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39話 マッサージ

 ギルドに報告を入れて、その日はゆっくりと身体を休めた俺達。

 その日の夜、湯浴み後の事……


「カエデ……いくぞ」

「う、うん……お手柔らかに……」

「これでヌルヌルにしてっと……」

「ふぁっ……ヌルッとしてゾクゾクする……」

「気持ちいいだろ?ほら、こうか?」

「んにゃっ!そこ弱いからぁぁ……」

「あのねぇ……貴方達……!」

「ん?なんだ?」


 近くにいたメイランが叫ぶ。


「声だけ聞いてたら卑猥すぎるのよ!尻尾のオイルマッサージよね!?敢えてなの!?それとも素なの!?」

「メイランちゃんも……やられてみたら分かるんんっ……よ」

「私狼じゃないから分からないわ」


 呆れ果てて両手を広げるメイラン、若干顔が赤い。


「オイルマッサージは出来ないが、普通のマッサージならドラゴン族の尻尾でも出来ると思うぞ?次やってやろうか?」

「ん……まぁやりたいならやらせてあげるけど……」

「んあっ……気持ちいい……」

「……」


 メイランもマッサージには興味あるのか、カエデがふにゃふにゃになっているのを見ている。

 ちなみにカエデに施しているマッサージとは、櫛で梳いた後にオイルを垂らしてマッサージしている所だ。

 しっかりオイルを尻尾に馴染ませてマッサージで揉みこんでから、最後の仕上げに櫛で梳く。


「ご主人様、やっぱり上手すぎる……」

「これが本職だからな。ほれ、最後に櫛入れるぞー」


 尻尾の根元から優しくゆっくりと櫛を入れる、ゾクゾクしているのかカエデの肌から鳥肌が立っている。


「んんっ……ふぁっ……」

「カエデはここが1番弱いんだよな」

「んんんんっ!!はぁはぁ……」

「……やっぱり卑猥ね」

「にゃ」


 再度呆れるメイラン、そこにシェミィも現れてメイランと共にジト目でこちらを見ている。

 どうやらシェミィの考えている事もメイラン寄りみたいだ。


「よし、今までで1番綺麗で艶々になったぞ」


 カエデの尻尾を観察すると、今までよりオイルにより艶が出てキラキラしている、そして手で触れるとしっとりして滑らかに指の間から尻尾の毛が通り過ぎていく。


「んっ……手で梳かれるのもやばい……腰抜けて立てない……」

「カエデはそのままゴロゴロしてていいよ、次はメイランだ」

「わ、分かったわ……お願いするわね」

「ん、じゃメイランちゃんが終わったらご主人様にもオイルやってあげるね、今は余韻に浸るよ……」

「了解。さ、おいでメイラン」

「は、はい……」


 ベッドの上でうつ伏せになり、尻尾が手入れしやすいようにしてもらう。


「じゃ、始めるぞ」

「お、お願いします」


 カエデとは違い、鱗により独特な撫で心地なメイランの尻尾、少しだけザラっとしている。

 イメージでは鱗って冷たいイメージがある、メイランの尻尾の鱗も確かに若干ひんやりとするが、芯の方はほんのり温かい。

 しっかり筋肉のような芯があるので、痛くならないように徐々に力を入れてメイランの様子を伺う。


「力加減が分かるまで探るようにやるから、何かあれば教えてくれ」

「んっ、分かったわ……今のでも充分気持ちいいわよ……」

「了解」


 付け根から尻尾まで、満遍なくマッサージしていく。


「なかなか効くわねぇ……気持ちいいし、ポカポカと温かくなってきてるわ」

「マッサージで血流が良くなってきた証拠だな」


 しっかりと全体を解していき、尻尾のマッサージを終える。

 そしてついでに肩や背中もほぐそうと思い手が肩に触れる。


「んあっ!?」

「翼とかで肩や背中も凝ってそうだから、ついでにやってやる」

「もう、触るなら先にいっ……」

「めっちゃ凝ってるな……しっかり解すよ」

「んんっ……あ〜効くぅ……」


 若干年配の人みたいな反応したが、凝ってたらそうなるものだよな……ドラゴン族変身の時、背中に割と疲労感あったからきっと凝ってると思ったんだよ。


「メイランちゃんお年寄りみたいだね」


 あーあ、カエデ言っちゃったよ……多分地雷だと思うよ?だから俺は口に出さなかったのに。


「カエデ、後で覚えておきなさい?」

「ひぃ!?」


 一瞬鬼のような表情が見えてカエデは逃げようとしたが、まだ腰が抜けて動きにくいのか足腰がプルプルしている。

 やっぱりね、カエデご愁傷さま。


「だいぶ解れてきたな、身体の調子はどうだ?」

「えぇ、かなり楽になったと思うわ……ありがとうコウガ様」

「良いって、身体の不調1つでコンディションがガラッと変わるからな、こうしてひと仕事終えて時間がある時やってやるよ」

「ありがとう、代わりにコウガ様にもマッサージしてあげるわ。ほらカエデやるわよ!いつまで腰抜かしてるのよ!?」

「あぅ……だってまだ余韻で気持ちよくて……」

「はい!早く起きる!コウガ様に御奉仕という名のマッサージをするわよ!」

「はーい……!」


 カエデが足腰プルプルさせながらも立ち上がり、俺のマッサージの為にオイルと櫛を準備する。

 男の喘ぎなんて聞きたくないだろうから割愛するが、カエデのいう気持ちいいのには抗えないのは分かる、声に出す事は少ないが息が漏れそうになる事がある。

 カエデに狼人族での尻尾手入れとマッサージを、メイランにはドラゴン族での尻尾マッサージと肩背中のマッサージをやってもらった。


 大変気持ちよかったです。

 マッサージの為に背中に乗っかかって来た時のお尻の感覚、そしてカエデの尻尾がふぁさふぁさと身体を撫でた時の気持ちよさ……


 たまらんです!!


 最後に、シェミィをみんなでなでなでしながらマッサージを行い、大変癒された所で就寝した。




 翌日、全員体調万全で朝を迎えた。

 やはりマッサージの効果が出たのか身体が軽い、そして快眠だった。

 毎日カエデとメイラン2人に挟まれて一緒に寝ているのだが、それが気にならないくらいの快眠だったね、2人も快眠だったそうだ。


 今日はゼミラさんから1日ずっとどちらかの種族に変身したまま過ごすように言われているので、どっちにするか2人と相談する事にした。


「さて、今日1日変身して過ごすわけだが……狼人族とドラゴン族、どっちで武闘会出た方が良いと思う?それで今日の変身先が決まるんだが」

「狼!」

「ドラゴンね!」


 カエデが狼、メイランがドラゴンときた、まぁそりゃそうだよな……


「狼の方が素早く動けるからね!敵を翻弄して仕留める!素早く動けるから魔法だって打つ距離感保てる、ご主人様は狼人族になるべき!」

「いいえ!ドラゴンになるべきよ!敵を翻弄出来た所で硬い敵には有効打にはなりにくいわ、ドラゴン族ならパワーあるし空も飛べるから魔法だって放てるわ!そしてなりより魔法が使えない近接系冒険者には一方的なアドを取れるわ!」

「それを言うなら魔法合戦になると五分五分になるよ!それなら狼なら魔法打たせずに倒せるよ!」

「なら硬い敵には狼でどうするのかしら?硬い敵には大体魔法対策だってされてるはずよ?」


 2人が俺の為に言い争いしている、若干自分の種族に変身して欲しいっていう欲望が見える気がするが、根本は俺の勝ち筋をみて言ってくれてるのでツッコミはしない。


「まぁまぁ、双方に利点と欠点があるってことで……まずは欠点をどう補うかを考えよう。それで変身先を決めることにする」

「分かったわ」

「分かった!」


 俺達はしっかり話し合ってどちらに変身するべきか意見を出し合った、度々カエデとメイランがヒートアップしては俺がなだめて収めている……

 これ今日中に決まるのか……?

 不安でもういっそ、俺が独断で決めてしまおうかも若干思ってしまう始末だった。

 ちゃんとみんなで決めるけどね。

カクヨムと重複投稿です

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