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商人娘ちゃん、王都の花屋へ行く2
えええ?ミミックちゃん?あのお花が欲しいの??
ミミックちゃんが元気だったのは嬉しいけど、戸惑いを隠せない。
お母さんを見る。何も言わない。
自分で伝えろってことなのね。
「すいません、あの、鉢植えのお花を譲っていただけませんか?」
「ごめんなさい、あれは売り物じゃないの。
でも、そうね。花屋に置いてある花を売らないのもおかしな話よね。
ちょっと待ってね。聞いてみるわ」
あ、どうしても欲しいわけじゃないの。
でもミミックちゃんが初めて反応したからやっぱり欲しいの。
「娘が、譲ってもいいわよって。
これ、実は娘が育てた花なの。
普通に切り花一本分の値段でいいわ」
「え、でも。この子のご飯にしちゃおうと思うの。大事なお花ならいらないわ」
「ふふっ。自分で育てたお野菜を食べられちゃったって悲しむ八百屋さんはいないわよ。
買ってくれたなら、それはあなたのものよ」
「どうもありがとう!」
ポーチの中からそっとミミックちゃんを取り出し、鉢の中に置く。
ミミックは触手を伸ばして
鉢の中の土を掴んで、食べた。
えええええ?そっち???
お花じゃないの!?




