11話 魔の予感
12歳となったレノンハルトは診療所に正式に勤務している。
いくつかの新医療を祖母が思いつく様に上手く誘導をした事で作業効率が上がった。
また結構、ガバガバだった診療所のシステムを整えるだけども医師の負担と患者の待ち時間が格段に減っている。
また、研究の熱が冷めることは無かった。
複数の異空間を更にこしらえ、日に日に部屋は広がっている。それに比例して魔力量も上昇してどんどん出来ることが増えている。
外車や飛行船、戦艦、汎用人型決戦兵器などの大型兵器や魔道具を完成させ、改良を繰り返している。
そして、「訓練プログラム」という補助魔法の開発に成功した事によって、
体づくりの効率的方法や、イメージした身のこなしを身につける訓練法を提示して
教えてくれる優れ物だ。魔神眼とリンクしており、リアルタイムでの運動量等を記録しながら身体能力や魔法を高めている。この魔法のおかげで魔法を使わずにワイヤーアクションさながらの動きが出来るように短期間で身体機能を向上させる事が出来た。
勿論、魔法の訓練も怠っていない。古本屋で見つけた吸血生物に関する資料を
見つけ、それを買い占め、シルバに協力をしてもらいながらその他文献を
読み漁った。努力の甲斐あって、吸血生物は血の中の成分が通常の生物と
大きく違い、「酸化」に弱いそうだ。酸化物に生身や血液が晒されるだけで凝血、固体化してしまうらしい。
更に酸化鉱物が基本的に弱点として確認されているらしい。
そこから判断していくつかの凝血術を編み出した。
コランダム(corundum) ルビーやサファイアとして宝石にされ、研磨剤にも使用される。
*綱玉式凝血術
・corundum rains(綱玉の雨)
・corundum zero Absolute(綱玉の零度)
・corundum boiling(綱玉の沸騰) etc…
これらは攻撃魔法としてかなりの効果があり、対集団にも非常に有用。
スピネル(spinel) 宝石や耐火物に使われる。
*尖晶式凝血術
・spinel cutter (スピネルカッター)
・spinel Oxidative corrosion (スピネル酸化腐食)
・spinel Oxidation explosion(スピネル酸化爆発)
スピネル式凝血術は対吸血生物の武器作成の付与魔法として長けている。
銃の弾丸や剣などのこの魔法を付与する事で真価を発揮するのだ。
使用者の攻撃補助、防御補助が可能な戦闘魔道具の作成に成功した。
使用登録者の周りを浮遊する正八面体。直径3cmで複数でセットだ。
「形状自動変化」「対象自動識別」「吸血攻撃絶対無効」「絶対防御」
「自動浮遊」「対象攻撃レベル自動及び手動変更」「登録者防御システム」
の合計7個の付与魔法をかけて完成である。名称はラミエル…
標的を自動で識別し戦力を判断して、小規模魔砲から十字架酸化魔粒子子砲まで攻撃の幅があり、上記のスピネル式凝血術魔法の応用。
反撃を受けた場合、弱攻撃の場合、障壁を展開。
強攻撃を受けた場合、形状変化と障壁を同時発動し、防御に徹する。
酸化魔石をコアに形状記憶合金、炭素、スピネルを合成している。
今まで出来るだけの準備をしている。いつ、あの時の群れがやってきても。
そして何千を超えるロウモンスターと吸血生物の不穏な動きが村に通達される。
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「酸化魔石」
酸化した魔石であり魔石本来の力は出ませんが吸血生物にとっての危険鉱物です。触れるのは勿論、近づくだけで、魔力と生命力を吸い取ります。
吸血生物狩りに持ってこいのご都合物質です…




