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商人娘ちゃん、卵が欲しい
「お母さん。ワタシ、ミミック飼いたい!
ちゃんとお世話するから!
いいでしょう?ダメ?」
お母さんは困った顔でワタシを見てる。
「飼うって言っても、どうやってお世話するのか、知らないでしょう?」
(それに、危険だし。危険だわよね?)
「大丈夫よぅ。ねえ、お願い!」
お母さんの顔は曇ったまま。
あ、もしかして!
商人になりたくないって思われちゃったかしら!?
お手伝い、ちゃんとするよ?
「仕方ないわね。じゃあ、一つだけ、あなたに預けるわ」
(私も毎日ちゃんと確認して、孵化しそうな時は気をつけなくちゃ…)
「ありがとう!お母さん!大好き!!」
ワタシはポーチに綿をたっぷり入れ、そっと卵を入れて服の中に入れたわ。
そして翌日、護衛4人と共に商品をたくさん荷馬車に積み込んで、王都へ向かって出発したの。
商人娘ちゃんの額にも魔石が付いています。赤。
もちろんお母さんにも、護衛の4人にも。




