閑話 スライム
小石と見分けの付かない、手のひら程の大きさの、石。
どこにでも落ちているただの小石に見えるそれが、スライムの核だった。
腐臭か死臭か血の臭いか。
ヒトにはわからない、ソレを嗅ぎ取ったスライムの核は、粘液を分泌し核に纏った。
核は、透明なゼリー状の液体に包まれ、ナメクジのように進んだ。
そして死んだゴブリンへと辿り着き、粘液を薄く伸ばし広げ、死体の一部を包む。
粘液は死体をゆっくりと溶かし、吸収していく。
粘液は増え、新たな核が結晶化していく。
そして分裂して増えた。
ゴブリン1匹を、1日以上かけて
骨も残らず吸収したあと残されたのは複数のスライム。
スライム達は、辺りにエサの気配が無くなると、粘液が徐々に干からびていき、
1週間後にはスライムの核が複数個、小石に紛れて落ちているだけになった。
新たに近くでエサの気配があるまで、長い休眠に入るのだ。
【スライム】
青みがかった透明なぷるぷる。中にある核が本体でぷるぷるは弱い消化液。
死体を吸収する掃除屋さん。
枯れた・死んだ有機物を分解し吸収する。
栄養を蓄えると核が増え分裂していく。
栄養を取れなくなると干からびて一見するとただの石のようになる。
核が割れると死ぬ。




