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69話 フラグ

 ルクセリア近郊の森を探索中だ。

 襲ってきたコボルトを都度討伐しているのはいいのだが、肝心の依頼内容を忘れてしまった。


「それで、何で森に来たんだっけ?」


「えっと、それはですね……。最近この森に異変が起きているという話を聞きまして、その調査依頼が出たのですよ」


 アイシアが説明してくれる。


「ああ、そういうことか」


 俺はポンと手を叩く。


「カエデ殿は、もう少ししっかりしてくだされ」


 桜もため息混じりで言った。


「あはは……。面目ねえ」


 俺が苦笑しつつ頭を掻いていると、


「しかし、カエデさんがいれば戦力的に不安がないのは大きいですね」


 エリスがフォローしてくれた。


「確かにそうですね。カエデさんなら、そこらの魔物は相手にならないでしょう。私たちがピンチになることはあり得ませんね。それこそ、ドラゴンが現れたりでもしない限りは」


「そうじゃの。ドラゴンでも出ない限りは問題ないの」


「然り。竜種など滅多に姿を現すものではないし、今日の調査は安全でござる」


「そうですわね」


「「「「あはははは!!」」」」


 アイシア、ユーリ、桜、エリスが朗らかに笑う。

 何となくフラグめいたものを感じるのは、俺だけだろうか……。

 俺は一抹の不安を覚えたのだった。

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