邪魔な父親を愛する妹に殺させる
登場人物名は無いです。
「愛する妹よ。俺に、自由を齎すために父親を殺してくれないかな?」
「罪はどうしましょう? 私は尊属殺ということでかなり重たい刑が執行されてしまいます」
殺すことは決定しているのか。
ついでに言えば、死んだことが解らない。つまり行方不明にしてしまえば良い。
この方法が使えれば良かったのだが、それだと俺が自由にならない。
「強姦されそうになったから、近くの刃物を・・・・・・駄目だな、お前が殺したという状況を父親に作らせなければならない」
刑が軽くなるが、妹の罪は重たいままである。
「・・・・・・まぁ、ぶっちゃけ、妹様よ、俺はお前が刑で捕まり投獄されようが、どうでもいいんだがな」
「まぁ、お兄様。それならば、私はお兄様を告発して同じ牢獄で一生を伴に致しますわ」
この妹からも離れて俺は自由になりたい訳なんだが、妥協は必要ではある。
投獄されてから、逃げ回れば二十年は行けるか? その間に見つかる前に性別でも変えて整形すればもう大丈夫だろう。
いやいや、そんな訳無いわな。邪魔な父親を殺しつつ、この妹からも自由にならなければならない。
大丈夫だ、この妹には婚約者が居る。そいつに全部投げて、依存させてしまえば俺は必要なくなる。
そう、父親さえ居なければ、妹は婚約者と仲良く。俺は自由を得て、父親は居ない。
即ち、WinWinWinである。
その婚約者がヘタレなのが問題ではあるし、この妹様がブラコン(俺が好き)なのが問題過ぎるわけだが。
よし、決めた!
「明日から頑張る・・・・・・」
「はい、お兄様」
この会話は三年前から続いている。
頭の良い人なら、簡単に解決できるんでしょうね。