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渡す物からの視線

「では、気を付けて帰って下さいね〜」


先生の言葉と共に今日の学校が終了した


終わったー!


「ねえねえ圭人君、圭人君てさ神楽坂先輩と仲良いよね?」


僕が鞄を出していると、同じクラスの女の子に声をかけられた


「え?あ、うん」


「これ、渡しといて!じゃね!」

そう言うと彼女は僕に白い紙袋を渡すと、風のように教室を出て行ってしまった


行っちゃった……僕より信介に渡した方が良いと思うんだけどなぁ……しょうがないか


僕は席を立つと、神楽坂先輩の教室へ向かった



え〜っと……あ、あったあった!


階段を上がっていき、右へ行くと教室が見えた


僕は教室の扉の前まで立つと、中を見渡した


どこにいるのかな?……あれ?いないな……


「どーしたの君?」


後ろを振り返ると、一人の男子の先輩が立っていた


「あ、神楽坂先輩っていますか?」


「あぁ、ちょっと待っててね、おーい神楽坂!後輩君がお待ちだぞ〜」


男子の先輩がそう言うと、一番奥の机がガタッと動き、声が聞こえた

「イテ!」


頭ぶつけたのかな……


神楽坂先輩は立ち上がると、涙目で頭を押さえながら向かってきた


「僕に用がある時は事務所に話を通してから来てください……イテテテ……」


「何言ってるんですか……先輩みたいな普通の高校生に事務所なんてあるわけないでしょう」


「もう!偶には乗ってくれても良いじゃん!」

先輩は口を膨らまして言った


リスみたいだなぁ……この人って先輩なんだけど、先輩の感じがしないんだよね……ザ子供


「今なんか考えてたでしょ」


「い、いえ……」


「顔を逸らさない!」

神楽坂先輩は僕の頭を思いっきり向かされた


「ジーーー……」


勘が鋭いなぁ……アハハハ……

「な、なんですか?」


「まぁ、良いや!で、なんで教室に来たの?」


あ!忘れかけてた!

「同じクラスの子から先輩に渡せと言われたので」


僕は先程渡された白い紙袋を渡した


「あぁ、中身は大体想像がつくなぁ……」

先輩は苦笑いをしながら中身を開け始めた


先輩が中身を取り出すと、チョコレートのセットが出てきた


何これ?なんでチョコが出てきたの?

「あの、先輩、これは?」


「僕って、後輩の女の子にモテるらしくてさぁ、一週間に一回は渡されるんだよね……しかも何人も……」


いや、先輩は後輩の女の子だけじゃなくて色々な人からモテるんじゃないかな?

さっきから周りの視線が僕に向いてるし……琴梨さんの時もこんなことあったなぁ


「そうだ、今日は圭人君もこれを届けにきてくれたからね〜」


そう言って先輩はチョコを一つ取り出すと、僕の口の中にそれを入れた


「ングング……ん、美味しいですけど、良いんですか?」


「アハハハ、良いの良いの!毎回食べてたら太っちゃうよ!」


「は、はぁ……」

あぁ、周りの視線が痛い!特に男子の先輩からの威圧を感じる!


「はい、あ〜ん」

そうとは気付かない先輩は、さらにもう一つ、僕の口に入れた


「ング……先輩、信介にやってあげて下さいよそういうのは!」

僕は小声で言った


「大丈夫だよぉ、信介にも許可は取ってあるしね!」


信介、許可出したの!?絶対こうなるって分かってたよね!?


「も、もう僕は帰りますね!サヨナラ!」


「あっ!待ってよぉ〜僕も行く!」

僕は逃げるようにその場を後にし、先輩は僕に続いて、鞄を引っ掴み、教室から出ていった

今回も読んで頂きありがとうございました!

最近は寒いですねぇ

次回も読んで頂けると嬉しいです!


さて次回は、ダンジョンです!

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