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42話

 拾ったバイト・アリゲーターのドロップアイテムは銀貨5枚とワニ皮。


「しかし、絹糸は分かるが、ワニ皮って使い道有るのか?」


 手に取ったワニ皮は若干固く若干柔らかい微妙な強さだ。


 現代だと財布か靴位か?


 此方だとブーツ位しか使い道は無さそうだ。


 余りドロップアイテムとしては高く売れなさそうだ。


 Lvを上げたら続ける価値の無いモンスターかも知れない。


「たった数日で馴染んだもんだな……」


 苦笑しながら足元の小石を掻き集めてバラバラと水面に投げていく。


 水音に釣られて左右から2匹のバイト・アリゲーターが近寄って来る。


 2匹同時に相手をするのは少し不安が残るので左から来るバイト・アリゲーターを処理する。


 水面からモンスターのHPゲージがはみ出ているのと、戦闘BGMが流れるので不意討ちを受ける要素が無い

のは有り難いやら滑稽では有るが。


 ドロップアイテムの回収中に、2匹目に襲われるのは避けたいので立ち位置を左に寄って、上がって来るのを待つ。


 バイト・アリゲーターが上がって来ると一直線に向かってきた。


 やはりそこそこの速さで這い寄って来る。



 間合いとタイミングを合わせて、今度はハルバードのピック部分で脳天に叩き付ける。

 十分に体重も勢いも乗ったピックはバイト・アリゲーターの頭蓋骨を貫通し、川原の砂利に食い込んだ。

 暫くバタバタと暴れていたバイト・アリゲーターがピックを中心に回り始め、此方に尻尾の攻撃をしてきた。

「っと、外したか? どんだけ脳味噌小さいんだ? 拳程も無いんじゃないか?」

 慌てて飛び退いてインベントリからメイスを取り出して肩に担ぐ。

 頭上から真っ直ぐ振り下ろすと、

 穴の空いた頭蓋骨がメキメキと音を立てる。



 結局、縫い付けられたバイト・アリゲーターの処理は3発の打撃で済んだ。


 モンスターの消滅を確認してからハルバードを引き抜いて次のバイト・アリゲーターを処理してしまう。


 ハルバードの向きを斧側に向けて再びバイト・アリゲーターの頭蓋骨を目掛けて振り下ろす。


 今度は派手な音を立てて刃が食い込みそのまま絶命する。


「しかし、こう毎回誘き寄せないと数を熟せないと成ると効率が悪過ぎるな……」


 嘆息しつつドロップアイテムを回収して、少し場所を移動して砂利を水面に投げ込んでいく。


 大体一匹に掛かる所要時間は誘い出しが3分、処理に30秒位。


 集中力の維持には困らないが、些か処理が能率化出来ない部分は困る。


 日が傾きだしてバイト・アリゲーターの処理を終える事にする。


 三時間でバイト・アリゲーターのワニ皮が46枚と銀貨が230枚。


 金貨2枚と銀貨30枚、中々の稼ぎ。


 丸一日なら三倍は稼げるだろう。


 一日金貨約6枚と成ると悪くはないが、同じ位のドロップで、もう少し群れてくれると有り難いが。


 コバルトの代金等を合わせると金貨13枚と銀貨25枚に成る。


 4日5日で円換算で1300万円相当を稼いだらしい。


 インフレし過ぎだ。


 絹糸が高値で売れると良いのだが、それは被服店で確めるしかない。



 次はステータスチェックだ。


 Lvは2つ上がり、以下の様に上がった。



 守宮龍人

 人族

 凶戦士

 LV27

 HP330/360

 MP80/340

 筋力97

 体力96

 俊敏61

 知力33

 幸運34



 筋力と俊敏が重点的に上がったらしい。


 遂に知力がステータスで一番低く成った。


 地味に落ち込む。


「どうせバーサーカーだし? 脳筋の火力しか特徴無いし? ……ステータス画面に罵倒された気分だ……」


 取り敢えず街に戻るとしよう。


 夕暮れの空を見上げて赤とオレンジのペンキを塗ったくった様な光景に妙な遣る瀬なさを感じる。


 夕陽に染まる平原を溜め息混じりに歩いていく。


 心底太陽が恋しいと感じながら呟く。


 でも、ドット絵。

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