商人娘ちゃん、王都の花屋へ行く1
一晩宿でゆっくり休んで、翌日はあちこちへ仕入れに走る。
次の目的地は、港町だって!
海が見れるのかしら。楽しみね。
港町で売れそうな、王都の特産品や嗜好品などを買い入れる。
あちこち買い歩いていると、お花屋さんが目に入った。
切り花をたくさん並べている。珍しいな。
「そうね、お花屋さんにも寄っていきましょう。何か珍しい植物の種とかあるかもしれないしね?」
お母さんがワタシに微笑む。
ワタシが興味を持って見ていたからよね。
お母さん、ありがとう。
「いらっしゃいませ。ごゆっくり見てくださいね」
水色の髪の店員さんが対応してくれる。素敵な笑顔。見習わなきゃ。
店の中にも色とりどりの奇麗な切り花が並んでいる。
おや?こっちには薬草も置いている。色々扱っているんだな~。
お母さんと店員さんは、店の一画で商談している。
せっかくだし、何かいい商品が見つかるといいな。
ん?
服の中のポーチが動く?
ポーチを取り出すと、隙間から、2本の触手が出ていた。
頭が真っ白になり、手を放してしまう。
ポーチを首に掛けていなかったら、取り落としているところだった!
お母さんを呼ぶ。店員さんも共に来る。
3人が見つめる中、触手は、花屋にある唯一の鉢植えの花へ伸びていた。
お母さんは、薬草や世界樹の葉、世界樹の枝などを仕入れたようですよ。




