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お赤飯

作者: せおぽん
掲載日:2025/12/02

食卓に赤飯が並んでいる。ふんわりとピンクがかったお米に、ふっくらとした小豆がまばらに見える。ふりかけられたゴマ塩の塩が溶け、米に馴染む様に私は唾を飲み込んだ。


「お母さん。今日はなんのお祝い?」


「タダシが、就職決まったらしいのよ」

母が笑って言った。父もニコニコしている。


そうなんだ。弟のタダシは就活中で大分と苦労していたようだけれど、やっと決まったんだ。タダシは緊張しいだけど、真面目な良い子だもの。就活が決まって本当に良かった。


うちの母は、お赤飯が大好きで何かと理由をつけてお赤飯をだす。父も私も、家族皆、母のつくるお赤飯が好きなので問題はないのだが。


小学生の頃、クラスの皆はクリスマスにお赤飯を食べないと聞いて驚いたものだ。


「なんで、いつもお赤飯をつくるの?」


私は、なんとなしに母に聞いてみた。


「お赤飯て、縁起が良くてなんだか元気が出るじゃない。だから、お赤飯をいっぱい食べたら嫌な事は全部吹き飛んでしまうのよ」


母は、私の分のお赤飯をよそいながら応えた。 出来立てのお赤飯が、楽しげに湯気を上らせる。


この朗らかな人が、私のお母さんで良かったな。と私は思いながら「いただきます」と言った。


母は、うんうんと頷いていつものように微笑んでいる。



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