表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/94

88話 満額

「まぁ、そこはもちろん承知の上で参加しているから大丈夫だが」


 今回は、Cランク昇格試験で知り合ったエリスや桜とお試しに組んでみただけだ。

 俺の元々の同行者であるユーリや飛び入り参加者のアイシアがいることにより1人あたりの金はさらに減るが、そのあたりはそれぞれ了承済みである。


「問題は後の2つです。暴食竜フレイムドラゴンを討伐したとなればかなりの報奨金が出るはずでしたが……」


「でしたが?」


「今回はテイムしただけです。もちろん、テイムは無力化の一種なので功績は認められますが、フレイムドラゴンという存在自体は残っています。討伐報奨金は満額は出ないかと……」


「ああ、なるほどな」


 討伐報奨金を設定しているのは冒険者ギルドだが、その大元の依頼人は国だったり領主だったりするはずだ。

 どちらかと言えば息の根を止めて完全に無力化してほしいというのが本音なのだろう。

 だが、危険な魔物をテイムするような逸材の反感を買うことは避けたいし、そのテイムされた魔物を使ってその後も貢献してくれれば国や領としても恩恵は大きい。

 そのため、討伐を強要するわけではなくて、あくまで討伐報奨金を減額するという形でバランス調整をしているといったところか。


「そして、最後の項目が特に問題です」


 アイシアは続けて、そう言ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ