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(水)魔法使いなんですけど  作者: ふーさん
4章 蒼きツバサ
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アストレアの性格

『どうやらオレのテイムに成功したようだな、オレはリフの使いとしてやってきたタキルだ、よろしくな!』

『…』


 アストレアはリフィンに似た容姿で、リフィンが5歳程大人になったかのような雰囲気を纏った女性だった。 リフィンと比べて身体は引き締まっているようにも見え、出るところは出ていて力強そうな印象だ。

 実際に姉妹の年の差は3歳差であるが、リフィンが少し幼く見えるのが原因だと思ったタキルであった。

 髪は青色ショートヘアでリフィンの言うとおり優しげな顔をしていた…のだが


『で…なんであんたと頭の中で喋れるのか説明しなさい』

『あれ、あなたアストレアさんですよね?』

『ええそうよ、声色は少し高いけど一人称がオレだからあんたオスなのね…リフの使いって言うけどリフの色々なとこ覗いてきたのじゃないでしょうね?』

『の、覗いてねーよ! 普通にどこかに入れられたり被せられたりして見れてねーから!』

『ようするに見たかったって事なのね?』

『ばっ! ちげぇし!?』


 その後、ようやく踏みつけられる足から解放され、いきなり念話を使いこなしてくるアストレアにタキルは驚きを隠せないでいた。

 リフィンから姉は儚くて優しいとか教えられていたのに、細身でも筋肉質でちょっぴり怖くてショックを受ける。 綺麗な顔と中身が一致していない、どこからどう見ても笑顔なのに念話で会話すると脅されているように錯覚する。

 それに、いきなり鳥籠を調べるという行動に出た事についても驚くべき事であるとタキルは判断した。


『なんでリフが送ってきたって分かったんだ!?』

『当たり前じゃない、何年リフの姉やってると思ってるの?』

『オレ…リフから凄く優しいお姉ちゃんって教えられたんだけど、なんだか人違いなんじゃないかって思えてきたわ』

『私が優しくするのはリフだけって決まってるのよ』

『いやそんなん知らんがな…とりあえずなんで分かったのか理由を聞かせてくれ』

『仕方ないわね、まず送り主のなんとかトウモイのトウモイって逆から読めばイモウトでしょ? あとは変な(くさ)い文章を見れば色恋を知らないリフだって分かるわ…十数年とか探してとか見つけたとか、ようするにリフはなんとか無事にアルモニカに着いて冒険者やってて解決法を見つけたって事なんでしょ?』

『…すげぇな姉ちゃん、全部合ってるわ』


 タキルはアストレアの答えが合っていたので驚いた。 なんと言っても一度読んだだけですぐに手紙は粉々にされたのに、それを暗号文だと理解していたのがまた驚きだったのだ。

 そして恋文とも取れる内容の手紙なのに全く動揺せず、読んで重要な部分だけ暗記していたというのも驚嘆に値した。


『リフは今アルモニカで冒険者やってる、オレはリフに助けられてそのままテイムされただけの鳥だ』

『あっそ、他にテイムされた動物とか魔物は?』

『オレの他にタヌキとスライムがテイムされてる、タヌキの方は土魔法が使えるから安心して良いと思うぞ』

『で、あんたは戦力外通告されて私のとこにきた訳ね』

『ひでぇ言われようだなおい!?』


 言葉に棘があるのはまぁいいとして、タキルはこれまでの経緯をアストレアに説明したのであった。


『なるほど…リフは水の女神様に会って先祖の力を呼び覚まされたから、私にも同じ事が出来るんじゃないかって事ね』

『そう言う事、水を信仰すれば魔力量も水の質も上がるってのもリフ以外の水魔法使いで実証済みだ』

『で、どうやってその水の女神様と会わせてくれるのかしら?』

『…前回はそこの本を読んでいたら神様と会えたんだがな、今回も上手く会えるとは思ってはいないんだ』

『不確定なの? 使えないわね』

『もうこの姉ちゃん嫌だ帰りたい』


 とりあえずタキルは来たばかりで今夜は監視されている可能性も考慮し、怪しまれないように数日置いてから大賢者の本を読む事にするのであった。




● ● ● ● ●




 翌朝、鳥籠の中で目が覚めたタキルは恐ろしいものを見てしまう。


『なんで全裸で寝てんだよぉぉおお!?』


 部屋にあるベッドの上にはアストレアが一糸纏わぬ姿でスゥスゥと寝息を立てていた。

 身体を横にして布団全部を抱き枕にしており、かろうじて重要な中身は見えていないがアストレアの綺麗な背中からお尻がタキルの居る鳥籠から見えてしまっていたのである。

 その時、魅力的な身体に悲鳴をあげつつもアストレアの背中にある大きなホクロのような黒いものが見えたタキルであった。


『あ、あれがテイムの印じゃね? リフの素肌を見た事ないから知らんけども』


 自分では見えないがリフィンにテイムされた時、タキルは自分の右の翼にテイムの証が印されているのを覚えていたので、アストレアにもテイムされたのならばもう1つ印があるのではと探してみると、左側の翼に黒い変な模様が付いているのが少しだけ見えたのであった。


『お! あったあった…オレもしかして大勢の人にテイムされまくったら真っ黒になるんじゃねーか?』


 多くの人と念話出来るようになるのは良いが、流石にそれは勘弁して欲しいとタキルは思っているとベッドから起き上がったアストレアが、んーっと背伸びをする声が聞こえたのであった。


『ギャァァアア!? 見えてる見えてる!? 殺さないでぇぇええ!?』

『…そういえばあんた居たの忘れてたわ、人間の裸を見て欲情する鳥もどうかと思うけど無害そうだし何もしないから安心して?』

『んな事言われても怖ぇよ…欲情なんてしてねぇから!』

『…つまり私の身体は魅力ないって言ってるのだけど、それでいいのね?』

『欲情します! めっちゃムラムラします!』

『あんた変態ね』

『全裸で寝てる奴に言われたくねーよ!』


 というアクシデントもあったが、その後アストレアは普通に部屋着の洋服に着替えて、使用人が持ってきた朝食を部屋で食べるのであった。

 美味しそうな顔をして朝食を食べるアストレアだが、野菜のソテーをフォークで刺したところでタキルにご飯はどうするのか聞いてきた。


『そういえばメシは?』

『ご飯って言いなさいご飯って…少しで良いので分けて貰えると嬉しいです』

『鳥のくせに贅沢な奴ね…これ嫌いなやつだから代わりに食べなさい』

『笑顔のままその口調で念話するのもうやめてくれません? もうオレの心が折れそうなんですけど』

『どうでもいいわ、リフはどうしてたのかしら?』

『…普通にご飯くれてましたけど』

『ふぅん…メシ抜きとか言われた事あるんじゃない?』

『なんで知ってるんすか!?』

『あんた見てたらなんとなく分かるわ』

『えぇ…』


 オレそういうキャラをしているのだろうか…とタキルは思いつつもアストレアから頂いた野菜のソテーを(ついば)んでいく。

 やはり調理されているだけあって普通に美味しかったがアストレアは本当にこの野菜が苦手なのであろうかと頭を悩ませるのであった。


『1つお願いなんだが、あんた呼ばわりは止めてくれないか? オレにはリフから頂いたタキルって名前があるんだ。』

『…分かったわ、リフが私を想ってあんたをっ…タキルをこっちに寄越してくれたんだしぞんざいに扱うのも違う気がするわね、リフが付けた名前ならそう呼ぶ事にするわ』

『助かるぜ! 姉ちゃんの事はなんて呼べば良いんだ?』

『…レアでいいわ』

『そうか、よろしくなレア!』

『…気安く呼ばれると無性に腹が立つわね』

『もうどうしたらええんやねん!』


 その後朝食を終えると、タキルはアストレアの一日の仕事を見る事にするのであった。

●アストレア・グラシエル

リフィンの姉、二十歳、リフィンより少し明るめの青髪ショートヘア

子供の頃から幽閉されていたがリフィンに教えられて勉学は少し出来る程度

身長はそれなりにあり胸はでかい、タキルを使役したことで背中にホクロの様な証が浮かび上がった。





感想、評価お願いします


1話と2話読み返してみたら文章酷過ぎたので読みやすいように編集してます。

3話も酷い・・・それ以降も酷いのばかりだ・・・


皆様、よいお年を!

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