我が鈍器たれ物語
面白い物語ってなんだろう。
好みがあるからそれぞれ違うのだろうけれど。
自分の好きなものを改めて考えてみる。
いわゆる無双系で、主人公が直面した世界の問題をバッサバッサと解決していくタイプは、爽快なのかもしれないけれど、私の好みではない。
たまには強くてニューゲームもいいけれど、毎食それでは食べ飽きる。
その手のものはWEB小説界隈では溢れているし、私が書くこともないだろう。書くとしたらどんなアクセントを加えるかということになるけど、私はそこで苦難苦境を盛り込んでしまって爽快感を失わせてしまう。
かき氷を食べにきた人に熱々甘々お汁粉を出しても喜ばれまい。
私が好きな物語は、主人公以外の軸があるストーリーだ。
主人公は事件の渦中にあっても、主人公が世界を描くのではない。物語の中核に関わっていく登場人物なだけで、中核そのものにしない。
複数の軸がある物語は、単一の視点より複雑になる。
説明も増えがちなので気を付けなければならない。
また、片手間に読むライトユーザーには敬遠されがちになりそうだ。この辺りをうまくやれたらもっと評価の数字は稼げるのではないか。
複数の軸がある物語として代表的な名作として『銀河英雄伝説』『十二国記』など。
主人公は据えられているものの、他の誰かが主人公でも物語として成り立つ。
その世界に生きているキャラクターが、それぞれの思いを軸に生きていて主人公や作中の事件と関わっていく。
きっとそれが物語の厚みになるのだと思う。
そういう物語が好きだ。
こういう物語を書きたい。
けれどなかなか思うように読者が増えない。
なかなかうまくいかないことを環境のせいにしても仕方がない。
文章力、構成力といった地力の向上。
それと合わせて、WEB小説サイトを主に利用しているユーザーに対する分析をして、より多くの人に響く攻め方を考え実行する。
正直に言わせてもらえば、私の書いている物語は絶対に面白いと思っている。
確信がある。
そうでなければ書き続けない。
けれど、多くの読者を獲得できていないのも現実。
それを誰かのせいにしていては成長が出来ない。
これからも自分の好きな面白い物語を書いていく。
そして、それを少しでもたくさんの人に読まれるよう、営業努力もしよう。
広報としてTwitterをやってみたけれど、どうも違う。
あれはあれで悪いわけではないが、どちらかと言えば根回し的な活動。
そして、つい愚痴が出てしまう。
あるいは自分の発信に対して反応を受けると、そこで満足感を感じてしまう。
麻薬みたいなもの。弱い私の心ではすぐ甘い方に流れる。
私の武器はあくまで小説。自分で書く作品。
これを鈍器に、読者に叩きつけていく。
面白いだろう。私の書く物語は面白いだろう、と。
いつか多くの読者から、続きが読みたい次回作が読みたいと乞われるまで。
あるいは、武器を振り上げる力が尽きるまで。
感想は燃料。
私の尻に火を灯して続きを書かせてくれるエネルギーです。
読んでくれる人を飽きさせないよう頑張ろう。
最後まで読んで良かったと言ってもらえる物語を書き綴るのが私の楽しみ。
重苦しい物語が多いけれど、きっと後悔させないから、信じて付き合ってほしい。
ちょっと別の人の決意のエッセイを見て、触発されて書いてしまった。
他人に信じろと明言するのは、詐欺師か大馬鹿者だと思う。
大馬鹿者になれるよう、ここで公言しておく。
見直しも推敲もせず一発書き。
見苦しい点は申し訳ない。
ただ、なんとなく決意表明したい気持ちだったので。