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38話

 チェインメイルの補修を終えて風呂に入る。


 脱いだ衣服は洗濯を頼んで、洗濯済みの衣服を御駄賃と交換で受け取った。


 いつも通りバスタブに腰掛けてお湯を掛けて貰うと猛烈な痛みが首筋から肩にかけて走った。


「痛っ!」


「大丈夫ですか? リュート様!」


 燐粉で焼け爛れた肌が回復しきって無かったらしい。


「すまん、ポーチからポーションを取って来て貰えるか?」


 大して熱くも無いお湯でこの痛みなら、


 さっさとポーションで治してしまった方が楽だ。


 パタパタと履き物の音を立ててエミリーが浴室から出ていく。


「お待たせしました、ポーションです」


 慌てた声を上げるエミリーに確認をしてもらう。


「首筋から肩、肌はどうなってるかな?」


「えっと、赤く成っています」


「なら、赤く成ってる所にポーションを掛けてくれ」


 赤く焼けた肌にポーションが触れると一瞬熱く、直ぐに冷たく冷やされた様に感じる。


「リュート様、肌が治った様です。色も周りと同じです」


 エミリーに礼を言って再度お湯を足してもらう。


 今日は1日見えない燐粉に神経を使って疲れているらしい。


 ダマスカス綱の剣が出来るのに数日掛かるし、モンスタードロップも充分に有る。


 明日は少しノンビリするのも良い気がする。


 モンスターの情報も集めたいし、防具も必要なら更新しよう。


 バックラーはかなり硬い素材だから良いとして、チェインメイルは防刃性は高いが一体成形ではないからモンスター相手には少し心許ない気がしてきた。


 エミリーに頭を洗われながらアレコレ考えて風呂を終える。


 体を拭いて貰ってバスローブを羽織る。



 風呂を上がると夕食が届いていた。


 流石に空腹を感じて、食事を開始する。


 今日は薄茶色の何かと、茶色い何かと、ワインらしい。


 脇にナイフとフォークが左右に有るので、切って食べる物らしい。


 ちょん、と指先でそれぞれに触れるとパンと何か揚げた物の様だ。


 ナイフで小さく切って、一切れ口に入れる。


 まだ得体の知れない物を無造作に口には出来ない。


 口に含んだ何がを恐る恐る噛んでみる。


 サクサクした食感と何かの肉。


 何肉かは判らない。


 少し柔らかい気がする。


 揚げた何かの肉、レアっぽい感じだ。


 パンと交互に食べながらアレコレ考えるが結局最後まで判らなかった。


 毎日が闇鍋。


 まだまだ慣れる気がしない。


 今日も不安な食事に心折れそうだ。


 今日もやっぱり。


 でも、ドット絵。

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