ニコ達からのトレント
ニコ視点
「ニコさん、あとどのくらいですか?」
私は歩きながら、グレインから貸してもらった地図を見た
この地図、譲渡可能で良かったなー
今は大体この辺かな?
「あと少しだと思うよ」
「そうですか」
そういえばグレイン達は大丈夫かな?
まぁケイト君は心配だけど、グレインがいるから大丈夫だよね……
ケイト君って、どんな戦い方するんだろう?
今度聞いてみよっかな!
「あのニコさん、あれじゃないですか?」
僕たちの少し奥に、僕たちの拠点と同じような建造物が見えてきた
「うん!そうだよ。いきなり近づくと危ないから、もう少し行った先で隠れるよ」
「はい」
そう言って、僕らは相手の拠点から少し離れた草むらに隠れた
「ここで少し様子を見てよう」
「分かりました」
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あれから、数分ぐらい経ったかな?
相手は一向に出てこない
「うーん……ちょっと僕、様子を見てくるよ」
「気をつけてくださいね」
「はーい」
僕は拠点の入り口まで行き、中を覗いた
あれ?誰もいない……何でだろう?
中に入っても、僕らと同じようなアイテムが置いてあるだけで、他のプレイヤーは一人もいなかった
誰かに倒されたのかな?……いや、それにしては早すぎるな……
僕は敵のアイテムを入手してから、さっきの場所まで走っていった
「どうでしたか?」
僕は今のことをメロディーに話した
「倒されただけではないんですか?」
「いや、それにしては、早すぎるんだよね。さっき僕がここに偵察に来てからそこまで時間が経ってないし、何よりもアイテムが残ってるなんておかしいんだよ」
「何でですか?」
「メロディーは無敗の六傑の事は知ってるよね?」
「はい、ニコさんとその他五人のプレイヤーの方々の事ですよね」
「そう、それで僕が知っているプレイヤーの中でこんなに早く勝つことが出来るプレイヤーはその五人だけなんだよ。けど、アイテムを持って行かないなんてトッププレイヤーの五人がするわけないんだよね……」
「ということは、他の初心者の強いプレイヤーがやったって事ですか?」
「まぁ、確証は無いんだけどね……ま、何にせよ一旦グレイン達の所に戻った方が良いかもね」
そう言って、僕らはその場を後にした
ケイト視点
【感覚共有】
自分のモンスターを一体、自由に操ることが出来る
うーん……さっぱり分からないや
まぁ、こういう時は使ってみるのが一番だよね!
今のところ、グレインはなんか考え事をしてるし、今なら大丈夫かな!
よし!「感覚共有」
僕が小声でそう言うと、目の前に画面が出た
トレント Lv.30
何これ?ていうか、僕よりレベル高かったんだ……
僕は画面のトレントの部分を指で押した
ん?さっきまで拠点にいたのに、いつの間にか外に出てる……
うーん、これってもしかして……今僕はトレントになってるのかな?
感覚共有って、こういうことだったんだ
……でも、これからどうしよう。折角だし、適当に戦ってみよっかな!
このトレント強いし、大丈夫だよね
僕は前へ進んだ
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僕は歩いてる?途中、何とかトレントの操作に慣れてきた
一番難しかったのは、4本もある手?枝?を動かす事だった
下の二本は普通に動かせたが、上の二本は頭で考えないと動かないので、結構大変だった。まぁ、今は普通に動かせている
これで戦闘になっても大丈夫かな?
ん?あれがそうかな?
僕が歩いてると、一つの拠点が見えてきた
多分アレだよね?僕らの拠点と同じだし
見つけたは良いけど、この後どうしよう?
まぁ、近くまで行ってみるかな?
近くまで行くと、拠点の中から声が微かに聞こえてきた
うーん、微妙に聞こえるけど何言ってるのか分からないな
僕は拠点の横で待った
「じゃあ俺、ちょっと出てくるわ」
お!一人出てきた
相手は入り口付近の地面に手を置いた
「火柱」
そう言うと、また近くの地面に手を置いて、同じ事を繰り返していた
あれは、罠のスキルかな?
今ならやれるかも
僕は相手の背中に行き、二本の枝を組み合わせて打ち付けた
ドゴーン!
少し大きな音と共に、相手は何も気づかないまま倒された
やった!1キルゲット!
けど今ので他のプレイヤーに気付かれちゃったかな?
すると、中から音を聞き慌てて三人のプレイヤーが出てきた
うわーどうしよう……戦うしかないよね
「は!?何でトレントがいるんだよ!」
「知るかよ!は、早く倒すぞ!」
そう言って、三人のプレイヤーが切りかかってきた
トレントにスキルって付いてるのかな?
僕は急いでステータスを見た
トレント Lv.30
【束縛】
相手の動きを止める
うん、これでも良いや!
「束縛!」
「おい!あのトレント喋ったぞ!っていうか、何だこれ!」
トレントになっても喋ることは出来るのか
相手のプレイヤーは、三人とも地面から生えてきた木の根によって足を縛られ動けなくなった
「くそ!何なんだよ!」
また叩けば良いのかな?
僕は一人ずつ片枝で叩きつけていった
……あ、今思ったけど、またネットで騒ぎになりそうだなこれ……ま、いっか!
こうして僕は自分の拠点に戻っていった
その数分後、ニコ達がその拠点に行った事を僕は知らなかった
楽しんで頂けましたか?
もう受験の頃ですね、受験する方々は頑張って下さい!
もちろん、その他の皆さんもこれからも頑張って下さい!
次回は、みんなで戦います!
よろしくお願いします!




