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彼女を寝取られた俺が幸せになる、その日  作者:
第一章 ありえないんだが。

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13/16

13、魔性の女性


私は豊島さんの家に来た。

それから豊島さんにお茶とお茶菓子を頂き、豊島さんを見てみる。

豊島さんは私を見ていた。

ジッと見てきた。


「湊ちゃん」

「はい」

「...私は湊ちゃんの事が心配。...私はね」

「...」

「湊ちゃんはどうかな。何か...自らを心配してる?」

「私は自らを心配しています。キチンと管理...出来て...あはは。ないです」

「...だよね。うん」


豊島さんは苦笑いを浮かべながらマグカップでお茶を飲む。

私はそんな姿を見てからお茶菓子に視線を落として居ると言葉を豊島さんが発した。


「私は復讐とは言ったけど。あくまで犯罪は無しだよ」

「...ですね」

「何も良い事が無いから」

「確かにですね」

「それを踏まえた上でどうするか決めた?」


その言葉に私は考える。

それから顔を上げてから豊島さんを見る。

そしてお茶の波面を見る。


「私は対面で話し合いがしたいです」

「...そう。じゃあセッティングしないといけないね。取り敢えず。...頑張るよ」

「そのクソ女には取り敢えずお仕置きが必要だと思いますから」

「...うん」

「...犯罪にならない程度に頑張ります」


それから私はお茶を頂く。

そして私は考え込んだ。

すると私の様子を見てから考える豊島さん。


「話は変わるけど結構前から先輩を知っているんだよね?」

「はい。子供時代にお世話になりました」

「成程ね。子供時代から」

「はい。私はずっと十色お兄ちゃんが好きです。大好きです」

「そっか」


そして私をライバル視する豊島さん。

私は考え込む。

やはり好きなんだな。この人も。

そう考える。


「ねぇ。湊ちゃん。差し支え無かったら先輩がどんな人だったか教えてくれない?」

「十色お兄ちゃんはあくまで良いお兄ちゃんですよ。何も無い本当に良いお兄ちゃんでした。まあ私がクソガキ過ぎたんですけど」

「それは昔は偉そうだったって事?」

「ですね。本気の本気でクソ野郎でした」


すると豊島さんは頷いた。

それから私を見る。


「でも今は良い子なんだね」

「別に良い子って訳じゃないです。先程みたいな事を考えるぐらいですから」

「...私はそうは思わないな。良い子だよ。湊ちゃんはね。今は違うかもだけど」

「...」

「また補正したら良いよ。そういうのは」

「...はい」


私は考え込む。

そうしていると豊島さんが伸びをした。

それから私にまた向いた。

そしてニコッとする。


「じゃあ今日からライバル同士だね」

「そうなりますかね」

「私は一緒に復讐するけど。あくまで今だけの協力。終わったら貴女自身で考えないとね」

「...」

「大丈夫。そんなに不安にならなくても。先に全て奪ったりしないよ。きっと」

「...はい。だと信じたいです」


豊島さんは魅力的だな。

そう考えながら私は豊島さんを見る。

そんな豊島さんは笑みを浮かべる。

それから私を見てきた。

私はその姿を見つつまた視線を前に落とした。


「...豊島さんは何でそんな感じなんですか?」

「?」

「いや。何でそんなに笑顔が溢れているのかと」

「...私が笑顔なのはお父さんに教わったからだよ。だけどお姉ちゃんといいお父さんの行方も分からないけどね」

「人との経験って事ですか」

「そうなるかな。あはは」


言いながら豊島さんは笑顔になる。

本当に魔性の笑みだな。


何故か?それは簡単だ。

色気があるとかじゃ無い。

感情が読み取れないのである。


「...私がこうして居られるのはお父さんの影響もあるけど実際、それ以外では先輩の影響だね」

「...そうなんですね」

「...うん。だから先輩を好きになったから」

「私は負けないです」

「だね。私も負けないよ。絶対にね」


そして私を優しげに見る豊島さん。

私は...この人と戦うのか。

何か正直。

私は勝ち目があるのか、と考えてしまう。

だってそうだろう。

こんなに優しい方であり魔性だ。


「...豊島さん」

「はいはい。何かな?」

「貴女は確かに優しいです」

「...うん」

「私以外にも優しいのですか?」


私が聞いてみると豊島さんはこう答えた。

少しだけ考えてから、だ。


「ううん。私はあくまで貴女だけだね。優しいというかこんな感情で見るのは。それは悪い意味じゃ無いよ。貴女以外には無い。特別だね」

「...そうなんですね」

「私はあくまで貴女を敵視、そして護りたい者、そして同じ立場とまあそんな感じで見てる。そんな人が2人3人も居るかな?普通。居ないよね?ありえないよね?」

「...私の事は妹であり、敵であり、双子みたいに思っているんですね」

「まあ極端に表現するとそうなるよね。あはは」


その言葉を受けながら彼女を見据える。

静かに見据えながらお茶菓子を食べてみる。

大福だがかなり美味しいと思うが。

甘い味がしない。

大人っぽい辛い味がする気がした。


「私はまともな大人になれますかね」

「貴女は既にかなり大人だよ。まあ精神面はまだ子供っぽいかもだけどね。人生経験をしたら直るよ。そういうのはね」

「豊島さんが言うと桁が違いますね」


私達はそうしてから暫く話してからそのまま十色お兄ちゃんが待つ家に帰る。

十色お兄ちゃんは笑みを浮かべて待っていた。

その姿に私もついつい笑みが出た。

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