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20話

今回は主人公、落ち着いてます。

SAN値は回復した模様(笑)

 チェインメイルとブレストプレート、合わせて銀貨28枚を支払って俺は雑貨屋に向かった。


 教えられた辺りで雑貨屋を見つけた。


 小さな店内には沢山のドット絵が並んで居る。


 残念ながら店内を見回しても目当ての物を俺は識別出来なかった。


「地図と紐は有るかな?」


「ございます、この地域の物とこの国の物が。紐はどの位の太さと長さをお探しですか?」


 地図は2種類有るらしい。


 流石に他国の地図は無いらしい。


 他国の地図が無いのは国同士の仲が悪い可能性が有る。


 地図の扱いは慎重にしよう。


「地図はこの国の物を、紐はこのチェインメイルの輪に通る細くない物が有ると有り難い」


 結果10mの紐を20本と地図を購入して店を出る。


 太陽は完全に沈み、辺りは真っ暗に成っている。


 宿はどうするか迷い1度体を嗅いでみる。


 血と汗の臭いがした。


 仕方がない、湯で体を洗える娼館に向かう。


 湯、飯、酒、女が揃ってる娼館は実際有り難い所だ。


 まあ、視覚的には全く愉しめないのが難点だが。


 娼館に着くとまた客引きに話し掛けられる。


「お客さん、昨日も来て今日もとは剛毅ですなぁ」


 まあ、連日娼館に泊まる客は羽振りが良過ぎる類いだろう。


 逆にハンターなら難しくない気もするが。


「狩りが上手く行った日はな。それに湯、飯、酒、女が揃うなら文句も無いさ」


 気を付けないとこれは強盗に狙われるかフラグか?


「生憎今日はエミリーは空いてないんで、違う娘に成りやすが構いませんかね?」


「馴染みって訳でも無いからな。それと先に血を洗い流したいんだが」


 さっさと風呂に入りたい旨伝えて代金を支払い案内されるのを待つ。


 中に通されてソファーに座って待つ様に言われたので大人しく待つ事にする。


 顔料の売却方法を考えて居ると目の前にドレスを着た女性が現れる。


「アンと申します。リュート様、お部屋にご案内致します」


 先に買う段取りをしたからか最初から媚びの有る対応をされる。


 昨日のエミリーの口調の変わり具合に面食らって居た。


 つくづく女は怖いと思いつつ、仕方がない事だとも思う。


 アンに従って部屋に案内してもらい、部屋に入る。


「ただ今湯の用意を致しますので掛けてお待ちくださいませ」


 言われた通りにソファーに腰掛けてインベントリから顔料を取り出して観察する。


 1つが親指位の金属片で、青と銀色に光っている。


 絵具にするには量が有り過ぎて売れない気がする。


 他の使い道を記憶の中から引っ張り出すと1つ思い浮かぶ。


 どちらにせよリサーチが必要だ。


 インベントリに顔料を全て収める。


 あれこれ考えて居る間に部屋では数人の女性が桶や瓶を持って隣室とを忙しなく往復していた。


 時折ジャバジャバやジュッと何か音がしている。


「リュート様、お湯の用意が出来ました」


 従業員と言うのか瓶やら桶やらを持ち込んだ女性達は部屋から出て行った。


 促されて隣室に向かうとアンに服を脱がされた。


 この辺りはやはり違和感を感じる。


 ポロシャツとズボン位のランクの服の脱ぎ着を手伝われるのは。


 バスタブに横に成るとまた布を掛けられて、その上からお湯を注がれる。


「返り血をかなり浴びたんだが、血の臭いをどうにか出来るかい?」


「はい、でしたらムクロジの実を使えば。銅貨5枚ですが宜しいでしょうか?」


「構わない、血の臭いさえ取れるなら大歓迎だ」


 ムクロジって何だろう?と思いながら湯の温かさに力を抜いて待つ。


 傍らでパシャパシャと何かをかき混ぜる音がする。


「失礼致します」と一声掛けられると手拭いで首筋を擦られる。


 若干の青臭さを感じながら弱い泡で体を擦られる。


「ムクロジの実とは?」


 気になって訪ねると、お湯でふやかすと泡が出る、石鹸の代わりらしい。


 肌にも優しく女性に人気の植物らしい。


「お(おぐし)もお洗いしますので目を閉じて下さいませ」


 頭からお湯を掛けられて、ムクロジの実の汁で頭を洗われる。


 頭皮に着いた血糊が溶けたのか一瞬血の臭いがしたが、


 それも直ぐに消えた。


 頭皮マッサージが気持ち良い。


 バスタブの縁に頭を預けてウトウトする。


「リュート様、お体を洗いますので、お体を起こして頂けますか?」


 預けた背中をバスタブから離すと首筋や背中を擦られる。


 アンは前に回ると布を剥がして胸元も擦って来る。


 立ち上がって下半身も洗われる。


 全身を湯で洗い流してさっぱりした所で体を拭かれバスローブに着替える。


 体を嗅いでみると血の臭いは全く無くなって居た。


 ソファーに腰掛けるとアンが食事の用意をするか尋ねられる。


 酒と一緒に用意を頼んだ。


 モンスターの退治は別にして、本当に好き放題だと自分でも思う。


 飯を喰い、酒を呑み、女を抱く。


 やはり異世界じゃなく夢な気がする。


 欲が満たされ過ぎる気がする。


 残念なのは視覚には美女や肢体を愉しめない事か。


 やはり思う。


「でも、ドット絵!!」

主人公、風俗に慣れすぎてないか?(笑)

次回、女体冒険(笑)

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