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盾の聖職者と剣の魔導師  作者: 茅野 中新
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プロローグ・決意の朝

初投稿です。

色々と見苦しいところあるかもしれませんがよろしくお願いします。

 魔族が住む【霧の館】


 そこへ向かったのは数日前のことだ。


 聖職者の自分が剣士、大盾使い、魔導士の4人メンバーを結成してから約4年。

 魔族討伐の経験も順調に積んでいき、自信もついてきた時期。


 たった1日で他のメンバーが全滅した。


 仲間が死んでいく中で…逃げることしか出来なかった。

 情けない姿で逃げていた自分。立ち向かっていった仲間の姿。

 そして目の前で殺戮していく魔族。


 村へ帰還てからずっと自分の不甲斐なさと魔族への恨みで心がぐちゃぐちゃだった。

 そんな気持ちが積もっていき、そして決意する。


 ———俺が殺す。

 憎き魔族を必ず。


 ———俺は…守られるだけの人間にはならない。

 こんな思いをするのは…もう嫌だ。


 バッグパックから発火鉱石を取り出し、鉱石にマナを込め…表面を発火させた。


 ゆらゆらと揺れるその炎の塊を——左手で握りしめる。


「がぁ…あっ!…」


 ———忘れるな忘れるな忘れるな忘れるな忘れるな忘れるな——

 苦痛の中で左手に繰り返し念じる。

 何度も、何度も。


 治癒魔術では、自然治癒出来ないものは治せない。


 ———この苦しみを一生に忘れない。


 消えないであろうその傷に聖職者・シリルは誓った。

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