VSミミック
戦ったことは無いが、戦い方は知っている。
移動しないんだ、距離を取ればいい。
弓士が初撃を回避し距離を取れたのは幸運だった。
いや、運ではなく、実力か。
皆で充分に離れる。
弓士が矢を射る。箱には刺さらず弾かれた。
鉄より硬いのか?何でできているんだ?
魔術師が火の玉を放つ。着弾し爆発する!
爆炎が晴れ、そこには焦げ目がついているが無事なミミックがいた。
ミミックの向きが変わり、魔術師を向く。
フタが開き、2本の触手がゆらゆら伸び、魔術師を鞭打つ。
距離を取っていたので楽に回避する。
触手を伸ばしたまま、ジワジワと這うように移動を始めた。
移動できるのか!
魔術師は完全にヘイトを取ったらしい。
戦士二人が剣を一閃し、触手をぶった切った。
そしてそのまま近寄ると、箱の隙間に剣を刺す。
短くなっていた触手はすぐに、力を失うように、落ちた。
攻撃力が高い割に、あっけない幕切れだった。
しばらく様子を見ても動く気配はない。
思い切って剣を刺すがそれでも動かない。死んだ擬態をしているわけでもないようだ。
フタを開けると、中には10個程の魔石と、8つの丸い卵があった。
8つのうち一つは、剣を刺した際割れてしまっていた。
ミミックが卵を産むなんて、知らない。
何かの素材になるかもしれないので、魔石と共に持ち帰ることにした。
こうして、最小構成のダンジョンは、発見されたその日に完全攻略されたのだった。
汎用冒険者とお別れです。
キング討伐に加えダンジョン攻略した功績でBランクへ上がったそうです。




