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(水)魔法使いなんですけど  作者: ふーさん
2章 進化する水魔法
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野宿

バニーマン「俺達の出番は、これからだ!」

作者「あっ、もうちょっと待ってね・・・」

バニーマン「どぉぉらぁああ!」(チェーンソーどぅるるん!!)

作者「累計5000PVありがとうございまぁあああっす!?」

バニーマン「感想、評価お願いします」

「今日はここまでだな」

「…もう日が沈む前だし」


 半日かけて歩いたリフィンは既に疲れきっていて満身創痍だった。

道中、数度に渡りゴブリンやコボルト達が襲ってきたので水魔法と氷魔法で迎撃し、その度に解体作業をしてを繰り返したのだ、台車は重くなる一方だった。

 魔法はかなり使ったほうだが、どちらかというとずっと荷車を引いていたので肉体的な疲労の方が辛く、ペースが遅めになっていたのと、休憩を数度いれたので予定より時間が経ってしまっていた。


「明日もう数時間歩けば渓流だ、今日はここで野宿するぞ」

「ごめん、もう少し歩けていれば…」

「バニーマンは夜行性だ…あまり渓流に近づくと危険だし、丁度いい」

「…分かった」


 バニーマンは夜行性で夜目(よめ)が効き集団で行動することが多く、長い耳で侵入者の気配を感じれば仲間と共に索敵し襲うか撤退かを判断する。 昼は寝ている事が多く巣の中に隠れている個体が多い、渓流の中では白銀の体はよく目立ち他の魔物に狙われたりもする、昼は鳴き声やら雑音で侵入者の気配が感じられない事もあるから昼間はあまり行動しない。

 しかし周辺警護の為に昼間でも活動しているバニーマンも少しだが存在する。 彼らはバニーマンの中でも比較的若いバニーマンがその役割を務めているのだとか。


 グレンは荷車に乗せてあった荷物を広げると、簡易テントを組み立て始めた。

 リフィンは夕食の準備を始める、今夜のメニューはポトフだ。 グレンに魔法で(まき)に火を点けてもらい先程倒したコボルトの肉を鍋に入れて水魔法で水を入れて強火で煮ていく。 じゃがいも、タマネギを適当にカットし人参を切っていると、グレンから「待て」と声がかかった。


「リフ、人参は使うな」

「…苦手なの?」

「子供じゃあるまいし食えるに決まってるだろ…残りの人参はバニーマン用に使う」

「…おびき出す為ね」

「そういう事だ」

「…分かった」


 ポトフに人参が少ないのは残念だが、切った分は入れてしまわないと役に立たないので具材として使わせてもらう事にした。 やたら人参が多いのはそのせいか。

 鍋に油をひき、ベーコンを入れて軽く炒め、野菜を投入して全体に馴染ませる。

そこにコボルトで取った出汁を入れ柔らかくなるまで煮る。 塩コショウで味を調(ととの)え、ウインナーを入れてもう一度煮立ったら完成だ。

 ぐつぐつポトフが煮込まれ良い香りが鼻腔をくすぐりまだ食べていなくても美味しそうだと直感で感じる。

 ポトフが出来上がる頃にはグレンは既にテントを建て終わっていたり、野営の準備は済ませていたらしく「まだか?」と鍋の中身を覗いてきた。


「…もう出来る、味は保証しない」

「ふん、食えれば問題ない」


 グレンは鍋の中身を確認すると(うつわ)を取り出して準備してくれた。

リフィンは完成したポトフを器に入れてグレンが用意してくれたテーブルに持って行って食卓につく。


「…いただきます」

「リフの飯を食うのも随分と久しぶりな気がするな、あの時は食えた代物ではなかったが…」

「…あの時のは事故だったと何度言えば」

「これ食えば分かる事だ…いただきます」


 過去にグレンはリフィンの作ったゲテモノを食べて吐いた事があったが、今回は恐れも無くリフィンの作ったポトフを口に運ぶ、食べてみたら美味しかったのか「悪くない」と言ってそのまま次々にスプーンを口に運び黙々と食べ続けるグレンであった。


『リフちゃん料理出来たんだね! 貴族って言ってたから出来ないのかと思ってたよ!』

『一応は貴族だけど、庶民生活を送ってたからね』

『前にグレンに飯食わせたようだけど、その時は不味かったのか?』

『…タキルは要らないようね』

『すいませんでした! ジャガイモ一口だけでも良いので恵んでください!』




● ● ● ● ●




 食事と後片付けを済ませて、その後テントの中で半袖半ズボンの寝巻きに着替え、外に出て洗濯物を干しているリフィンは疲れていた為か、(まぶた)が重くウトウトとしていた。


『リフちゃんお疲れだねー…』

『…うん、眠い』

『今日はお疲れだったな、明日の為に早めに休んでおいた方がいいと思うぜ』

『…そうする』


「おやすみグレン、私はもう寝るから…」

「あぁ、おやすみ」


 今にもその場で寝てしまいそうなリフィンにタキル達が心配して休むように声をかけると、リフィンはゆらゆらと覚束(おぼつか)ない足取りでテントに入っていった。


「ふん…まぁ頑張った方か」


 グレンは紺碧の夜空の下、テーブルに腰掛け無数に輝く星空を眺めた。

 グレンも荷車を引いてはいないが長い距離を歩き、魔物達と何度も交戦したのだが、グレンの表情には疲れというものが全く現れておらずむしろ暴れ足りないのか、何もない右の手の平を軽く握ったり開いたりを繰り返していた。


『とりあえず、リフちゃんが襲われないようにウチらが見張っておかないとね!』

『だな、まぁグレンが居るから大丈夫だろうけど…』

『いやいや、グレンを見張っておかないと!』

『あ、そっち?』

『当然だよ! 分かってないなぁタキルは!』

『いいや、ポコの思い違いだとオレは思う!』

『なにーっ! このケダモノめー!』

『いやどちらかと云うとお前の方がケダモノだろ…』

『ウチは大丈夫だからいいの! それよりグレンのあの手を見てよ!』

『…なんかグーパーグーパーしてるけどそれが?』

『絶対ナニかをモミモミするイメージトレーニングしてるよアレ!』

『なんだよそれ…あ、オレも前世でやった事あったわ』

『うっわきっも! とりあえずグレンのいやらしい手を止めるよ!』

『傷つくわー…なんか傷つくわー…』




◆ ◆ ◆ ◆ ◆




 手に魔力を集中させる。 目では見えないが今俺の右手には熱エネルギーが宿っていて、既に手の平は火傷しそうな程にまで温度が高くなっている。

 俺は火の魔法の扱いが少し下手なのか、手のひらに炎を灯す事が出来ない。 他の火魔法使いは難なく出来るのにいつまで経っても俺は未だに出来ないでいるのだ。

 手に炎が宿れば熱くて火傷するのは当然の事、しかし俺達火魔法使いは自らの魔法で火傷を負う事は無い。 それは術者が自らの魔力で火傷をしないように炎の温度を調節しているからだ。 

 だが俺は炎の強弱、位置を何度調節しても炎を出す度に火傷を負ってしまう。


 何度やっても軽い火傷を負うのでしばらくは試していなかったのだが、リフの氷魔法ととてつもない目的を知って感化されたのか…ふと気が付けばいつの間にか手の平で魔力を練っていた。


「うぉーん!」

「ぴょるるり!」


 なんだ、リフの動物達か…

 俺は熱くなっている手の平をスッと隠して飛び込んできたポコを左で受け止める。 手の熱はすぐに収まったが、ポコは何故か俺の手を見ていた。


『モミモミしてた右手隠したよ! 絶対に怪しい!』

『知らんがな…』


 魔力を感じたのだろうか、熱を感じたのだろうか…いずれにせよ動物の言葉なんて分からないので俺はポコの頭を撫でるとポコは気持ち良さそうな顔をして大人しくしてくれた。

 くははっ、案外可愛いじゃないかお前


『イケメンに撫でられてる〜至福だわ〜』

『ちょろいな…前世では彼氏居なかっただろお前』

『うっさい童貞は黙れ!』

『もうその手には乗らんぞ?』


 よく分からんがこの動物達はリフによく懐いているようだ、その辺の魔物使い(テイマー)魔獣使い(ビーストテイマー)では比較にならない程かもしれないな、どちらかというとリフは動物使いな気もするが…そういえばスライムの姿が見えないが、アレにも名前があったりするのだろうか?


 さて、明日はいよいよバニーマンの討伐だ、出現率や遭遇率は低いがリフが居るので襲撃率は高くなるだろうと予測される。 正直まだGランクの初心者に任せられるような仕事ではないのだが、今のリフなら大丈夫だろうと俺は予感しこの依頼を誘った。

 荷車を半日引いただけでくたびれるような軟弱者だが、あいつの心は誰よりも強いと俺は確信した。


 この俺よりも…な


 俺はポコとタキルを捕まえ、テントに入るとリフは既に夢の中のようだった。

 横に寝転び丸まったような恰好で眠っていて幸せそうな顔をしている、その頭の下にはスライムがいて、それを枕にしているようだった。

 そのままでは風邪を引くので肩まで毛布をかけてやると、俺の腕に居たポコが飛び出してリフの懐に潜り込んで行った。

 タキルはリフのバッグの上に止まって寝るようだ、お前は体が小さいからリフが寝返りを打てばすぐに潰されるだろうしな、それが最善策だ。


 俺も明日の為に体を休める事にしよう…明日はやる事はたくさんあるからな


…おやすみ




◆ ◆ ◆ ◆ ◆




 リフィンとは少し離れたテントの壁側で横になったグレンは、リフィンに背を向けて薄い毛布を掛けて就寝した。

 しばらくして、リフィンの懐に居たポコが毛布からひょこっと顔を出して背を向けて寝るグレンを見つめる。


『…襲って来ないね』

『…だから言っただろ? ポコの思い違いだって、以外と良い奴じゃないか』

『うーむ、乙女ゲーではちょっとしたイベントがあるのに』

『野宿する乙女ゲーってなんだよ…やった事ないから分からんけどさ』

『うわーなんか納得いかなくてモヤモヤする!』

『リフを守りたいのか守りたくないのかよく分からん奴だな…好きにしろ、オレはもう寝る』

『…モヤモヤして寝れないよぉ』


 ポコが寝れたのはその3時間くらい後のことであった。

●リフィン・グラシエル

青髪青眼、グレンに対してはジト目で見つめ、大人しい口調になる。

親しい人や知らない人には明るく接する、演技派

小さいけど、以外と大きいらしい・・・(何が?)

少しずつ魔力操作が上達していて氷魔法を習得出来た。



●タキル

青い小鳥、最近リフィンからの扱いが雑になってきたのを嘆いている。

現時点では非常に非力な為、魔法が使えればと考えている。



●ポコ

タヌキ、リフィンと仲良しになっていてタキルに嫉妬される。

大胆な性格がにじみ出てきたかな?



●ライ

スライム

ぐねぐねうじゅるうじゅるして、意思疎通を図る。



●グレン

長身赤髪、問題児や守銭奴と言われている青年だが実は・・・

リフィンの目的を知り、それに興味を持った人



●エルザ

ムキムキのオカマ受付嬢、長時間勤務ばかりで最近お肌が荒れている。

他の受付嬢が健やかに仕事出来るのは彼女のおかげ



●水の女神シズル

水魔法信仰が薄れ、力が弱まり弱体化しているが元々ぺったんこ姿である。

リフィンの冒険を陰ながら応援している



●火の女神モエル

シズルLOVE、シズルに抱きつくと沸騰する程の熱を持つ。

監視室でリフィンを探り出している最中



●風の神ソヨグ

勤勉、熱血オヤジ風の神。

一番まともだが、あまり出番はないだろう・・・



●光の女神ヒカル

名前だけ登場

「見て下さいこの神々しいまでの輝きを放つ聖剣を! 希少な鉱石に込めた聖なる祈りと(ry」

こんな感じかな?


●土の神ユラグ

名前だけ登場

「デュフフコポォwwwオウフドプフォwwwフォカヌポウwww」

こんな感じかなー・・・


●闇の神???

???


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