表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/94

34話 お尻拭き

 ユーリの策略により、少女たちの前で浣腸されてしまった。

 彼女の転移魔法により、汚物がどこかへ転移されたのがせめてもの救いである。


「カエデさん。お尻をフキフキ致しますね」


 少女の一人がそう言うと、俺の目の前まで来てしゃがみ込んだ。


「ちょ! 待て!」


 俺は慌てて制止するが、その声が聞こえていないかのように無視される。


「ええい! もう好きにしろ!」


 俺は半分自棄になっていた。


「それでは失礼して……」


 フキフキ。

 少女が俺の尻を拭いていく。


「カエデさんみたいな凄く強い方も、出すものはいっしょなんですね~」


「可愛くても、臭いものは臭いのね」


 少女たちが好き勝手なことを言う。


「しょうがないの。匂いは飛ばしておこう。【風塵】!」


 ユーリがそう言うと、部屋の中を強い風が吹いた。


「ありがとう。助かったぜ」


 自分のケツから出たものの匂いが部屋の中に充満しているのは、さすがにいたたまれない。

 諸悪の根源はユーリなので、お礼を言うのは癪だが……。


「気に入ってくれたようで何よりじゃ。さらに仕上げじゃ! 【水鉄砲】」


 ユーリの手のひらから、細い水柱が放たれる。

 向かう先は……。

 俺の尻穴だ。


「んぎゃぁああ!!」


 俺は叫び声を上げる。

 刺激が強い。

 ウォッシュレットの強力バージョンみたいな感じだ。

 まあ、ただ紙で吹くよりはきれいになるだろうけどさ。


「どうじゃ? 綺麗になったか?」


「ばっちりです! ユーリさん!」


 少女が元気にそう答える。


「さて、次はいよいよ本番じゃ」


 ユーリが言う。


「ほ、本番!? 今のが本番じゃなかったのか!? ちょっと待ってくれ!」


 俺は慌てて止めようとする。


「大丈夫じゃ! 我らに全て任せよ」


「恩人のカエデさんに、まだまだ満足してもらいますよ~」


「嫌なら抵抗してね。カエデちゃんなら、私たちなんて余裕で押しのけられるでしょ?」


 マズイ……。

 猫耳装備がないと俺は非力だ。

 しかしそれを知っているのは、ユーリだけである。


 ここで正直に告白してもいいが……。

 俺への尊敬の念がなくなってしまうかもしれない。

 ただ装備が強かっただけかよ、みたいな感じに。

 ここは黙って耐えるしかないのか……。


「ちょっ! ま、待ってくれぇ!」


「ふふふ。我が用意した”これ”の出番じゃな」


「サ、サイズが大きすぎる! そんな大きいの入らないってぇ!」


「大丈夫じゃ。力を抜け」


 ユーリが淡々とそう言う。


「って、そっちは違う穴……」


「そおぃっ!」


「っ!!」


 俺はその日、一晩中鳴かされることになったのだった……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ