表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/29

十三話

お久しぶりです。随分と更新が遅れました。

理由を申しますと……四月に入ってからのテスト勉強、春休み課題など。さらに頭痛が酷かったり、学年が上がって予習の量が半端ではなく……

とまぁ、僕の執筆スピードが遅いのが一番の問題点なので。

そんな中でなんとか書いた小説ですけど、取り合えずは日常? っぽいお話になります。

 雲に隠れていた太陽が顔を出す。


 いい天気だな……


 暖かい光と、かすかな風を感じる。夏が近すぎ、歩いていると暑いくらいだ。綺麗な夕日が見えると次の日は晴れるというけれど、けっこう当たっているかもしれない。


 今の俺の服装は、黒い服に黒いズボン、黒い靴に紺色のカバン。手にはビニール袋を持っている。そんな格好をして、現在進行形で歩いている。


 平たく言えば登校中だ。


 高校は歩いていける距離にあって、なぜか自転車は使えない。歩くのは嫌いじゃないし、バスや電車を使わないで登校出来るのは凄いことだ。主に家計に。

 その家計を考えれば高校なんて行かずに働いていればよかったのだけど、特にこれといった夢もないから就職の道は捨てた。おじさんに色々と話を聞いたこともあった。


 まぁ、昔の話だ。


 周りを見れば大きな集合住宅。太陽に照らされていて、白くまぶしい。アスファルトの道路の端には緑の雑草がはえていて、等間隔に植えられている木々が枝と葉を揺らしている。


 今日は少し寄り道をして、いつもとは違う道を歩いている。こういうのも、なかなか新鮮だ。


 歩くたびに、持っているビニール袋がシャカシャカと鳴る。そのビニール袋に目を落とすと、今朝の出来事を思い出す。


 悲しみにつつまれた貯金箱……


 今朝、俺は貯金箱を開けた。だが、貯金箱の中身は全部合わせても五百二円しかなかった。そのくせ、ゼロになった悲しみは大きい。


 勿論、ハンマーで叩いてお金を取り出すタイプではない。箱の底についているふたを外せば、そこからお金が取り出せるタイプだ。一度しか使えない貯金箱なんで使ってられるか。


 ふぅ、と息を吐き出す。高校の校舎が見えてきた。いつもと違う道を通ってきたけど、入る門は同じだった。


 俺は高校の門をくぐり、昇降口へ。階段を上って、それから『2-2』とかかれた教室に入った。







「おはよう玉石」


 声をかけてきたのは、クラスの女子。元気と陽気が取り柄らしい。


 この俺に、女子が話しかけてきた!


 ……しかし、なにも期待はしない。分かっている、何が聞きたいかくらい。


「ねえねえ、今日は秋乃ちゃんは一緒じゃなかったの?」


 やっぱりこれか。ったく、お前の頭の中は秋乃を中心に回ってるのかよ。


 秋乃も、この高校にかよっている。家が隣同士で学校がおなじ。いつも一緒に登校しているけど今日は……といったところだ。


「いや、今日は別。ちょっと用があったからさ」


 手に持っているビニール袋を顔の高さまで持ち上げる。すると女子生徒は納得したように頷いた。


「なるほど。貧乏神が買い物。……そうだね、秋乃ちゃんが無事で何より」


 そんな心配かよ……。秋乃は……無事ではなかったけど、命はある。ついでに俺も。


 昨日の出来事が頭に浮かんだけど、すぐに考えるのをやめた。


 女子生徒は秋乃の安否を確認したからか、女子のグループへ戻っていった。


 さて、何をしようか……


 予習はいいや、面倒だ。宿題もいいや、間に合わない。じゃあ、食べそこねた朝飯を食おうか。


 そんな結論に至った時だった。サラサラの黒髪を肩下まで伸ばした女子生徒が、教室に入ってきた。紛れもない、白水川(しらみかわ)秋乃だ。制服を着たからか、昨日より落ち着いた印象を受ける。


 秋乃の席は俺の二つ前の一つ横。秋乃はカバンを机に置くと、俺の机まで歩いてきた。


「翔、今日はどうしたのだ。やけに早く家を出たじゃないか」


「ちょっと買い物だよ。朝飯もないし、購買で買うと高いから。昼の分も、質より量で選んできた」


「ふむ、そうか。それで今日はチャイムを三十回連続で押しても出なかったのか」


 いや、連続で押しても意味ないって。


 それはさておき、秋乃には釘を刺しておかなければならない。


「いいか秋乃。昨日のことは誰にも話すなよ。今度は俺達だけの犠牲じゃ済まないぞ。分かってるな」


「あぁ、分かっている。昨日はすまなかったな」


「まぁいいって」


 俺も心が広いなぁ。簡単に許すとは。


 それに秋乃には昨日ちゃんと言っておいたし、さすがに堂々と話すことはないだろう。用心するに越したことはないけど。


 今は……八時十一分。


 適当に思い浮かべた時刻だったけど、時計を見るとピッタリ合っていた。ちなみに秒針までピッタリだ。


 ……役に立たねぇ


 デジタルにアナログ、時計のある現代においては、ほとんど役に立たない。げんなりしながらも、始まるまであと四分あると机に突っ伏す。


 はぁ、とため息をついた所に、今度は誰かが走り寄ってくるような足音がする。学校内で走るな。


 顔を上げると、秋乃の後ろから人が走ってくる。さっきの女子だ。意味の分からない雄叫びを上げながら、腕を思い切り振っている。


 秋乃は気づく様子もない。


 女子生徒は秋乃から離れた所から跳躍し、秋乃にダイブ。


「待ってたよ秋乃ちゃ~ん!」


「ふごぁ!」


 後ろから秋乃に抱きついた。


 出た。女子生徒Aのジャンピング体当たり首締めツイスト。


「秋乃ちゃん、元気だった? 怪我してない? ご飯食べた? 味噌汁の中身は豆腐としいたけだった? お風呂入った? 今日は何時間寝てどんな夢を見た? 休みの間に髪の毛は何本抜けた?」


 さっそく質問の嵐だな。所々、本人にも回答不可能な質問もあるし。


「うぅ、とりあえず離してくれ……」


「イヤだ。っていうか秋乃ちゃんの髪の毛サラサラだね~。どうしたらこうなるの? ……あれ、手のひらに切り傷。どうかしたの? はっ。玉石、まさかあんた、秋乃ちゃんに……」


「何もしてないから。てか、そのくだらない妄想をやめろ」


「どこがくだらないのよ……」


 あ、いや、どっちでもいいから、その冷たい視線をどうにかしてくれよ……


 どうせ秋乃の怪我って、鳥の糞をよけて転んだとか、車をよけて転んだとかだろ。よける時点で常識外れだけど、気にしない気にしない。


 秋乃は首に回された手を邪魔そうに掴んでいる。しかし、女子生徒Aはまったく気にしていない。なんて自己中さだろう。


「愛があるなら、相手を大切にしろよ」


「これは恋なのよ!」


 そうですか。


 そう言われると特に言うこともなくなる。俺はそういう、女同士とか男同士のとか軽蔑はしないし。奨励もしないけど。


 にしても、なんかどっかで聞いたやりとりだな。


 ふと浮かんだ青髪を、頭の外に追いやった。


 それから机の横にかけてあるビニール袋から、さらに袋を取り出す。中身は、五プラス一本で百円のスティックパン。つまり、六本で百円のスティックパン。


 さて食べようかと顔を上げると、秋乃の周りに数人の男女が集まっていた。


「元気してた?」「それ転んじゃったの?」「連休中に何かあったの?」「あぁ、色々あったぞ」


 飛び交う言葉の嵐。人気者も辛そうだ。


 俺には……明るい日陰、くらいがちょうどいいかもしれない。


 ……あれ、さっきの話の中に秋乃の声があったような……


「この間は熊と闘ってな」


「あぁ、熊ねー。うんうん、よくあるよね。……へ?」


「あぁ、火柱と闘って、時空を越えたのだ」


「火柱、時空、熊……秋乃ちゃん、それ本当?」


「全部ほん「待てぇい!」ふぶっ」


 椅子から飛び上がり、秋乃の口をふさいだ。


 あ、危なかった。これだけは言わせちゃいけねぇよ。


 秋乃は俺の手の中で「うー」やら「ぶー」やらうなっている。秋乃の手は俺の手を引き剥がそうと必死だ。振動と吐息で俺の手のひらがくすぐったくなるけど、これ以上のことを言わせないために、さらに強く抑える。


「いいか、絶対に確実に百パーセント誰にも話すんじゃねえぞ」


 秋乃の耳元で、ほかには聞こえないくらいの声で囁く。むぐ、と秋乃が首を縦にふるのを感じると、その手を離した。


 秋乃は息が出来ていなかったらしく、息をがぶ飲みするように吸い込んでいた。


 ……なんとかなったか。もし秋乃が誰かに言っていたら、それがクラス中に広まったら……。生徒の大半が過去二ヶ月の記憶を失っただなんて、洒落にならない。


 秋乃へのいましめのため、足の小指を践んでやった。


「ふぅ、よかったよかった。……あれ? どうしたのみんな、そんな冷たい顔して」


 どういうことだ? いいことをした筈なのに、どうしてそんな絶対零度の視線を俺に向けるんだ。


 ヤツらの顔は生きた人間の顔をしていない。鬼だ、悪魔だ。まるで世界で一番汚れたものでも見るように、俺を見ている。


「いや、あの……そんな目で見るなって」


 ヤツらは顔の筋肉をピクリとも動かさない。


「玉石、翔さん」


 なんでフルネーム!?


「秋乃ちゃんに熊だの火星だの吹き込んだのは……アンタ?」


 そんな、私達の秋乃ちゃんにお前なに電波的なこと教えてんだよ、みたいな目で見るな!


 しかし、だからといってここで否定できないじゃないか。集団記憶喪失なんて事件が起きてしまったなんて笑えない。冗談でなく。


 ……しかたない。ここは俺の身一つで……


「そうだ。すべて俺が教えたことだ。熊も火柱も何もかも」


 あぁ、そうだ。全部俺がやったことだ。


 なんだか取り調べをされてるみたいだ。俺は自白をした容疑者といった所だろうか。


 ……いや、違う。自白なんてものじゃない。自白をしたなら相手はニコッと笑って、黙ってカツ丼を差し出してくれるはずだ。


 だけどヤツらは違った。ニコニコとした明るい笑顔を張り付けて、その仮面の下はどす黒くそまっている。心臓を掴まれるような恐怖の笑顔。全身に寒気が走った。


「あ、やっぱウソ……」


「ごめん。私達、耳が聞こえなくなっちゃってね」


 聞こえてんじゃねぇか!


 そんなことを声に出来るはずもなく、俺はただ近づいてくるヤツらに怯えることしか出来なかった。


 一歩、また一歩と歩み寄るヤツらは、全員クローンのように統一された笑顔で、殺す殺すと言っているようだ。


 そして俺がヤツら射程圏に入るくらいまで、ヤツらが近づいた時だった。


 キーンコーンカーンコーン。


 無機質なチャイムが鳴り響く。

 普段は生徒を縛る音だけど、今は千年の拘束から解放された気分になる音だった。


 他の生徒が席へと戻り、中年の教師が教室に入ってきた。ヤツらの動きがピタリと止まる。


「チッ」


 舌を打つ音が聞こえた。やっぱり、俺を抹殺する予定だったのだろうか。ヤツらは諦めたように自分の席に戻っていった。


 た、助かった……。


 固まっていた筋肉が一気にほぐれ、机に顔をつけた。


 もしかすると、昨日より命の危険を感じたかもしれない。


 正義の味方も楽じゃないなぁ……。正しいことをしている筈なのだけど。


「それじゃあ始めるぞ~」


 中年教師のだるい声がして、起立、と誰かの号令が続いた。







「――になるから、これで角ABDが三角比で表せるようになります。ここで三平方の定理を使って――」


 若い細身の教師が、チョークで黒板を叩く。三角形の上に三角形が重なったり、ルートナンチャラとかいう数字や、サインシータとか、まるで暗号のような文字が羅列している。あいにく、俺は暗号の解読は専門外だ。


 退屈な授業を聞いていても、内容はさっぱり分からない。絶対意味なんてない。三角比の定理だっけ?


 っていうか、なんで文系の俺が数学なんてやらなきゃいけないんだよ。将来役に立つの?


 とりあえずノートには写したけど、解読できなければ意味がない。だからこれ以上は書かないつもりだ。


 時刻は二時五十三分。今は六限目の数学の時間。大嫌いな教科だけど、これが最後の授業だという事実だけが元気をくれる。


 若い教師が言っていることは、俺の理解点を遥かに越えている。少し早いけど、授業から離脱しよう。


 そして思い出されるさっきの出来事。俺はヤツらが怒っていたのは秋乃に電波的なことを教えたからだと思っていた。実際は違うけど、気にしても意味はない。


 しかし違った。ヤツらがなぜ怒っていたのか。曰わく、「秋乃ちゃんは素が一番なんだから、無駄なこと吹き込むな!」だそうだ。ようするに、俺が教えたんじゃ意味がないと。俺が思っていたものとヤツらの怒りとは、方向性が微妙に違ったのだ。


 ……ヤツらは秋乃をどう見ているんだろうか。名前の通り、天然記念物だと俺は考えているけど。


 まぁどうでもいいや。


 考えることがなくなって、また黒板に目を戻す。いつの間にか図形が増えていて、到底追いつけそうにない。よく見ると図形は平面ではなく立体で、補助線だらけになっていた。


 この高校は学力でいうところの中の下か下の上あたりだ。決して頭がいい連中が集まったわけではないのに、誰がこんな授業を理解するというのか。ましてや文系ばかり。


 周りを見ると、ドリームなワールドにゴーしてしまっている生徒も目立つ。教師は気にしてないのか、気づかないのか。でも、そんな教師の態度も、今は都合がいい。


 時刻は……二時五十八分。三時まであと二分。いちいち能力を使わずとも、時計を見ればわかることだ。……本当に役に立たない能力だな。


 さて、今日もこの時間だ。三時のおやつの、プリンを食べる時間になった。


 学校? ナニソレ。


 授業中? 知らんし。


 規則? 消えてなくなれ。


 勉強と違って、プッチンプリンは裏切らないからな。


 今日の朝、食料の買い物をした時、しっかりと買っておいた。三つで百円、いつも通りのヤツだ。


 机の上に教科書を開きながら立てて、教師にバレないようにする。左右の席の二人は夢の中にいるらしく、リアクションに気を配る必要もなさそうだ。


 机の横に置いてある通学カバンのチャックをそっと開ける。中身の一番上はビニール袋で、プリンはその中に入っている。淡々と説明を続ける教師に警戒をしながら、音を立てないようにそっと手を入れる。


 まぁビニール袋にさわってワシャワシャと音がしないわけないけど、それくらいならあの教師には届かないだろう。


 プリンを取り出して、持参のプラスチックのスプーンを用意する。


 教科書の陰にプリンを置いて、次は小皿を取り出す。プッチンをしなければならない。


 ……三十秒前。


 相変わらずつまらない授業が進んでいるけど、俺と平行に進んでいるだけだ。交わりたくなんてない。キモチワルイ。


 さて、とプリンに目をやる。教科書は不安定だけど、倒れることはなさそうだ。


 そして教師の声を聞き流すうちに、時計の針が九十度になった。


 ――三時だ。


 俺はプッチンプリンを開封して、小皿にプッチンをする。ツルツルとしたプリンは光を反射している。


 スプーンを手に持って、口に一口、二口――


 ――――…………。


 風を斬る音が、耳元を通り過ぎる。ついで後ろの方で何かが砕ける音がした。気づくと、プリンは半分程まで減っていた。


 後ろを見ると、青い顔をした生徒B。後ろの壁が一部白くなっていた。


 ……なにが起こった?


 視線を前に向けると、若い教師が腕をぷるぷると震わせていた。


「玉石……お前いい加減プリン食うのやめろやぁああ!」


 どこの方便かは知らないけど、なんとなく迫力があった。


 ていうか俺のことを言っていたのか。さっきのはチョークでも投げてきたのかな。


「ほら、そのプリン出せ」


 怒りの表情のまま、こちらに歩いてくる。


 俺もさすがに危ないと思ったから、プリンを隠している教科書をどけた。


 ――そして残ったプリンを丸ごと口に入れた。


「うっ……。食いやがった」


 ゴクリと飲み込む。こういうのはポリシーじゃないけど、まぁ仕方ない。


「ふぅ。ごちそうさま」


 食べ終わった。使った小皿とプリンのカップはカバンの中のビニール袋に入れた。チャックを閉める。


「失礼しました。どうぞ、つまらない授業を再会してください」


「ざけんな! 何がつまらない授業だ!」


 おっと、しまった。怒らせちゃったよ。


 若い教師はもう一度怒鳴ろうと息を吸い込んだけど、それを呑み込むようにしてこらえた。それから体を動かさずに深呼吸。


 心の中で落ち着け落ち着けとでも、呪文のように繰り返しているのだろうか。若いなぁ……


「はぁ。つまらない授業ってのは俺が悪いし、寝られても文句は言えないかもしれない。だがな、さすがに何かを食べるってのは違うだろ。失礼とかそういうのじゃなくて、ルールとか規則ってもんだ」


「……そうかもしれませんね。でも仕方がないんですよ。人間って呼吸するでしょう。心臓が動くでしょう。授業よりも大切です。僕にとっての三時のプリンはそれと同じなんですよ。習慣ですから、しょうがないんです」


 少し大げさだけど、今時チョーク投げる古びた若い教師には、これぐらいの方が説得力があると考える。それに一人称を『僕』としておけば、悪い印象は薄れる。


「習慣って……ナンタラ症候群ってのなら分かるがな、医者からの診断書でもないと学校には認められないぞ」


「そんなの、お金がもったいないです」


「………」


 教師は少し黙って、ため息を吐いた。


「本当はわかってるんだろ。お前が、自分が悪いことをしてるって」


「いいえ、全然」


 そんな気持ち、全然ないけど。


「じゃあなんで隠れて食べてるんだ。悪いと思ってるからじゃないのか?」


「さっきみたいに怒鳴られたくないからです」


 俺だって、怒鳴られていい気分にはならない。


 教師の顔に青筋が走った。


「もう理屈はいいから、授業中に食うのはやめとけ……。今度は許さないからな」


 その言葉、今回で八回目ですよ。


 心の中で、黒板に戻っていく教師の背中に言った。







 今日も学校が終わった。


 昇降口で靴に履き替え、校門を出た。帰りは一人だ。秋乃はバドミントン部で奮闘中。けっこう上手いらしい。


 バドミントン部は水、日曜日以外を活動日としている。


 一方俺はというと、漫画研究会、略して『魔界』というふざけた部に所属している。研究会が部であるのかどうかとか、略すると漢字が変わってるとかは気にしない。自分でふざけてると言うのもどうかと思うが。


 ちなみに俺がどれだけ絵が書けるかというと、ガチャピンとカービィが書けるくらいだ。人を書けば、妖怪が出来上がる。


 活動日は、火曜日と金曜日。実質、秋乃とかぶらないのは水、土、日曜日。活動は主に、誰かが持ってきた漫画小説を読んだり、宿題をやったりする。


 まぁ、どうでもいいことだけど。


 行きに来た道とは違った、家までの最短距離を歩いて、俺は家に帰った。

……僕、なに書いてるんだろう。そう思った今回でした。

さて、次回は月曜日から土曜日まで、一気に時間が飛びます。始まってから今まで、まだ四日目なんですが……これからは時間が早く進みそうです。


それと、これからまた別件に取りかかるので、更新スピードは上がらなさそうです(さぼりませんよ!)


それでは、どうかお元気で(別れではありません!)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ