュ)!」

火炎爆発(フレイムバースト)!」

光の三叉槍(スピアーンズド・レイ)!」


 魔法が使えないロディ以外は魔法をメインに展開していき各々対処していく、グレンも上空のタイラントワイバーンを警戒しつつ大剣でクリムゾンエイプを両断していくが気になっている事が1つあり、動きに余裕が無かった。


「おいグレン! 嬢ちゃんが心配だ! 気になって体が付いて来れてねぇくらいなら助けに向かえ!」

「頼む、ここは任せた!」


 ロディがリフィンのところへ向かえと言ってくれた。 なぜグレンの体がトップギアに入っていない事に気付けたのかは不明だったが、リフィンを気にしていたのは共通だったようですぐさまリフィンの元に走ろうとしたのだが・・・


「グゥォォォォオオオオ!!!!」


 巣の異変を感じ取ったオスのタイラントワイバーンが(つが)いであるメスを守る為、凄いスピードで上空から飛翔してきてそのまま地面へドシンと着地するのであった。


「マジか!?」

「早過ぎる!?」

「・・・修羅」

「グレン・・・リフちゃんは後だ」

「あぁ、あいつなら大丈夫だ」

「これは厳しいっすね」

「ここで逃げるのはちと危険じゃのぉ・・・」

「回復役の僕も一肌脱ぐとしよう」

「おめぇら! 気張って行けよ!」


 黒剣の集い(ブラックギャザリング)のメンバー達でさえタイラントワイバーン2頭を同時に相手した事は無く、かなり危険な行為ではあるが逃げても逃げ切れない可能性の方が高いと判断したのか、戦いながら早めに役割分担を決めて立ち向かうのであった。


「もう少し待っていてくれ・・・リフ」




● ● ● ● ●




「「「ホギャァァァアアア!!」」」

石壁瓦解波(ストーンバースト)!』

氷塊(ルンバレッポ・)(ファイス)!」

水の鋭刃(ウォータースラッシュ)!』

「ッグガーー!?」

「ゴガフッ・・・」

「・・・ホゲェエアアアア!!」


 リフィン達も大量にやってくるクリムゾンエイプ達の襲撃に魔法を主として対応していた。

 しかしディクトの水魔法は何故かクリムゾンエイプには効かずじりじりと間合いを詰められていき、頂上にて苦戦を強いられているグレン達の応援に行けるような場合では無かった。


『ディクト! それだと水が霧散(むさん)するだけで斬れないよ!』

『ごめん! どうしたらいいの!?』

『至近距離で撃っても多分斬れない…というか、あぁもうなんて説明したら良いかなぁ!?』

『その氷柱(つらら)を発射する魔法教えて下さい!』

『えぇ〜とぉ、えぇ〜とぉ…』

『だぁぁああっ!! とりあえず馬なら突撃して蹴って倒すんだよ!』

『えぇっ!?』

『ポコの案、採用!』

『ちょっとぉ!?』

『ずべこべ言わずにとっととする!』


 四方八方からくるクリムゾンエイプをなんとか倒してはいるがこのまま距離を詰められてしまえば危険なので、突撃して包囲網を破るという打開策を考えついたポコはディクトに鞭を打つのであった。


『リフちゃん! 包囲を破るから僕の背中に乗って!』

『わかった! 前方の敵はなんとかする!』

『じゃあウチはそれ以外の攻撃を食い止めるよ!』


 ディクトに跨がり前方のクリムゾンエイプ達に魔法を繰り出すリフィンと、それについて行き走りながら石の壁を展開して攻撃を防ぐポコ、そしてリフィンが仕留め損なったクリムゾンエイプはディクトが体当たりを()まして()()けていき岩場の少ない少し高い所を目指した。


「ここなら効果的かも…無慈悲な大洪水(ルースレスフラッド)!」

「「「ホギャァァアアア!?」」」


 クリムゾンエイプ達よりも高い所に陣取ってそこから大量の水を放出していくリフィン、岩場も少ない為水の勢いに負けたクリムゾンエイプ達はどんぶらこと流れて行くがそれだけで終わらせるリフィンではなかった。


瞬間凍結(リフリジェーション)!」


 クリムゾンエイプ達を飲み込んでいた水が次第に凍り付いていく、なんとか脱出しようと必死にもがいていたクリムゾンエイプ達であったが身体に凍り付いた氷はそう簡単には剥がれず終いには身動きが取れなくなってしまうのであった。


『ふぅ…試した事無かった魔法だったけど成功して良かった』

『きょ、強力な魔法だね…僕も覚えたいよ』

『なかなかえげつないね、名前がリフちゃんに似てる』

『たしかに!』

『…とりあえず皆を助けに向かおう』

『『うん!』』


 まだ数体程、自由に身動きが出来るクリムゾンエイプ達が居たがリフィン達に恐れを成したのかお尻を向けて逃げて行った。

 襲ってくるのであれば排除したが、逃げて行くのであれば無理に追わずに見逃す、出来る事ならば無駄な命を奪う事はしたくないので凍ってしまって絶望した表情をしているクリムゾンエイプ達も時間が経てば溶けて身動きが出来るようになるだろう。 今回は1体も殺さずにクリムゾンエイプ達を逃がすリフィンだった。


 上を見上げて山の頂上を見るとまだ戦闘を繰り広げているのだろうタイラントワイバーンが2頭、空を滑空しながら火炎ブレスを吐いたり巨体での体当たりを繰り返していた。


『行こう、皆が危ない!』

『よーし! ウチやったる!』

『僕は…僕も!!』


 死闘を続けるグレン達に加勢するためリフィン達は山の頂上を目指した。

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戦闘描写、普通に読めましたか?

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